ドイツワインではなく違う国に浮気してみます。
僕はドイツワインを一押ししていますが、低価格の辛口(フルーティーなのを含む)の白ワインはドイツよりもおいしいのはいっぱいあると考えていたりします。もちろんドイツだけでフルコースで選んでくれと言われれば簡単に選べますが、僕自身だったら同じ値段でドイツと他の国のがあったらイタリアやスペインのを選んでしまいます。
現地でもそこで飲むその土地のワインはレストランやバルのデイリーのグラスワインでもすごくうまく感じます。特にスペインでは全くはずれにあいませんでしたから。
(日本だと好みにあうフランスの白にはほとんど出会いませんが。)
そんな僕が新たな辛口のすばらしい国を知ってしまいました。
それがオーストリアです。
今まで全くオーストリアワインを飲んだことがなくてドイツワインに似ているだろうくらいのイメージしかなかったのですが、オーストリアを訪れることが決まったのでワインについても情報を少しだけ仕入れて現地に着いた状態でした。
ほとんど無知に近い状態でしたが色々な葡萄の種類を飲むことにしました。産地や醸造所はよくわからんので。
といってもやはりピンきりなのは明らかなので信頼できそうな店でだいたいは飲みました。
一番利用したのはWEIN&Coという酒屋なのですがバーが併設しているところもあります。ウイーンには何軒もあるし他の都市にもだいたい存在しています。グラーツでも利用しました。
ウイーンで金曜の23時ごろに入ろうとしたら立つ場もないくらいぎゅうぎゅうに人がいたので諦めました。安いというのもあるから人気があるみたいですね。
他にはウイーンでは地下にあるセラーみたいなところを改造したワインバーや空港でも飲みました。空港に酒屋併設のバーがあるってすごくうれしいです。初めて発見したのですが他の国にもあってほしいです。
さてワインですが、けっこうちゃんとメモを書いていたのですが、ドイツでそのメモを落としてしまいおおまかなことしか覚えていないのをご了承ください・。
オーストリアで一番有名で生産量も多い白の品種がグリューナー・ヴェルトリーナーです。
早飲みのワインということで質もたいしたことないと思っていたらそんなことはありませんでした。
酒屋がグラスワインで提供するようなワインは十分満足できますし、トップの醸造所もこの品種ですばらしいワインを造っているみたいです(ドイツでのグローセスケヴェックスのようなものです)。
まだ僕はそこまで高いのは飲んでいませんがデイリーワイン的なものでもおいしかったです。キリッとしていて引き締まっているのが他の国の同価格のワインと違うところですごく良いなーとおもいました。和食にもあわせられます。
他にはムスカートも同じような印象ですごい良かったし、シャルドネもブルゴーニュのニュアンスを感じてよかったです。他の品種でもどこに似ているかというとブルゴーニュの味わいに近いかなーという印象でした。
ヴェルシュリースリングは僕の好みではないみたいです。モワッとするものがあまり好きではないというこもあって。がぶ飲みのデイリーワイン用という印象でした。
結論をいえば低価格のデイリーワイン(10ユーロぐらいまで)の辛口ならドイツのQBAかカビネットよりもオーストリアのワインのほうが質は良いと思いました。
ドイツの下のクラスの辛口はまったりとしたかんじなので飲み口や口の中での印象があまり良くないのですが、オーストリアのは引き締まっているかんじで飲みごごちがとてもよいのです。そのうえにフルーティさもありアルコール感もあまりないのでフランスやイタリアとは異質な飲み心地です。
オーストリアは昔はドイツと同じようなワインを造っていたみたいなのですが、不凍液というものを混入させて甘くさせていたという事件が発覚してから印象が悪くなったので、信頼を回復させるために独自の路線ということで辛口のワインに力を入れていたみたいです。この努力が身になっていると僕は実感しました。
貴腐系の甘いワインも2種類飲みましたがこれはパッとしませんでした。アルコール感がけっこうあるのでそれならソーテルヌやトカイワインのほうが良いし、ドイツのリースリングのような甘口(モーゼルやラインガウのような)も存在しないような気がしたので、あまりおすすめはできません。
それに僕はオーストリアでドイツのシュペートレーゼやアウスレーゼのような甘口のワインを全く見かけませんでした。
オーストリアにしか行かないのなら甘口ワインを飲む価値はあるとは思いますが。
赤は二回しか飲まなかったのですがブラウフレンキッシュのものがよかったです。
ややフルーティで飲みやすい、といっても安っぽくはないので、デイリーワインとしては赤もけっこう良いと思いました。
日本でもけっこう注目されていて雑誌でも何回か特集を見かけたし、百貨店でもおいてあるところはけっこうな種類がありました。
僕自身がもっと色々飲んで研究してみたいし、オーストリアワインは日本人の口にとてもあうという印象を持っているのでもっと広まってほしいと思っています。
僕のこの記事では想像しづらいと思うので、興味を持った方はオーストリアワインに重点を置いている酒屋さんに直に質問してみるのが近道だと思います。
と日本に帰ってからはオーストリアワインのほうに注目がいっているのでした。もちろんドイツワインが大好きなのはかわりなく、布教活動をがんばっていこうと思っていますが、個人的の今のブームはオーストリア・ということです。
酒屋でオーストリアワインを眺めていて思ったのですが、葡萄の品種の違いはわかっても産地やヴィンテージでかなり味わいは違うのでボトルだけを見て買うのは相当勇気がいる、という感覚を久しぶりに味わいました。
ドイツだと産地(畑)、等級、ヴィンテージ、アルコール度数からだいたいの味わいは想像つくのですが、これはけっこう特異なことで、僕がオーストリアワインでとまどったような感覚で大多数の人はいるのだとあらためて実感しました。
だから酒屋さんには専門知識のある人が必要だし、雑誌を見てワインを買う人もいるし、知識のある人が情報を提供するということも大切だと思いました。まあ当たり前な基本的なことではあるのですがあらためて感じたのでした。
知識のあるプロの人ってこういう基本的な大事なことをを忘れていってしまうのじゃないかなーあんて思ったのでした。