ヨーロッパに行ったらドイツワインとベルギービールだけを飲んでいるわけではないです。必ず現地の名物の酒を一度は頼みます。そんなに自分の好みではなくても現地の気候と食事がその酒にあうのでとてもおいしく感じることが多いです。
そんな中で気に入ったものを紹介します。これはかなり個人的な主観です。
3 ハンガリーのトカイワイン
ハンガリーのトカイ地方のワインにはドイツと同様な貴腐菌のついた葡萄から造られる甘口のワインがあります。しかしドイツと違って、樽の普通の葡萄の中にどのくらい貴腐菌のついた葡萄を入れるのかによって甘さを変えるシステムがあります。貴腐葡萄の量が一番少ないのが1プットニュス、多いのが6プットニュスとなります。そして貴腐葡萄だけで作られるのがエッセンシャルです。これがドイツの貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)と同等になるかと思います。
いくつか種類を飲みましたが、3、4プットニュスで心地よい甘さ、5,6はデザートワインというかんじでした。僕は4プットニュスがバランスがよくて好きでした。
飲んで初めてわかったのですが、トカイワインはドイツの甘口と違ってアルコール度数が高いのです。ドイツの甘口はだいたい9パーセント以下で(もちろん例外もありますが)貴腐ワインやアイスワインでは5.5パーセントなんていうのもあるのにトカイワインは6プットニュスでも12パーセントもありました。。ドイツの甘口と同じような感覚で飲んでたらけっこう酔っ払っててびっくりました。アルコール感があるので同じ甘いでも味わいもかなり違います。
僕は王宮の丘のヒルトンホテル(もちろん宿泊はしていません)の地下の隠れ家みたいなセラーに2回通っておいしいトカイワインを飲んだのですが、95年の6プットニュスが最高においしかったです。そこはグラスで飲んで気に入ったものをボトルで買って持って帰れるのですがそれは1万円弱もしてすごく迷ってたのですが、悩んでたらグラスワイン代とかどんどんまけてくれたので買ってしまいました。まあラベルが焼けてるやつだったのですが中身は変わらないのでいいかと思いました。だから安くしたのだなーとその時わかりました。2本買って5000円ぐらい安くなったのです。
でそこのお兄ちゃんとだいぶフレンドリーになって72年の6プットニュスまで飲ましてもらいました。こういうことがあるから人との触れ合いって大事ですね。もっと色んな言葉覚えてたくさんの人と交流したいと思ってます。もちろん利益のためだけじゃないですよ。

2 スペインのルエダ地方の白ワイン
スペインだとリオハ地方の赤ワインが有名ですがルエダの白もおすすめです。すっきりした辛口で脂っこいスペインのつまみにとてもあいます。あまり日本に輸入されていないのが残念です。
やや甘から極甘口まで含めて甘さのあるワインはドイツが世界一だと思っているのですが、辛口の白に関してはドイツが一番ではないと思っていてわざわざドイツを選ぼうとは思っています。特に安めのワインでは差が顕著です。同じ値段だったら断然他の国のほうがおいしく感じます。特にスペイン、イタリアのものが好きです。ドイツと性質は似ているけど味をしっかり感じるのです。でもドイツでも最上級のクラスの辛口はとてもおいしいですよ。
3 ポルトガルのポートワイン
ポートワインはポルト地方で造られていて、スペインのシェリー酒などと同様、酒精強化ワインに分類されていて葡萄の発酵の途中でブランデーを混ぜています。なので発酵が止まって甘さが残るのです。そしてブランデーが入っているのでアルコールが20パーセントと普通のワインよりかなり高いです。
僕はふつうは白ワインのほうを好んで飲むのですがポートワインだけは違います。ポートワインは白のほうが辛口できりっとしてて赤のほうが甘みと深みがあります。5年や10年と長い間熟成させる手法があるのですがそれらは赤用の葡萄から作られています。
リスボンにはポートワイン協会が運営してるバー(といってもソファーが並んでて飲食店ぽくないです)があってグラスで少しの量で味わうことができます。30年や40年熟成というものもあるのですがそれらもとても良心的な値段で飲むことができます。
とってもここが気に入って2日で3回も通ってしまいました。僕は若いものから30年熟成のトゥニーポートまで10種類近く飲みました。古いものは深くてまろやかで幸せを感じます。そういうものがグラスで安価で飲めるのでとてもおすすめの場所です。そして気に入ったものは購入できて持って帰れます。僕は10年熟成を2本と1980年のものを購入しました。古すぎるともったいなくて開けられないので気軽に飲めてなおかつおいしい10年物がベストでした。
ポートワインは1年ぐらい開栓してからもつそうなのでチビチビ飲んでます。バニラアイスにかけて食べるのも最高です。
甘いワイン2つを紹介してしまったので辛口が好きな人には参考にならなくてすみません。でも甘いのが好きな人にはぜひ試してほしいです。ただピンからキリまでかなり差があるので現地で安価な値段で良質なものを飲むことを強くおすすめします。特に古いものは現地でしか飲めないと思うしそれらこそすばらしいのです。
あと番外でポルトガルのヴィーニョヴェルデもおすすめです。微発砲している白ワインですっきりさらっと飲めます。アルコールが低いこともあって長旅に弱くて日本に輸入しても駄目になってしまうみたいで日本ではあまり見かけないのですが、ポルトガルに行ったら試してほしいです。ポルトガルでは食中はビーニョヴェルデ、食後にポートワインを飲んでください。
これらの酒は日本でまで買って飲もうとは思いません。良質で安価なものが日本に輸入されていないので。ドイツのビールなども現地では必ず頼んでおいしくて満足しますが日本で飲もうとは思いません。そんなに区別を感じられないので。やっぱり日本でも飲みたいと思うのはバラエティー豊かでなおかつおいしいドイツワインとベルギービールだけなのです。