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専業トレーダー DaTsU

宮部みゆき

現代女性の大文豪ですね。
本当に素晴らしい作品ばかりで長編も
人物に主眼をあてて、するどい描写がひかります。



模倣犯 長編は、1400ページを超える。 まさに、2日間まるまるで読みごたえある。。 だが、読まずにいられない。ピースというにっくねーむの 彼は、何を考えているのだろう。 まず実母を殺し、そして、仲間を山荘に呼び入れて、 若い女性をもてあそび殺人を繰り返す。 映画でもスマップの中居君がうまく演じていたが、 藤井隆演じる一見ひ弱なもう一人の主人公も良かった。 実はすごい弱い人間。。か??

理由 事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。
初めてこの作品を読んだとき、非常に難解であると 感じた。しかし、なぜある超高級マンションに住む 人間4名はそろって入れ替わったのか。 宮部作のうまみを良く出している。

蒲生邸事件
時は、第1次世界大戦前の東京、2月26日。 雪の降る寒い夜に、ある18歳が、タイムスリップしてきた。 わくわくする時代背景に、理由づけされた真実。 現代と過去とのギャップを見事に埋め尽くす秀作!

クロスファイア
主人公の女性は、超能力者だ。 放火能力をもつばかりに、殺人に手をそめることになる。 そこには、家族の愛情。人と交わることを許されない 孤独さを見事に出している。 怖いかもしれないが、やさしい。いとおしくかんじるのは なぜだろうか。

R.P.G
家族ゲーム。を思い出した。 電子メールという新しい媒体を利用した 擬似家族。 みな、孤独でさびしがりやなのだ。
だが、それぞれが実生活で本当に家族がいる。 本当の家族を忘れて、擬似家族でうその中で 生活すると、こうなる。。か?

ブレイブストーリー上下
少年が母を助けるロールプレイングゲームの要素を 兼ね備えた宮部の秀逸作品だ。 おだやかな生活を送っていた男の子に、突然、両親の離婚話がふりかかる。家を出た父を連れ戻し、再び平和な家族に戻りたいと強く願う少年が向かった先は、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」だった。5つの「宝玉」を手に入れ、女神のいる「運命の塔」を目指す彼を待ち受けるものとは!? トカゲ男にネコ娘、火を噴くドラゴン。コミカルなキャラクター勢とともに、次々と沸き起こるトラブルを乗り越え、少年は強くたくましくなってゆく。 現代社会の歪みを浮き彫りにしたクライム・ノベルから、下町情緒あふれる時代小説まで、さまざまなジャンルにおいて高水準の物語を生み出してきた著者が新たに挑んだ作品。それは、上下巻あわせて2300枚にも及ぶ壮大なスケールで描かれた冒険ファンタジーである。 名実共に日本を代表する著者は、子ども時代のように空想の世界を素直に受け入れられない大人の読者のために、周到なお膳立てを忘れない。まずは、上巻の半分を占める現実世界の描写。幽霊を信じないほど「マジメでカチカチ」で、両親のいいつけに反抗できない「いくじなし」である小学5年生のワタルが、「運命を変えたい」と切実に願うまでに至る日常を丹念に描くことで、読者を主人公の気持ちに感情移入させるのだ。さらに、「幻界」の設定が効いている。「『幻界』とは現世に住む人間の想像のエネルギーが創り出すもの」であるため、ワタルが大好きなロール・プレイング・ゲームのシリーズに登場する舞台やキャラクターに似ていて当たり前。ファンタジーが苦手でもこれなら頷ける。子どもがゲームに影響された夢を見ているのだと。しかし、一旦「幻界」に入り込むと、これら現実的感覚が揺らぎ始める。 次から次へと現れる愉快な登場人物とドキドキハラハラのハプニング、そして感動の出会いと別れ。流れるようなストーリー展開に、カチカチの大人もいつしか幻の世界を行く「旅人」となる しかしよくこれだけの大作を書けるものだ。 必死によんでも上下巻で10時間はかかる。

火車
またしても宮部だが、 やはりすごい。 これが世に出た作品のスタートかな? と言う気もする。 火車、かしゃ と読む。 火が燃えている車。 生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶと言う。 ひのくるま。 すなわち、自己破産を通して その人の戸籍いっさいを自分のものにすると言う。。 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。 おしくもこれで直木賞はのがしたが、 後年の理由で見事に輝く。 その後の彼女の経歴は見事としかいいようがない。 女性ならでは着眼点にいつもこころ奪われる。 人物描写がなぜ、ここまでできるのであろうか。 現代に投げかけた疑問。クレジット、サラ金社会は 悪ではないが、利用する側、される側の不勉強に より悲惨は幾度となく起こされるという定義か。

誰か
人間の根本的なものを見た感じがする。 しっかりとした描写、女性ならではの視点は全く 変わらない。
杉村三郎35歳、妻子持ちのサラリーマン。妻の父親は大財閥「今多コンツェルン」会長の今多嘉親で、三郎は会長室直属のグループ広報室で記者兼編集者として働いている。すでに他界した妻の実母は嘉親のせいさいではなく、三郎も後継者として婿入りしたわけではないが、「逆玉の輿」であることに変わりはなかった。 ある日三郎は義父から妙な依頼を受ける。嘉親の個人運転手を長年務めてきた梶田信夫が自転車に轢き逃げされて命を落とし、残された二人の娘が父親の想い出を本にしたがっているので、編集者として相談に乗ってやって欲しいというのだ。姉妹に会うと、妹の梨子は本を出すことによって、犯人を見つけるきっかけにしたいと意気込んでいるが、結婚を間近に控えて父を失った姉の聡美は、そう上手くいくはずがない、と出版に反対しており、結婚の延期も考えていることがわかる。 ところが、聡美が反対する真の理由は別にあった。彼女は、妹には内緒という条件で、三郎に真の反対理由を打ち明けた――運転手になる前の父は職を転々とし、よくない仲間とも付き合いがあったらしい。玩具会社に就職してようやく生活が安定した、聡美が4歳の時、彼女は「父に恨みがある」という人物に"融解"され、怖い思いを味わった。そのあと一家は玩具会社をやめ、縁あって今多の運転手として雇われるまで、再び不安定な暮らしを余儀なくされた。そんな父の人生を梨子に知られたくない――と。さらに聡美は、父の過去の悪い縁が今も切れておらず、「あれは偶然に起こった轢き逃げなんかじゃなくて、父は狙われていた。そして殺されたんじゃないかと思うんです」と訴えるのだった。三郎は、姉妹のそんな相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直し始めた・・・・・・。

○ 名もなき毒
あいかわらず、旨い。 久しぶりに宮部の本領発揮といったところか。 やはりこの著者は、こういう社会とミステリーを描かせることが一番だ。 分厚い本が一気に読むことができる。 人というものがよく分かっているのだろう。
内容(「BOOK」データベースより) どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。 内容(「MARC」データベースより) あらゆる場所に「毒」は潜む-。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎が、私立探偵・北見を訪れて出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。現代ミステリー。 出版社からのコメント 日常のいかなるところにも潜伏し、いつその触手を伸ばすともしれぬ毒に対して、 人はあまりにも無力なものですね。            ──中谷美紀(女優) ありふれた毎日に潜む「毒」は、確かに私の中にもあり、この小説を読むことは、 その「毒」の姿を確かめることに似ていました。怖いのに見ないではいられない。 こんなにも面白くて、こんなにも苦しい小説があるなんて。                              ──草野満代(キャスター)



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