小諸市消防団音楽隊 第21回ふれあいコンサート 第1部・第2部
開催日:2020.1.26(日) 13:30開演場所 :小諸市文化センター(712名収容)1月の本格的な演奏会の聴き始めの恒例行事となっている小諸市消防音楽隊のふれあいコンサートに行ってきました。また昨年に続き縁あって演奏者として参加させて頂くことができましたので、演奏者視点でもレポートさせて頂きたいと思います。プログラム第1部1.THE OLYMPIC SPIRIT2.古き森の戦記3.映画「アラジン」より アラジン・メドレー4.風紋(1987年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)鍵盤ハーモニカ合奏5.ミッキーマウスマーチ6.ハナミズキ第2部ラッパ吹奏レポートTHE OLYMPIC SPIRITオリンピックイヤーということで、昨年からオリンピックに関連した曲がよく演奏されていますが、その中でもこのオリンピック・スピリットは、あのスターウォーズのジョン・ウィリアムズが作った曲なので、とてもスケールが大きく雄大な感じのする曲と感じました。冒頭がファンファーレになっているので演奏会のオープニング曲としても優れた楽曲であると思います。演奏にあたって私が受け持ったパートはベースラインなので、前半部のベタの低音は体力勝負ですが、それを乗り切ると中間部の少々トリッキーなバッキングが面白く、まわりとぴったり合った時は大変心地よいものがありました。古き森の戦記2018年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲にして朝日賞受賞作品です。戦記ということで、ストーリー性がある訳ですが、架空の話ゆえプレイヤーが自由に想像の翼を羽ばたかせることができるという面白さがあるように感じました。ただ少し難解なところがあり、私自身練習の取っ掛かりでは自分の中でなかなかその世界観を作り上げることができず、平面的な音の羅列で演奏していたイメージがありましたが、だんだん曲が出来上がってくると自然と戦記のイメージが出来てきて、そのストーリーが浮かんで来るような感じになりました。また私的には中間の弱奏部の緊張感漂う場面がなんともよい感じかなというところです。映画「アラジン」より アラジン・メドレー昨年よりアラジンは実写化の影響でよく演奏されていますが、こちらの編曲版はアラビアン・ナイト、フレンド・ライク・ミー、ホール・ニュー・ワールドの3曲がコンパクトにまとまったわかりやすいもので、アラジンの世界観を聴衆に投げかけるにはちょうど良い尺ではなかろうかと感じました。まただいたいの場合ホール・ニュー・ワールドはどこかのパートがソロを取るのが定番ですが、この編曲版ではテナーサクソフォーンが取っており、見せ場も十分というところです。風紋今回演奏したのは元祖・課題曲版ということで、いわゆるこの曲をスクールバンド時代にコンクールで演奏した世代にとっては、こちらこそ原典版という意識があるかと思います。かくゆう私も1987年当時、風紋の存在は知っていましたが出身校では課題曲Cのコンサートマーチ87を選択していたので残念ながら演奏できず・・・。最も課題曲Aの風紋は上手な学校が選択する曲というイメージがあって最初から候補にもならなかったというのが事実で、いわば高嶺の花だったというのが正直なところです。そんな名曲を演奏する機会を持てたことがとてもうれしく思った次第ですが、実際に曲に取り組んでみると、聴くだけではわからなかった魅力が発見でき、やっぱり弱奏部の緊張感が好きかなと思ったりとか、改めてよい経験ができたと感じました。ミッキーマウスマーチ鍵盤ハーモニカ4名ととキーボード1名による合奏ですが、改めて聴くとなんとも懐かしい音色だなと感じました。ミッキーマウスマーチもこうやって演奏するとより楽しい感じです。ハナミズキ鍵盤ハーモニカ合奏の2曲目は、名曲ハナミズキですが、こちらはパートが分かれてのアンサンブルとなっており、ときにはキーボードが旋律で鍵盤ハーモニカパートが合いの手になったりと変化もたくみだなと感じました。ラッパ吹奏おなじみの喇叭吹奏ですが、ラッパ専属のメンバーと音楽隊の掛け持ちのメンバーで力を合わせてとても充実した内容の吹奏になっているように感じました。まとめオリンピックのテーマで華やかに幕開け、そして壮大な古き森の戦記を経て、アラジンでディズニー色を打ち出し、最後は名曲・風紋で締めるという構成でしたが、新旧課題曲聞き比べという側面もあったように感じました。*** 第3部のレポートに続く ***