公開初日と本日、3館で都合4回視聴。
映画そのものは、いかにも花男。
話はぶっとんでて荒唐無稽の遥か上空を行っているし、展開もありえなさすぎ、
落ちも呆れて物言えないくらいで突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるけど、
でもそれが花男のデフォですから!
この作品の肝は、つくしと司の恋愛心情描写とそのリアリティ。F4友情話の心情面でのリアリティ。そこですから。
映画はそこらへん、思いっきりきっちり描いてくれてたので、すごく満足。
しかも更に言うなら、全編に渡って満ちる何ともいえない幸福感が、
次第に濃度を増して最後Maxに達するという、
花男好きにとってはたとえようも無いくらい最高の作品になっていました。
終わり方は最高です。これ以上無い。
しめくくりの類の台詞がまたいい。
ガラス越しに声なく「行ってきまーす」
そして「花発多風雨 人生足別離」(井伏鱒二の訳で)
味のある締めくくりで、そこだけは妙に格調高かったし、示唆に富んでいたし、そして監督をはじめこの作品を生み出した人々全ての感慨が詰まっていて、本当に余韻ある終末となっていました。
ちょこっとネタバレになりますが、
全編好きな場面てんこもりのなか、特に好きだったのが、
ルーレットの場面、
無人島でのおんぶの場面
上半身裸の指差しからあと一連の場面
結婚式の場面
そしてラスト、エピローグ。
どれも大好きでした。
なのに。
初見をはじめ、福岡市の中央で観た3回はとても心地よく観ることができたんです。
いずれも満席に近い状態でしたが、観客のマナーはさほど悪くなかった。
ところが地元の映画館で観た4回目!
新しく出来たところなので、施設は抜群です。スクリーンも大きいし、何より音響がいい。
その快適な環境の映画館で…
観客は最低でした!
8時台の回だったんですけどね、子ども連れは多いはその子どもマナーも親のマナーもなってないわ。
真後ろでずーっと「これはどういういみ?」「あ、これしってる」とか話続け、親も答えんなよだまらせろよ!状態。
小学校低学年の子どもは10時には寝せろよ!
子どもを夜更かしさせんなよ!
と私は思う。せめて台詞が理解できる年になってからつれてきてください。
でもそれより更に最悪だったのが、隣の親子。
40後半と思しきおばさんとその娘らしきハイティーンと思しき子。
2時間喋り続けでしたよ!!!
なんでお前らの感想と疑問と推理を延々聞かされ続けなきゃいかんのだ!
しかもあたり憚ること無い大きな声で!!ここはお前んちの居間じゃない!
これは映画でTVじゃないんだぞ!!
と声を大にして私は言いたい。
ポップコーンをがさがさ音を立てて探ってそのうえ口あけてぼりぼり大きな音を立てて喰う。
最低。
口あけて食べる人駄目なんですよ。更に映画館で音を立てて食べる人我慢ならんのですよ。
横の親子と後ろの親子、周囲を囲まれて最低最悪な二時間を過ごすはめになりました。
大好きなおんぶの場面も結婚式も海辺の抱擁も、
隣の親子の感想ぶち上げ大会のせいでだいなしです。
涙も出ません。
地元よ。文化程度低すぎるぞ。映画館で映画を観たことないんか!!!!
と、ブチギレて帰ってきたのでした。
ちなみに福岡市中心部で観たときは、笑いどころで満席に近い観客がみんな笑って受けてて、
感動するところは感動できて、息を呑むところはそういう空気があふれてて、
すこぶる一体感の感じられる視聴ができたんですよ。
映画館で映画観るっていいなあ、
観客が多いと、こんなふうにみんなで感動を共有できるんだ。いいなあ。って。
そう思えていたのになあ。
かえすがえすも地元の文化程度の低さが悔やまれます。