2006/06/23(金)17:04
23日の日経平均 15124.04(-11.65)・東1部売買高 15.52(億株)
マーケット概況
・日経平均 15124.04(-11.65)・東1部売買高 15.52(億株)
・同先物 15100 (-30) ・同売買代金 21,043(億円)
・TOPIX 1545.57 (-3.55) ・同時価総額 492 (兆円)
・東証2部 4342.95 (-9.97) ・値上がり 504
・日経JQ 2337.2 (-2.35) ・値下がり 1076
23日の東京市場は反落。日経平均は14900円を割り込む場面も見ら
れたが、後場急速に下げ渋った。業種別では、不動産、保険、繊維
製品、陸運、化学などが値上り率上位。その一方で、鉱業、ゴム製
品、輸送用機器、医薬品、石油石炭などが軟調に推移した。売買代
金上位は、みずほ、三菱UFJ、ソフトバンク、トヨタ、三井住友
、キヤノンなど。
□NYSE(NYダウ) 11019.11(- 60.35)▼0.54%
□NASDAQ(ナスダック) 2122.98(- 18.22)▼0.85%
□CME日経225先物 15045 (大証比- 85)
□為替 116.14―17
売り 3140万株
買い 2650万株
差引 -490万株
市場では、「海外発の波乱がない限り、14
日の瞬間安値1万4045円で底を打ったと判断している。(きのう時点で)安値
から1000円近く戻しただけに、NY株安と相まって、反動安は当然の流れだろ
う。基本的には値固め優先。今年度業績見通しは保守的であり、7月後半の第1四
半期決算発表を機に業績上ブレ期待から戻り相場にシフトする可能性がある」(中
堅証券)
【値上がり率上位】
コード 社名 前場終値 前日比 前比率
1 1847 イチケン 328 +45 +15.90%
2 5612 日鋳鉄管 273 +33 +13.75%
3 5916 ハルテク 207 +18 +9.52%
4 4346 ネクシィズ 9,190 +670 +7.86%
5 6378 木村化工機 552 +37 +7.18%
6 4214 昭和高分子 438 +29 +7.09%
7 4004 昭和電工 490 +32 +6.99%
8 3202 大東紡織 240 +14 +6.19%
9 1970 日立プラT 664 +38 +6.07%
10 7122 近畿車輛 502 +24 +5.02%
【値下がり率上位】
コード 社名 前場終値 前日比 前比率
1 9448 インボイス 5,410 -530 -8.92%
2 8328 札幌北洋 1,230,000 -80,000 -6.11%
3 6955 FDK 194 -12 -5.83%
4 8527 愛知銀 12,550 -700 -5.28%
5 8522 名古屋銀 782 -43 -5.21%
6 8565 三洋電クレ 2,370 -130 -5.20%
7 6861 キーエンス 28,150 -1,530 -5.15%
8 5486 日立金属 1,049 -57 -5.15%
9 1979 大気社 1,353 -71 -4.99%
10 2433 博報堂DY 8,450 -440 -4.95%
○インボイス(前場終値5,410円-530円)
ダイナシティの株式取得などを材料に急激に戻していたが、テクニカル
的な過熱感もあって、一転して利益確定売りに押された格好。
○日立プラント(前場終値664円+38円)
日立が米GEと組んで、テキサス州に原子力発電所を建設すると報道じ
られたことで、原発関連銘柄が上伸。関連銘柄としては、東芝プラント、
日本製鋼所、日本ギア工、キッツ、東芝、日立造船
、三菱重工、助川電気など。
○木村化工機(前場終値552円+37円)
引き続き個人大株主が突如登場したことが材料視されており、思惑買いを呼ん
でいる。また、日立が米GEと共同でテキサス州で原発を建設すると報
じられたことから、関連銘柄としても注目度が高まっているようだ。
○昭和電工(前場終値490円+32円)
今12月期の業績見通しを上方修正。連結経常利益は従来予想510億円から540億
円(前期比15%増)に増額。HD事業の伸長が主な要因。また、今回の上方修
正を受けて、大和総研では適正株価を600円から700円に引き上げた模様。
○三洋電(前場終値244円-7円)
携帯電話最大手ノキアと進めていた携帯電話の合弁会社設立計画の白紙が伝え
られたことで、改めて失望売りが出ている模様。
○札幌北洋HD(前場終値1,230,000円-80,000円)
GSが投資判断を「アウトパフォーム」から「インライン」に引き下げたこと
が嫌気された模様。
○オリックス(前場終値27,600円-950円)
福井総裁が1,000万円を拠出し今年2月に解約を申し入れていたファンドが、村
上Fそのものではなくオリックスが募集した「アクティビスト投資事業組合」
というファンドだったため、これを嫌気。
○日本ユニシス(前場終値1,774円+42円)
三菱UFJがレーティングを「3」から「2」に引き上げたことを材料視。会
社側の今3月期見通しが保守的であると指摘し、目標株価を2,100円と設定して
いる。
○ネクシィーズ(前場終値9,190円+670円)
今9月期の最終損益を49億円の赤字から46億5,000万円の赤字に増額修正。連結
子会社イデアキューブの株式を一部譲渡するため、その売却益を特別利益とし
て計上するため。
○ライトオン(前場終値3,790円-120円)
今8月期の業績見通しの下方修正を嫌気。連結経常利益は従来予想106億1,000
万円から97億6,000万円(前期比4%増)に減額。商品供給システムの移行に伴
う不具合の影響から販売機会ロスが発生したことなどが要因。
昨日の日経平均株価は、急反騰となった。これにより6月21日安値14482円を底値
とする短期の上昇トレンドが見られる。また、5日移動平均線は6月16日に上昇に転
じているが、昨日は10日移動平均線も上昇に転じたことで、短期のトレンドも上向
き。さらに、6月16日の高値14976円を上回ったことで、大型連休明け直後に始まっ
た中期の下落トレンドは終了したと見られる。すなわち、6月14日の安値14045円が
、5月8日の高値17375円から始まった下落トレンドの底値になった。したがって、こ
の下落トレンドの値幅3330円の38.2%戻しとなる15320円が、最初の戻りのめどにな
る。ここには200日移動平均線15332円もあり、注目される株価水準である。さらに
、14976円~14482円までの下落幅の倍返し15470円も上値目標となる。一方、下値は
心理的な節目の15000円が最初のサポート・ライン。ただし、これを割り込み昨日の
安値14812円を下回ると、昨日の高値15138円が目先の天井になりそうだ。
強気材料
・NY円相場は下落、116円09-15銭
・フランクフルト株式、DAX指数は続伸
・ロンドン株式、FTSE百種は4日続伸
・野村証券「キャラバン隊」海外派遣による期待感
・日興コーデ、初の四半期配当実施へ
・国内機関投資家の買い目立つ
・外国人投資家、2週連続売り越しも売越額は大幅減
・日経平均、大幅反発で15000円回復
・東証1部値上がり数1600超、過去最多
・インド株式、BSE指数は続伸
弱気材料
・5月の米景気先行指標総合指数、0.6%低下
・米国株式、ダウ、ナスダックともに下落、経済指標悪化嫌気
・米新規失業保険申請件数30.8万件、前回29.7万件
・NY債券は下落、10年債利回り5.21%に上昇
・日経平均、上値では戻り売り圧力強い
・日銀総裁資金拠出問題
・北朝鮮ミサイル問題
・ゼロ金利早期解除観測再燃
・昨年末高値での信用期日による整理進展
・米ムーディーズ、引き締め強化なら中国銀の格下げ検討
・W杯、日本は1次リーグ敗退
留意事項
・東証、投資単位に5万円以下の下限設定、年内めど
・決算---日東網、しまむら、キリン堂、セキド
・NY原油は続伸、8月物は70.84ドル
・NY金相場は反落、8月物は585.4ドル
・福井日銀総裁が参院財政金融委に出席
・5月の全国スーパー売上高
・株主総会--JR東日本、JR西、三洋電、富士通、コニカミノ、ソフトバンク、
三菱自、トヨタ、クボタ、三井物、住友商、丸紅など
・エヌアイシ・オートテックがジャスダック上場
・アミタがヘラクレス上場
・5月の米耐久財受注
・5月の台湾工業生産指数
・5月のシンガポール消費者物価指数
[サポート&レジスタンス]
終値 15136
5日移動平均 14834
先行スパンA 16673
先行スパンB 16558
100日移動平均 16257
標準偏差+2σ 16189
レジスタンス(2) 15355
200日移動平均 15333
25日移動平均 15250
レジスタンス(1) 15245
基準線 15157
ピボット 15029
サポート(1) 14919
サポート(2) 14702
転換線 14592
標準偏差-2σ 14015