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今から性悪な日記を認めます。

えー。
まずは昨日書き残しておりました最後のくだりの見解をば。

私はうそをついてその場をうまくやりすごそうとする大人が大嫌いでございまして。

海に「大雅はパパになるの?ママは大雅のお嫁さんになるの?」と聞かれて、「ちがうのよ」と答えようとする詩織さんがまずあまり好きではありません。

詩織さんがその場を丸く収めようとするのは分からないではない。彼女はその寸前に、海にきちんと大雅のことを話そうとしてるんだから。
でも、それなら「お家に帰ってから話そうね」って制すればいいだけのことです。
そしてお家で海にきちんと話せばいい。

大雅は確かに早まりましたが、でもそれ以外に彼の取れる手段はなかっただろうと思います。
彼は誠心誠意詩織親子と向き合ってきたし、またそれを誠実に伝えただけです。
「いつか海の父親になれればいいと思ってる。」
(記憶に頼っております。本来なら確認すべきでしょうが、自分の中に残ってるイメージを重視させて頂きます。後で見て全然違うやん!と思うかもしれない(^_^;)

「そんなこと分からないよ」とでもいえばよかったのでしょうかね。けど、それは詩織の目の前で大雅には絶対言えない言葉じゃないでしょうか。
だから彼はたちあがって詩織に向かって自分の想いを伝えたんだと思います。
海の気持ちをまず考えなきゃ、という意見も目にしますが、大雅は詩織に恋をしたのであって、海に恋をしたのではありません。海のことを考えなければならないのは詩織であって大雅ではありません。
大雅は大雅の立場として彼なりに精いっぱい海のことを考えている。それがあの言葉です。
そのあとのケアは詩織がしなきゃ。そして、できなきゃ。と、私は思うのです。
母親でしょって。
母親として男と付き合うことを決めるって、そういうことじゃないのかな。

タイミングを見計らって、なるべく海のショックを和らげて伝えたいという詩織の気持ちも分かりますし、海にとってもそれが望ましいのかもしれませんが、でも言わせてもらえばどちらにしても海はショックを受けるでしょう。
赤の他人が今までの自分の全世界だった居心地のいい母との空間に入りこんでくるのです。大人になったって抵抗を感じますよ。
それを敢えて選択したのは大雅ではなく詩織です。壊れるのは詩織と海の世界であって大雅の世界ではないのですから。
でも大雅は精一杯それを壊さないように努めているし、また詩織もなるだけそれを大事にして大雅を迎え入れようと努力している後はある。

だから、詩織が大雅を責めさえしなければなあ。

ともあれ、どんなタイミングで切り出されても海はショックを受けるでしょう。
大雅があそこで正直に想いを伝えたことは特に責められることではないと私は思います。嘘をついてその場だけごまかして、後々「実は違うんだよ結婚するんだ」「あの時はああ言ったけど結局結婚することになった」なんて二重に海に打撃を与える大人の方が嫌いですし、大雅がそんなキャラじゃなくて良かったと思います。

大事なのはショックを軽減することではなくて、ショックを受けた後のケアだと思うんです。
それができないなら詩織さんは大雅に想いを伝えるべきではなかったんです。

「簡単に海の父親になるなんて言ってほしくなかった」と彼女は捨て台詞を吐いて駆け出します。
「これは海とわたしの問題なの。大雅さんには関係ない」とも言い捨てます。
好意的に解釈すれば、大雅さんに責任はなくて、亡き夫をめぐる海と詩織の問題なのだから、あなたが心配することじゃないの、と大雅に伝えているとも取れる。
でも、大雅にすれば「海とわたしの世界に入り込んでこないで、あなたは無関係な人間」だと突きつけられたような気になるのでは。

そして、海の父親になるってことをそんな簡単に考えないで、と通告されたようなものですよね。

詩織は何を思ってあんな言葉を投げつけたのか。
私には理解できないのです。

彼女は大雅を海の父親にする気はなかったってこと?
タイミングをもっと考えてよ、今ここで言わなくてもいいでしょ、海のことを考えてほしかった、ってこと?
だとしたら、彼女はどこまで大雅に甘えているのかと思う。
なぜ大雅にそこまで要求するのか、できると思うのか、全く私には理解できない。

海のことを考えて、まずいと思えば途中で遮ればいい。
先にも言いましたが、「お家に帰って話そうね」って「違うの」と言う前に釘を刺せばいい。
「違うの」なんておためごかしでその場を切り抜けようとするから大雅が本心を口にしたのでしょ。大雅はたとえ子供相手であっても嘘でごまかしたりしない人間だから。

打つ手を間違ったのは詩織さんですよ。

なのに彼女は大雅に責任をなすりつけました。

大雅はきっと、自分のせいだと思うんですよ。
海が傷ついたのも、詩織さんにあんな言葉を言わせたのも。
そうやって反省しちゃうんだろうなと思います。

ということで、あのセリフさえなければ詩織さんの努力が水の泡になったことに同情できるのですけどねえ。
大雅に責任転嫁した瞬間に、ワタクシ怒髪天でした。はい。

あー、思ったことそのまんま書き散らかしたので、非常に分かりにくい回りくどい、同じことの繰り返しっていう悪文の最たるものになってるかと。

読みにくいだろうなあ。

掃き捨て場だからいいかあ。



長くなったので、真の性悪日記はこの次で。





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Last updated  2010/09/15 09:00:47 PM
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