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テーマ:吹奏楽(3459)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.10.16(月) 13:30開演
![]() 場所 :中野市市民会館ソソラホール(781名収容) Musikkapelle Nagano 第4回演奏会に行ってきました。 ![]() プログラム 1.交響的序曲 J.バーンズ作曲 2.行進曲 作品99 S.プロコフィエフ作曲(J.メレディス編曲) 3.主よ、人の望みの喜びよ J.S.バッハ作曲(A.リード編曲) 4.スラブ行進曲 作品31 P.I.チャイコフスキー作曲(木村吉宏編曲) 休憩 5.朧月夜 岡野貞一作曲(森田一浩編曲) 6.砂山 中山晋平作曲(天野正道編曲) 7.故郷 岡野貞一作曲(真島俊夫編曲) 8.「ラピュタ」~キャッスル・イン・ザ・スカイ 久石譲作曲(森田一浩編曲) 9.ガブリエルのオーボエ E.モリコーネ作曲(R.ロングフィールド編曲) 休憩 10.風紋(原典版) 保科洋作曲 11.遥か 伊藤有里作曲 12.3つのジャポニズム 真島俊夫作曲 1.鶴が舞う 2.雪の川 3.祭り アンコール 13.故郷 岡野貞一作曲(真島俊夫編曲) レポート 交響的序曲 オープニングは序曲という演奏会の黄金パターンでのスタートとなりました。眩い光を放つようなオープニングのファンファーレに続いてアップテンポのテーマ。そして中間部は、じっくりと時間をかけいくつかのソロを挟みながら語り掛けるような曲調。後半は派手に盛り上がって終わるという早-遅-早の構成がとてもわかりやすいと感じました。そしてバーンズの作風の特徴でもあるのか、連符が多用されており、これは奏者泣かせのところもありそうですが、躍動感を得るには重要な要素なのかなと感じました。 ![]() 行進曲 作品99 演奏人数を大幅に絞っての演奏となりました。藤井氏の曲紹介では昔のロシアのCMの曲とのことで、コミカルな曲調が面白く、尺もすっきりと短く楽しめた感がありました。 ![]() 主よ、人の望みの喜びよ 再び大編成での演奏となりましたが、私も10年ほど前にこのA.リード編曲版を藤井氏の指揮で演奏したことがありますが、ブレスを取るところがない…。ということで、管楽器での演奏には不向きな楽曲という印象がありましたが、そこは大編成の利点を生かして、交代でブレスを取るなどの工夫をしているようで切れ目のないとても滑らかな演奏を聴かせていただきました。 ![]() スラブ行進曲 作品31 暗めの曲調のスタートがこれぞロシア音楽という印象でしたが、曲が進むにつれてだんだんと明るくなり、 最後は違う曲のような華やかさで終わるという変化ぶりにロシアの夜明けのようなイメージがありました。 ![]() 朧月夜~砂山~ふるさと 演奏前に藤井氏と飯山高校吹奏楽部の代表者の生徒さんとのトークがありました。またここからの4曲はMusikkapelle Naganoとゲストの中野西高校ウィンドアンサンブル部、中野立志舘高校吹奏楽部、飯山高校吹奏楽部との合同演奏となり、3曲続けての演奏となりました。その中で砂山は、私も演奏したことがあり、とても懐かしく聴かせていただきました。 ![]() 「ラピュタ」~キャッスル・イン・ザ・スカイ 演奏前に藤井氏の中野立志舘高校吹奏楽部の代表者の生徒さんとのトークがありました。同高校の吹奏楽部は、現在部員10名で活動されているそうで、地理的には、ホールのすぐ隣が学校という好立地という印象がありました。楽曲は地元中野市出身の久石譲氏をリスペクトした選曲といった形かなというところですが、数多くあるラピュタの編曲版の中でもシンフォニック寄りのサウンドがとても印象的でした。 ![]() ガブリエルのオーボエ 演奏前に藤井氏の中野西高校ウインドアンサンブル部の代表者の生徒さんとのトークがありました。部員13名で最近1年生が1人加わったとのことで、会場から暖かい拍手がありました。演奏は、高校生の皆さんと藤井氏という編成で、ソロを奏でる藤井氏とそれを盛り上げる高校生の皆さんの融合感がとても素晴らしく、感動のひとときになりました。 ![]() 風紋(原典版) 全日本吹奏楽コンクールでは、課題曲という形で毎年4曲づつ新曲が提供され、全国で演奏されている訳ですが、コンクールが終わるとほとんどの曲は再演される機会はぐっと少なくなる印象があります。そんな中で、この風紋、天国の島、さくらのうたなどの数曲は繰り返し演奏されており、その人気ぶりは特別なものがあります。また今回演奏される風紋は原典版ということで、時間制限で織り込めなかった部分を追加再構成したものになりますが、聴くにあたっては、追加された部分を探すような耳もあって、新鮮な感触を受けた次第です。 ![]() 遥か Musikkapelle Naganoの委嘱作品にして世界初演ということで、藤井氏より今日の演奏会のメインという位置づけの曲との紹介がありました。また作曲者の伊藤友里氏へのインタビューがあり、中野市の美しい風景とそこで暮らす人々の営みが遥か先まで続いていって欲しいという願いを込めて書いたというお話がありました。楽曲は、人々の営みを思わせる情景を感じる雰囲気でスタートし、続いてゆったりとした中間部では中野市の美しい風景を思わせるシーン。そして再び人々の営みのシーンが表れ、フィナーレはそれらが融合するという形で、じつによく情景が想像できる素晴らしい曲であると感じました。 ![]() 3つのジャポニズム 真島俊夫氏の代表作であまりにも有名な楽曲ですが、日本文化の色を音楽で表現するという意味では、原点となる曲という印象がありました。3楽章からなる大曲ですが、あまりにも素晴らしすぎる故か楽章ごとに拍手が入るということもありましたが、その後に発表された真島氏の数々の名曲を想いつつ楽しませていただきました。 ![]() まとめ これまでの演奏会と同様にMusikkapelle Naganoとゲストの飯山高校吹奏楽部、中野西高校ウィンドアンサンブル、中野立志舘高校吹奏楽部の皆さんは、10/12・13と当日の3日間のリハーサルで曲をまとめて演奏会に臨む形は変わらずとのことでしたが、今回中野市市民会館「ソソラホール」オープニング記念コンサートということで、リニューアルしたホールのお披露目の雰囲気もあってとても新鮮な感じのする素晴らしい公演という印象を受けました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 19, 2024 07:22:34 AM
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