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カテゴリ:ドラマ
三国連太郎さん主演のドラマ。
TVがついていたのでなんとなくそのまま見始めて、結局最後まで見てしまった。 脚本のできがいい。 もちろん、役者の演技も稠密。脚本がいいと演技の上手さが生きる、お手本みたいなドラマだと思った。 素人なんで、乱暴な意見を言わせてもらうと、 せっかくの脚本を台無しにしてしまう役者と演出というのはあると思う。 ものすごく大根の役者でも、役柄にあってることと演出がうまくフォローできていること、という要件を満たせば、それなりのドラマは撮れるような気がする。 月9の東京タワーがいい例なのでは。 私はもこみちくんの演技がうけつけないので、結局2,3話しか(しかも途中までしか)見なかったけど、それでもあのドラマの出来が良かったであろうことは想像できる。 脚本の粗さを役者と演出がカバーできることもあるだろうけど、 でもドラマにおいて本と演出というのは非常に重要な要素なんじゃないかなと思う。 結局はどの要素もきちんと絡み合ってないとドラマは成立しないのだろうけど。 このドラマ、そんなに波風があるわけじゃない。ドラマチックなイベントが用意されているわけでもない。なのに、ユーモアとペーソスにあふれたなかなか詩情豊かな掌品に仕上がっていた。 四姉妹がみんな一癖も二癖もあって、決してとおりいっぺんのいい人ではない。わがままだし、各々自分の生活を大事にするから、年老いた父親と共に過ごすことはない。でもみんな家族を好きだという気持ちは底辺にしっかりとある。 そんなありがちな家族の描き方がいい塩梅にリアルだと思った。 だから、三国さん演じる父親の孤独と悲哀が痛いほど伝わってくる。 このお父さんがいい人なんだわ。娘たちのことをよく分かっていて、愛情にあふれていて。 淡々と演技しながら、視聴者を飽きさせず引き込んでいく三国さんはすごい。 そんなこのドラマ、終盤からもう誰が書いたのか気になって仕様がなかった。 そしたら大石静さんだった。 なるほどね、と納得でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/06 02:41:46 PM
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