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日刊ゲンダイ 1月29日号
====================== 【1】昭和の妖怪を筆頭にこの国では悪い奴ほど栄えてきた ===================== 「世界の人々が憧れと尊敬を抱く『美しい国、日本』を目指す」などとブチ上げた安倍首相の施政方針演説に多くの国民が強烈な違和感を覚えたはず。 不二家の工場にはネズミ485匹で、耐震偽装ホテルもまた見つかった。 テレビの健康番組はウソだらけで、学校のイジメや自殺も日常茶飯、バラバラ殺人も続出のこの日本で「美しい国を目指す」なんてよく言うよ。 この国がかくも醜悪な惨状を呈している元凶は、55年から続く自民党による一党独裁にある。 悪い奴ほど栄えてきた、その代表格が「政治は力と金」と言い続けた昭和の妖怪こと岸信介だろう。 その妖怪の孫である安倍首相が「戦後レジームの脱却」どころか、「戦前レジームへの回帰」 を目指す…この政権は絶望的になってくる。 ======================= 【2】最終弁論で号泣したホリエモン その夜銀座で豪遊 ========================= 先週26日の最終弁論で号泣しながら無罪を主張したホリエモンこと堀江貴文(34)が、その数時間後、仲間7~8人と連れ立って銀座の高級クラブで大騒ぎ。 出廷したときのスーツ姿と打って変わったラフな格好で現れ、裁判が一段落して気が緩んだのか、激太りした体でかなり酔っぱらっていたという。 早くビジネスに復帰したいという気持ちの表れか…。 ======================= 【3】安倍首相、帰宅が異常に早いのは「体調不安」が理由か ========================= 「なぜ、あんなに早く帰るのか」と、安倍首相(52)の帰宅時間が政界で話題を呼んでいる。 連日、夕方6、7時にはお帰りだ。 世のサラリーマンのほうがよほど働いているのじゃないか、と思ってしまうが、その裏には、もともと腸が弱いことから「体調不安」もあるようで、「総理大臣としての激務はムリ」との声まで聞かれる。 ================ 【4】新庄引退の真相は目だった ================ 元日ハムの新庄剛志が引退を決意した理由は「目」にあった――35歳の誕生日を迎えたきのう28日、自分の公式サイトで「去年、開幕して1週間たった試合で急にボールがかすんで見えだした」と明かした。 今月9日、TV番組でも、遺伝性眼病だったことを告白した。 「新庄劇場」の裏には、“見えぬ苦労”があったのだ。 ============ 【5】斎藤佑の意外な「不人気」 ================ これから入部する新入生ひとりに「プレ五輪代表だ」「メジャー高評価だ」などと大フィーバーだが、「バカ騒ぎしているのはマスコミと周囲の人間だけだ」と多くの早大生は冷めた顔だ。 早大野球部の練習に参加中のハンカチ王子こと斎藤佑樹の一挙手一投足が連日報道されているが、当の早大では悩みも多い。 斎藤が入学する教育学部は志願者殺到かと思いきや、むしろ伸び悩み。 女子大生も「追っかけのオバさんたちと一緒にしないで」と斎藤フィーバーにありがた迷惑だ。 ================= 【6】松本人志に6億円を投じる吉本興業 ================== 先週、松本人志が初監督する映画「大日本人」の製作発表が行われた。 この映画に松本が所属する吉本興業が6億円を投じるといわれ、吉本が全面バックアップ態 勢をとっている。 吉本がここまで松本に入れ込むのはこれまで松本が吉本にもたらした利益がハンパではないからだ。 DVD「人志松本のすべらない話」がお笑い部門の年間売り上げでトップになるなど吉本への貢献度は抜群だ。 ====================== 今日は何の日 ーーーーーーーーーーー 1月29日 △南極(なんきょく)に昭和基地(きち)ができる 1957年のこの日、日本の南極観測隊(かんそくたい)が南極のリュツォーホルム湾の東オングル島に昭和基地をもうけました。世界64か国が参加する国際地球観測年に日本もくわわり、南極を観測するためにつくられた基地です。現在は文部科学省の国立極地研究所の施設(しせつ)です。 =============== 今日の記念日 ーーーーーーーーーー ●タウン情報の日 地域情報誌の草分け「ながの情報」が発行されたのが1973年(昭和48年)のこの日 ●人口調査記念日 1872年(明治5年)の今日、初の全国戸籍調査が実施されたことに由来する。当時の調査結果では、男性1679万6158人、女性1631万4667人の総人口3311万825人となっている。 ============= 毎日新聞 「余録」 ーーーーーーーーーーー 水仙忌 寒い冬のさなかに咲き始めるスイセンには気品あふれる美しさがある。 その名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」(中国の古典)に由来し、水辺に咲く姿は仙人にたとえられた。 あす30日は民俗学者、宮本常一の「水仙忌」 ▲命日のころに郷里の山口県周防大島にスイセンが咲くことからその名がついた。 81年に73歳で他界するまで日本の村々を歩き続け、パトロンの渋沢敬三(元日銀総裁)が「日本の白地図の上に宮本くんの足跡を赤インクで印していったら、日本列島は真っ赤になる」と語ったほどだ ▲「忘れられた日本人」(岩波文庫)をはじめとする膨大な著作には、無名の人々の生活がいきいきと記されている。 日本列島は今や、道路や橋は整備され、情報網も行き渡り、宮本が歩いたようなへき地はほとんどなくなった。 だが、豊かさと引き換えに失われたものもまた大きい ▲安倍晋三首相は先の施政方針で「公共の精神や自律の精神、自分たちが生まれ育った地域や国への愛着愛情、道徳心」を強調したが、その「美しい国」づくりを上から声高に語られてもかなわない。まずは政治家も含めて足元から考えていくべきだろう ▲宮本は亡くなる前年、郷里に「郷土大学」を設立した。校舎も専任教員もなく、手弁当で人々が集まる学びの場だ。 今、暮らしている地域から新しい生き方を探っていこうと願った。 没後、活動は休止していたが、4年前に教え子たちが再開した ▲今年は宮本の生誕100年。作家の佐野真一さんは、その旅の記録を読む度に「完全に行き詰まってしまった現代日本を吹き抜ける懐かしい潮風のような温(ぬく)もりを感じる」という。 そこには新たな日本を考える多くの手がかりがありそうだ。 毎日新聞 2007年1月29日 0時19分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月29日 15時11分07秒
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