池袋東武でドイツワインフェアやってます
池袋の東武で開催中のドイツワインフェア(8月1日水曜まで開催)に行ってきました。過去に何度もやっていた時より規模は小さいのですがそれでも4,50種類あって20種類以上は試飲できます(週末のほうが試飲できる数は多くなります)。ワイングラスではなくプラコップなので味見程度ですが、それでも一般の方がこれだけ飲み比べできてそしてその場で購入できるドイツワインの機会はほとんどないので貴重です。以前よりインポーターの数も少ないですが、八田、稲葉、ヘレンベルガーなのでそれなりに種類は豊富です。あまりドイツワインを知らない方でしたらどのインポーターのでも気に入るワインが見つかると思います。ドイツワインを知っている人には稲葉のラインナップが魅力的かと思います。ゴーミヨなどでも評価されているドイツのトップ生産者のワインが並んでいます。3000円前後と他のところよりは高めですが、違いのわかる人にとってはこの値段でもお得だと思える良質なものが多かったです。辛口リースリングは特に稲葉のが優れていたという印象です。僕はエムリッヒ・シェーンレバーのハレンベルクの2004シュペートレーゼ(甘口)が良いと思いました。甘みは強くないですが透明感があってエレガントな甘口ワインです。あと八田輸入のケルペンのヴェーレナー・ゾンネンウーアの2002シュペートレーゼも良かったです。熟成してだいぶ甘みが抜けているのですが、オードブル系や和食などとあわせた食中酒としても飲めます。前から何度か書いていますが、甘口のカビネットやシュペートレーゼが熟成して甘みがぬけたものは食事にあわせるともとても面白いのです。そういうワインはなかなか日本では手に入らないで蔵出しで輸入されたこのワインはおすすめです。僕が最初にドイツワインを飲んだのは2002年にヨーロッパを旅行した時のリューデスハイムのつぐみ横丁なのですが(おそらく甘口シュペートレーゼ)、この東武のドイツワインフェアでドイツワインの魅力に開眼しました。最初に買ったワインはフリッツ・ハークのゾンネンウーアのカビネット2001というのも後のことを考えると運命的な出会いです。それ以来毎年開催されるこのフェアでは(途中からは年2回の開催でした)たくさんのワインを試飲し購入しそして様々な発見をしどんどん深い世界へと進んでいったのです。そのフェアが復活したのはとてもうれしいです。酒売場がエノテカに変わってフェアがなくなったのですが三年ぶりくらいでしょうか。こういうフェアがあればドイツワインの魅力を知ってもらえる事が出きるので嬉しいかぎりです。またここに出品したインポーターの人と仲良くなり色々と教えてもらうようになりました。最後のほうは完全に顔なじみになっていました。稲葉、八田、伏見、ヘレンベルガー、日野屋、ワイナックス、徳岡です。それらのインポーターとは東京ドイツワイン協会で交流があったりするのでその原点ともいえます。だいたいのインポーターに顔なじみがいるのもこのフェアがあったおかげです(今はもう退職している方もいますが)。そういった意味でもこのドイツワワインフェアは僕にとって重要なものだったのです。こういう関わりを持っている人は異質だと思いますが、毎年このフェアを楽しみにしていて大量にドイツワインを買い込んでいた人は多かったので復活して喜んでいる人もいると思います。お近くにお住いの方や池袋に用事がある方はふらっと立ち寄ってみてください。ネットでもドイツワインを買うことはできますが、ネットの説明では買うのが不安な人もいると思うので飲み比べをして説明を聞きながら買えるのは安心だと思います。ぜひ!ただそこに出ているのだけがドイツワインではなくもっと広く深い世界がドイツワインにはあるということも付け加えておきます。特にファインヘルプ(中辛口)やリースリングの辛口が弱めのラインナップだったので。