専業トレーダー DaTsU

2006/12/01(金)17:12

1日の日経平均 16321.78 (+47.45)

◎日経平均          16321.78 (+47.45) ◎TOPIX          1604.90 (+1.87) ◎東証一部出来高概算      16億8558万株 1日の東京市場は続伸。日経平均は100円超上昇する場面もみられたが、引けにかけて伸び悩んだ。業種別では、水産・農林、金属製品、鉱業、機械、不動産などが値上り率上位。その一方で、保険、その他製品、その他金融、海運、ゴムなどが軟調に推移した。売買代金上位はソフトバンク、トヨタ、みずほ、三菱UFJ、新日鉄、三井住友など。  朝方は利益確定売りに押されたが、押し目買いに支えられ前場中頃に上昇へ転じた。日経平均は一時100円超上昇する場面も見られたものの、上値追いに至らず引けにかけて伸び悩んだ。直近の急ピッチな上昇に対する警戒感に加え、今夜のバーナンキ米FRB議長の講演を控え様子見ムードが台頭したようだ。  今週は戻りを試す展開となった。日経平均は5週間ぶりの上昇。約1ヵ月ぶりに25日移動平均を回復し、5月中旬~6月下旬以来となる長い調整局面を脱した。週初は米国株安や円高進行が嫌気され、軟調なスタートとなったものの、日経平均が9月末の安値(15513円)を割り込まず、15600円台で踏みとどまったことで下値の固さを確認。29日に発表された10月の鉱工業生産が前月比+1.6%で着地し、市場予想の平均値(-0.4%)のみならず予想の上限(+1.1%)をも上回ったことがポジティブサプライズを呼び、過度な景気減速への警戒感が薄らいだ。また、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が70%前半まで落ち込むなど、テクニカル面で売られ過ぎを示唆するものが多く、打診買いを入れ易かったようだ。円高進行が嫌気され国際優良株の上値は重かったが、11月前半から値を崩していた内需株が相場を牽引。東証1部の値上がり銘柄数が1年9ヵ月ぶりに4日連続1000超を記録するなど、相場全体の底上げがみられた。11月中旬から続いた後場値を崩すという悪循環は影を潜め、逆に週内で2度も高値引けとなるなど後場一段高となるケースが多かった。東証1部に先駆けて底入れした新興市場も戻り歩調となり、公募割れ続出だったIPOでも初値値付かずが出るなど、個人投資家のマインドはかなり改善したと思われる。名実ともに師走相場入りとなったが、景気回復局面の直近3年間に限ると、12月の日経平均の騰落率は平均7%弱の上昇率を誇る。いずれも年末にかけて一段高(高値は29、30日)となっており、今年も棹尾の一振を期待したい。来週は週初に日銀短観の前哨戦となる法人企業統計、週末にはGDP改定値、機械受注、メジャーSQなどの重要イベントが控えており、波乱含みの展開となりそうだ。 ≪NY株式相場は景気減速の警戒で小幅安≫ □ダウ平均   :12221.93(▼ 4.80) □ナスダック  : 2431.77(▼ 0.46) □日経225先物:16220   (▼90:大証比) □為 替    :  115.75-85 □金価格    :  652.90(△11.10) □WTI原油先物:   63.13(△ 0.67) □売り :3270万株 □買い :3890万株 □買越し: 620万株 市場では、「今週は月曜日に米ドル安・円高、火曜日にNY株大幅下落と逆風を 受けたが、両日ともに安く寄って引けには戻し、日本マーケットに自律性が芽生え てきた。世界市場との相対比較でも出遅れており、上昇トレンドをにらむ段階。仮 に下げれば、相当な押し目買いが入ってくるのではないか」(丸三証券) 「下を売る気配はない。来週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出 後、年末の恒例高に期待がかかる」(オンライン証券 <値上がり率上位10社> No.  銘柄名    コード  現在値  前日比 1  ダイニック   3551   311    33 2  アーク     7873   1870   180 3  ハルテック   5916   192    18 4  林兼産     2286   159    13 5  セシール    9937   354    26 6  世紀東     1898   102    7 7  みらかHD   4544   2580   165 8  ダイトエレク  7609   1734   107 9  トクヤマ    4043   1642   92 10  日清オイリオ  2602   683    38 <値下がり率上位10社> No.  銘柄名    コード  現在値  前日比 1  日本MDM   7600   390    -77 2  はるやま    7416   1135   -113 3  ハニーズ    2792   4580   -280 4  パラマウント  7960   1936   -114 5  コープケミ   4003   162    -8 6  ケイヒン    9312   315    -15 7  日本橋梁    5912   85    -4 8  トーメンエレ  7558   2030   -95 9  岩崎電     6924   275    -12 10  A&D     7745   2495   -105 ○中外製薬 日興シティグループ証券が30日付のリポートの中で、 同社の投資判断について「2M」から「1M」に引き上げており、 これが材料視されているようだ。なお、目標株価は2900円に設定している。 ○ベネッセコーポレーション 大和証券は12月1日付「マーケットウォッチ」で、同社株を参考銘柄に取り上げている。 同証券によれば、中学受験需要の増加を追い風に進研ゼミ小学講座の成長が続いており、 損益が大幅に改善。老舗進学塾の御茶ノ水ゼミナールを買収し、 今後手薄だった大学受験ビジネスの強化を図るという。 ○伊勢丹 クレディ・スイス(CS)証券が同社の投資判断について「アウトパフォーム」、 目標株価は2400円に設定しており、これが材料視されているようだ。 同証券では、百貨店業界のカバーを開始し、同社をトップピックと位置づけている。 ○セタ 今3月期の連結業績見通しについて、経常利益を従来予想の2億8000万円から 7億8000万円に増額修正している。増額幅の大きさがポジティブサプライズ と受け止められているようだ。 ○ソフトバンク 同社は30日、ボーダフォンの買収資金の借り換えが完了したと発表しており、 これが好感されているようだ。当初の短期ローンから長期ローンに借り換えて リファイナンスした結果、金利負担がふくらみ、今期収益を経常利益で129億円、 税引き前利益で159億円押し下げる見込みだという。 ●アーティストハウスホールディングス 同社は30日、第三者割当増資について、割当先である「イーストアジア・コンテンツファンド」 から申し込みが行われなかったことで失権したと発表しており、これが嫌気されたようだ。 ●任天堂 同社の次世代ゲーム機wiiが明日発売となるが、特にその後の材料が続かないことで 出尽くし感から売りが先行しているようだ。 ●GABA 公開価格26万5000円。公開価格が仮条件の上限で決まらなかった。    昨日の日経平均株価は大幅続伸。前日の急伸で11月17日安値16067円~20日高値 16036円、また28日高値15855円~29日安値15945円の2つのマドが形成されたが、こ れは20日~28日の6日分の日足が下値に孤立するアイランド・リバーサル。相場反転 のサインであり、短期では11月27日安値15615円を底値とする新たな上昇トレンドが 見られる。上値の目途としては、16901円(10月24日高値)~15615円の下落に対す る50%戻し16260円だったが、昨日はこれを達成。次は、61.8%戻しの16410円がタ ーゲットとなる。ただし、ポイントは16300円台後半。このゾーンには戻り高値の 16373円(11月15日)があるほか、10月30日~11月7日までの終値が集まる。そのた め、戻り待ちの売りが予想され、注目される抵抗ラインである。逆にここを突破で きれば、10月高値も意識され始めるだろう。一方、下値は11月29日高値16126円~30 日安値16152円のマドがサポート。ただし、これを埋めると、16000円の大台を意識 しながらのもみあいになりそうだ。なお、昨年末の終値16111円を上回り、年足でも プラス圏に復帰した。 ・NY原油、4日続伸――1月物63.13ドルで終了、2カ月ぶり高値 ・インドの7―9月期、9.2%成長  製造業が農業部門を上回る ・05年の出生率、確定値は1.26に――22府県で上昇も過去最低 ・経済財政諮問会議が予算基本方針――「国債大幅減額」を明示 ・大和証券、一部業務停止へ――金融庁処分・インサイダー「黙認」で ・あおぞら銀、GM子会社に5億ドル出資 ・10月の米個人消費、0.2%増――株高が住宅減速カバー ・ソニー、SCE経営陣見直し――平井氏が社長に、久多良木氏は会長兼CEOに ・ソニー、液晶TV一貫生産へ――パネル駆動回路を内製化 ・サッポロHD、買収防衛を強化 米スティールの動き波紋広がる ・ABCマート会長関連会社、TBS株を5%超保有 ・東芝松下ディスプレイ、300億円投じ中小型の液晶増産――携帯・車載向け対応 ・いすゞ、伊藤忠とトラックの販売統括会社 資本金500億円 ・トヨタ・いすゞ、提携具体化へ分科会 ・NEC社長、半導体子会社を売却せず――携帯事業集約「収益改善にメド」 ・キリン、ビール系飲料の新製品発表を前倒し ・キッコマンなど、抗体チップの感度10倍に高める技術開発 ・ライブドア、ヤマハ元経営者一族に中古車販売子会社を売却 ・安川電、ロボット改良――コーヒー給仕・会話も可能に ・ゲームソフト各社の今期、軒並み営業増益――スク・エニ23%増に ・松坂屋HD、村上ファンド保有の579万株を50億円で買い取り ・ソフトバンク、携帯電話事業の証券化が完了 ・ナイロン原料の11月積み輸出価格、2カ月ぶり反発 ・新規公開 GABA 公開価格26.5万円       リミックスポイント 公開価格30万円

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