第40回長野県アンサンブルコンテスト 高校部門 長野県大会
開催日:2015.1.18(日)10:00開演場所 :長野県民文化会館大ホール(2,173名収容) 2015年の演奏会の旅のスタートは、冬の風物詩であるアンサンブルコンテスト。放射冷却で冷え込んだ氷点下の寒い中ではありますが行ってきました。今回は3年ぶりに拝聴することとなった高等学校の部・県大会です。プログラム 表彰 高校名 編成 演奏曲1.銀 飯田長姫(南信) 打3 トリオ パー ウノより 第1楽章2.銀 長野吉田(北信) 打4 リチュアル・ミュージック3.銀 上田染谷(東信) 打4 傀儡の匣4.金 飯田 (南信) 打4 深淵の碑5.銀 松本第一(中信) 打4 マリンバコンチェルティーノ「ザ・ウェーブ」6.銀 諏訪清陵(南信) 打4 久久能智7.銀 伊那弥生(南信) 打5 エクリプス・ルチア8.銀 長野日大(北信) 打7 ビブラフォンと打楽器アンサンブルのための協奏曲9.金代 東海大三(南信) 打8 そして静けさは森の中へ・・・10.銀 小諸 (東信) Fl3 小組曲 第2番より 11.銀 長野東 (北信) Fl4 アルカディ12.銀 伊那弥生(南信) Cl6 弦楽四重奏曲より 第1楽章13.銀 飯田 (南信) Cl6 3つの小品14.銀 上田染谷(東信) Cl7 バレカローレ in ジャズ15.金 長野 (北信) Cl7 ドデカフォニック エッセイ16.金 松本蟻崎(中信) Cl8 スリー・ダンス17.金代 豊科 (北信) Cl8 タクミズ・ブギ18.銀 上田 (東信) Cl8 タクミズ・ブギ19.銀 長野吉田(北信) Cl8 スリー・ダンス20.金 長野東 (北信) Cl8 深草物語21.金代 長野東 (北信) 木4 2本のオーボエと2本のファゴットのためのソナタヘ長調より 第1・2楽章22.銀 長野 (北信) 木4 四重奏曲23.銀 松本深志(中信) Sax3 アラベスク・ダンシュ24.銀 飯田女子(南信) Sax3 のっぴきならない虹へ~サクソフォン三重奏のための3つの小品~25.銀 松本蟻崎(中信) Sax4 サクソフォン四重奏曲より 第3楽章26.銀 小諸 (東信) Sax4 グラーヴェとプレスト27.銀 松商学園(中信) Sax4 サクソフォン四重奏曲より 第3楽章28.銀 諏訪清陵(南信) Sax4 サクソフォン四重奏曲 第1番より 第3、4楽章29.金 屋代 (北信) Sax4 サクソフォン四重奏曲より 第3楽章30.金代 長野 (北信) Sax4 サクソフォン四重奏曲 第1番より 第3、4楽章31.銀 上田染谷(東信) Sax6 サクソフォン・シャンソンネット 2 ミュゼット32.銀 伊那弥生(南信) Sax6 ブエノスアイレスの春33.銀 佐久長聖(北信) Sax6 ブエノスアイレスの春34.金代 長野東 (北信) Sax8 チャイコフスキアーナ35.銀 東海大三(南信) 金5 空想・おもちゃ・夢36.金 長野吉田(北信) 金8 ルネサンス舞曲集37.金 豊科 (中信) 金8 テレプシコーレ舞曲集より38.金 長野 (北信) 金8 ア ラ カルトより 1、3、439.銀 諏訪清陵(南信) 金8 ラ ファーガ40.銀 松商学園(中信) 金8 第七旋法による8声のカンツォン 第2番41.金 上田 (東信) 金8 組曲ニ長調より 1.Overture 2.Gigue 5.March42.銀 飯田 (南信) 金8 ラ ファーガ43.銀 松本蟻崎(中信) 金8 スザート組曲より44.金代 小諸 (東信) 金8 テレプシコーレ舞曲集より45.銀 伊那弥生(南信) 金8 選ばれた場所46.銀 屋代 (北信) 金8 高貴なる葡萄酒を讃えて より 5.フンダドーレ・・・そしてシャンパンをもう一本47.銀 伊那北 (南信) 金8 12の英雄行進曲より 1.荘重 6.愛情 10.優雅48.銀 諏訪二葉(南信) 金8 第七旋法による8声のカンツォン 第2番49.金 長野清泉(北信) 金8 高貴なる葡萄酒を讃えて より 5.フンダドーレ・・・そしてシャンパンをもう一本50.金 松本第一(中信) 金8 テレプシコーレ舞曲集より※金代は2月15日(日)にホクト文化ホールで行われる東海アンサンブルコンテストに長野県代表として推薦されたグループレポート打楽器の部バスドラムを囲んでのコンパクトなアンサンブルから5オクターブの特大マリンバやビブラフォンなど複数のマレットパーカッションを惜しげなく使ったアンサンブルまでというバリエーションの広さと、パーカッション特有の奏者の活動的な動きにも目が離せない好演という印象がありました。フルートの部今回は2チームという少ないグループ数でしたが、リードやマウスピースを使用しないからこそ出るキラキラと輝く澄んだ音色は、やはりフルートならではというところで、ハーモニーもやはり極上のものがありました。クラリネットの部吹奏楽ではかなりの大編成バンドにならないと使われないアルトクラリネットやコントラ系がアンサンブルの中にもれなくはまって、まさにクラリネット族の大家族ぶりが楽しめる内容となっていました。余談ながらまさかアルトクラリネットが個人持ちというのはなさそうなので、ほぼ学校の楽器だと思われるが、そうなると各学校にアルトクラリネットが1本はあるってこと? と思ったのですが、そうなると使用頻度がアンサンブルだけだと勿体無いかも・・・と思うところです。木管の部木管とはいえ、ほぼダブルリードのオーボエ&バスーンの部と言っても良いのかもしれません。アンサンブルコンテストの中で、会場の雰囲気がガラリとクラシカルに変わるひとときが、このステージなのかもしれません。サクソフォーンの部アンサンブルとして最も聴き栄えのするのがなんといってもサクソフォーンですが、その中でもやっぱりオーソドックスな四重奏が一番よいバランスかなと感じました。そしてなんといってもアンサンブル全体の印象を良くも悪くも左右するのはソプラノの音色ということで、この音色が艶っぽくて魅力的であればアンサンブル全体が映えるという感じがありました。金管の部いわゆるブラスセクションのアンサンブルだけにもともと音圧は圧倒的。そこにピッコロトランペットなど究極の高音が入ると、これまた華やかさが一段と増すという格好になっていたようでした。余談ながら金管はキーが少ないため早いところは音を当てるのも大変なのに、さらにトロンボーンなとが目にも留まらぬスピードで音を変えているのには見事としか言いようのないものがありました。まとめ朝10時から夕方16時半近くまでの長丁場ではありましたが、6つの編成のそれぞれの醍醐味を楽しめたのであっという間の数時間という印象でした。また今回会場が県下最大の大ホールということもあり、相当鳴らさないと審査員のいる2階席まで音が届かないようだという感じがありました。このあたり、1階席でちょっと耳に音圧が来るな・・・というグループの多くが金賞を獲得していたのでは?という気もしました。