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カテゴリ:ドラマ
ハゲタカ。
職場ですごく面白い!という声を聞いていたし、興味もあったのですが、第一話は見逃してしまいました。 今度こそ、というので見てみたのですが。 面白い! 丁々発止の駆け引きの面白さと人間ドラマ社会派ドラマの深みが相俟って、非常に見応えのあるドラマに仕上がっていると思います。 ゴールデンパラシュートも圧倒されましたが、お父さんを彷彿させる松田龍平君にも目を奪われました。 「晴れの日に傘を差しだして、雨の日に取り上げる。それが銀行だって親父が言ってた」(うろ覚えなので台詞は定かではありません)という言葉。松田君はどことなく退廃的な空気を纏いつつ、それでも抉るような生きた鋭さを感じさせました。 断片的に挿入される、鷲津が今に至った経緯を偲ばせるエピソードも印象的でした。 彼の人となりに厚みと深みを与えてくれました。だから、芝野の視点に偏って正邪にとらわれる、なんてことなくドラマを楽しむ事ができます。 と同時に、底に流れる人間ドラマのやるせなさが堪りません。 資本主義って・・・それに翻弄される人間。本末転倒なのに、弱者はそれを覆せない。 ほんとにやるせないです。 自動車部品の下請け工場のエピソードには涙が出ました。 ドラマで泣いたのは久しぶりです。 ラスト、芝野が鷲津率いるホライズン・インベストメント・ワークスを出し抜くところはあっさり流されていたにも拘らず、ドキドキわくわくしながら見入ってしまいました。 すごく面白いし、いいドラマだと思います。次回も楽しみ! さてもう一本は録画しておいた「拝啓、父上様」第7話。 淡々と進むけれどこれまたいいドラマです。 倉本さんのドラマは今まで苦手でしたが、これは本当に好き。 猫に餌をやる夢子さんに、新しい住人のお嬢さんたちが文句を言う場面が象徴的。 そして、そこに流れる一平のモノローグが視聴者に分かりやすく情緒的解説をしてくれる。抜かりありません。この一見緩やかな、しかしドラマとしてはガチガチに固められた分かりやすさが、このドラマの肝かもしれないと思います。 品も常識もない客というステレオタイプな描き方も分かりやすい。ぶちきれた時夫が女性陣の人気者になって、その横で一人寂しく絆創膏を指に貼ってる一平が可愛過ぎ。 それにしても、一平ちゃんには毎回大笑いさせていただいてます。 相手が雪乃ちゃんだろうと、時夫だろうと。 重い「ハゲタカ」の後にこれを見て、思いっきり癒されました。 いや、物語はこれから修羅場に入って行きそうなんですけども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/24 10:45:11 PM
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