しんぺいに乗って山を越えてはやぶさ
朝風呂に入っておいしい朝食をいただき、8時過ぎに出発。子連れでないと始発に乗るところですが、ご飯食べたいし自重。まずは隣の駅、えびのを訪問します。大正元年築の木造駅舎が健在で、映画の撮影に使われた由。一度訪れたいと思っていた駅なので、感慨もひとしお。ここから使うきっぷがこれ、\15,000超の片道きっぷを使う機会はなかなかないので新鮮です。有効期間「9」日。。。また列車に乗って鶴丸温泉へ。鶴丸駅前にあるひなびた温泉で、泊まりもやっているらしいですが外来入浴も普通にできて嬉しい。お湯は紅茶のような色、東京・蒲田の温泉に似た雰囲気を感じます。泉質に関して不勉強なのでこれ以上わからず。。バスで吉松へ抜け、駅脇の鉄道資料館などを見て回って「しんぺい」に乗り込みます。変わった名前の列車ですが、かつて国家事業としてこの地に鉄道を敷いた時の鉄道院総裁の名前だそうです。スイッチバックあり、ループ有り、絶景ありと、みどころ多いこの列車、平日の昼間だというのにほぼ満員です。桜がさいて、陽射しが暖かい。人吉へ抜け、球磨川沿いを八代まで下り、熊本へ。子供達はお昼寝タイム。熊本では、一度食べてみたかったタイピーエンを駅の食堂で食べます。ほんとは町中に出て食べたかったんですが、時間がない。。そして、熊本から乗るのが寝台特急「はやぶさ」号。熊本-東京間、1315.0キロを18時間1分かけて走る、定期列車としては国内最長距離列車。なのに、食堂車・ロビーなどのパブリックスペース・シャワー・車内販売どれもない。なかなかチープな列車ではあります。来年春には廃止が噂される列車だけに致し方ないところか。乗ったのは機関車の直後の12号車15番席。乗ってびっくり、普通の寝台と違って向かい側に寝台がない!ちょっとした個室感覚で子供も楽しそう。上に登りたがるのを諫めるのに一苦労。まだ陽の高いうちから寝台車は優越感とも劣等感ともつかない微妙な感覚ですが、気にせず缶ビールを空けます。うまい。陽が暮れかけた18:30、門司に到着。大分から来た「富士」号と併結するため、一度ホームを去って別なホームに入線してきます。その様子を見ようと鉄ヲタ大集合。私も子連れで行っているので同類です。長女を下段、次女と私を上段にして寝たら大失敗、私は落ちる心配を真剣に感じながら寝る羽目なりました。