演 奏 会 の 旅

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​開催日：２０１８．５．１３（日）１４：００開演
場所  ：相模原市民会館（1,264名収容）

新緑の季節恒例の相模原市民吹奏楽団のグリーンコンサートに行ってまいりました。

プログラム
開演前
​クラリネットアンサンブル​
さくらのうた

第１部
１．バックステージ・パス
２．コンサートマーチ「虹色の未来へ」
３．エレウシスの祭儀
４．I still have a dream

第２部　テーマ「市吹のＢＢＢ」　共演：相模原市立上溝南中学校吹奏楽部
５．マーチ「バーナムとベイリーのお気に入り」
６．ＢＢメドレー
７．ベイ・ブリーズ
８．マーキュリー
９．ＢＢＢメドレー

アンコール
１０．美女と野獣
１１．ユアーズ

レポート
さくらのうた
開演前のアンサンブルでは名曲さくらのうたのクラリネットアンサンブルがありました。原曲に対してアンサンブル化する過程でどのフレーズを削るかということが注目点になろうかと思いますが、クラリネットアンサンブルだけに原曲にあったクラ２番・３番・アルトの細かい動きは残っていて、これはなかなか大変だと思いました。

バックステージ・パス
曲紹介によればタイトルの直訳が「劇場の楽屋への出入り許可証」で、意味はミュージカルの多様にスタイルや独特の雰囲気を身近に感じるということなのだそうで、聴いてみるとなるほど確かに８分ほどの曲尺の中にじつにいろいろな要素が入っていて楽しめる内容でした。演奏会のオープニング曲としてはややテンション高めという感はありましたが、落ち着くところはすっと波を引くようなメリハリ感がまた心地よい音楽のように感じました。

コンサートマーチ「虹色の未来へ」
今年一番人気になることは間違いなさそうな課題曲４ですが、コンクール全国大会金賞バンドの演奏は、また格別なものがありました。弱奏部の繊細さと強奏部もさわやかさが失われないサウンドが終始続くのはさすがという印象です。

エレウシスの祭儀
今年は特に難しいという評判の課題曲５ですが、司会の方の曲紹介の内容からも見て取れるけして一般受けしない曲･･･な訳ですが、何回も聴けば曲の良さがわかってくるものなのか？と思いながら鑑賞してみました。

I still have a dream
キング牧師の有名なスピーチから曲名をつけた長生淳氏の超大作ですが、スケールの大きな映画音楽を思わせる壮大な曲調がとても印象的でした。おそらくはこの曲が今年のコンクールの自由曲なのだろうと推測するところですが、最終的にどんな演奏になるのか･･･興味深いところです。

マーチ「バーナムとベイリーのお気に入り」
サーカスの音楽ということですが、木管群の細かい動きと金管群の元気な部分がサーカスの場面を彷彿させるものがありました。

ＢＢメドレー（イエスタデイ～ブラジル～ビリーブ）
相模原市立上溝南中学校吹奏楽部との共演曲になりました。ＢＢメドレーの内容は、ビートルズからイエスタデイ、そしてブラジルとなりました。このあたり、Ｂのつくアーティストや曲はたくさんあるとのことで、その中でも選りすぐりの２曲の演奏となりました。イエスタデイは落ち着いた雰囲気の演奏。ブラジルでは１・２年生のダンスも加わってエンターテイメント性も素晴らしく、ビリーブは全員合唱で、演奏会のフィナーレを思わせるような盛り上がりがありました。

ベイ・ブリーズ
副題に～ニューサウンズインブラスの父、岩井直溥に捧ぐ～とついた有名な曲ですが、真島氏らしいカッコイイ曲です。そしてこの曲には見せ場のソロがたくさんありますが、そのソロがすべて中学生というサプライズもグリーンコンサートの趣旨に乗っ取った形で素晴らしいと思いました。中でも太鼓のパフォーマンスは圧倒的な存在感がありました。

マーキュリー
相模原市吹の前進はＫＳファンファーレという金管バンドだったということですが、今回はその時に復古するという意味も込めて金管メンバーのみでの演奏となりましたが、吹奏楽とはちょっと違うサウンドに新鮮なものを感じました。

ＢＢＢメドレー（スウィングしなけりゃ意味ないね～Ａ列車で行こう～シングシングシング）
こちらのＢＢＢは、ビックバンドビートを意味するとのことですが、ディズニーシーのビックバンドを大きく意識した内容になっているとのことで、ミッキーがドラムを叩くという話もありましたが、このあたりはディズニーはキャラクター使用の著作権にうるさい･･･とのことで、あくまでも言葉だけでの紹介となりました。そしてビックバンド曲の大定番３曲。こちらはソロに注目される部分が多いところもあり楽しく聴かせていただきました。

美女と野獣
しっとりしたＢというキャッチフレーズのもと演奏されたのは、美女と野獣。フリューゲルホルンのソロやベルと野獣のデュエットを模したトランペットとトロンボーンのコラボも素晴らしく盛り上がりました。

ユアーズ
相模原市立上溝南中学校吹奏楽部の２・３年生が加わってのユアーズとなりました。そしてユアーズの曲中にある何箇所かのソロは中学生が担当するという演出もあり、最後の最後まで本当によい共演になっていると感じました。

まとめ
今回は福本先生が考えた企画「市吹のＢＢＢ」でよく知られた曲がたくさん登場し、とても楽しめる演奏会になりました。また共演の中学生の皆さんの演奏と演出の活躍もとても素晴らしく、毎度のことながらグリーンコンサートの成功のカギになっているように感じました。

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