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テーマ:吹奏楽(3441)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.11.3(日) 10:00開演
場所 :南相木村公民館からまつホール 縁あって南相木村の第47回総合文化祭の演奏の部で坂城町吹奏楽団の訪問演奏会が開催されましたので、行ってきました。 プログラム オープニング 1.マーチ「ブルースカイ」 第1部 南相木村の皆さん初めましてのステージ 2.名探偵コナンメインテーマ 3.「天空の城ラピュタ」より君をのせて 4.北国の春 5.地上の星 6.恋するフォーチュンクッキー 第2部 アンサンブルステージ 7.坂ブラ金管トリオ 銀河鉄道999 8.坂ブラクラッツ 愛の挨拶 9.坂ブラクラッツ Trumpet Love letter 第3部 坂ブラ2024 スプリングステージ 10.白日 11.サマータイムBrass Rock 12.サムシング 13.メモリーズ・オブ・ユー 14.カーペンターズ・フォーエバー アンコール 15.また逢う日まで 16.マツケンサンバ2 レポート マーチ「ブルースカイ」 南相木村の真っ青な空をイメージしての選曲で始まりました。この楽曲は、2007年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲4でしたが、コンクール後も、その明るく親しみやすい曲調から演奏会のオープニングやアンコールといったところで演奏され続け、さらに2022年に著作権が作曲者に帰属したことから、作曲者によって完全版、小編成版、金管八重奏版といった様々な編成版が世に出始めた話題性もあって、ここで取り上げられたことは、ある意味タイムリーな感じがありました。 名探偵コナンメインテーマ 春の定期演奏会2024に続いての演奏ということで、よりこなれた感がありましたが、このM8版の編曲では曲の中盤に格好良いアルトサクソフォーンのソロがあり、この見せ場をどのように演奏するかということが、ソリストのアピールという点でも注目であり、聴き手にとっても大いに目をひく感じがありました。 北国の春 この曲を作詞した「いではく氏」が隣の南牧村出身ということで、その歌詞に出てくる「あのふるさとに帰ろかな!」のふるさとは南相木村を含む南佐久郡界隈を表しているのではないかということからの選曲になりましたが、このM8の編曲版は、サビが3回(トランペット・トロンボーン・バリトンサクソフォーン)あるというフルバージョンで、じっくり北国の春を楽しめる印象がありました。 地上の星 南相木村といえば、東京電力の南相木ダムが有名であり、その巨額の固定資産税収入により、国からの地方交付税が一時的に不交付になっていた話がわりと有名ですが、そんな南相木ダムと中島みゆき氏の紅白歌合戦での黒部ダムライブという話題を関連づけての演奏となりました。M8版の楽譜は地上の星がリリースされた当時のものでそこそこ古い編曲版になりますが、間奏には使命感に燃えるイメージのトランペットのソロという見せ場もあって、聴き映えも良いと感じました。 恋するフォーチュンクッキー 2013年の世界的大ヒットで、当時は世界中で恋チュンが踊られる社会現象が起きていたものですが、坂ブラでは5年後の2018年に初めてこの曲を手掛け、その時の盛り上がりぶりを回想しての選曲となりました。演奏に入ると、南相木村の皆さんの手拍子が始まって大きく盛り上がり、改めて恋チュンの曲ヂカラを感じたひとときになりました。 坂ブラ金管トリオ 銀河鉄道999 トランペット、ホルン、トロンボーンの3名による金管アンサンブルとなりました。この銀河鉄道999は、いわゆる劇場版のエンディングテーマであり、旅が終わり鉄郎がメーテルと別れた後に流れる…そんなシチュエーションだったと思いますが、そんな一アニメ作品のエンディングテーマがここまで有名になっている現状を見ると、アニメは知らないけど曲は知っているという方がかなり大勢いるのではないかと感じるところです。 坂ブラクラッツ 愛の挨拶 クラリネット5名によるクラリネットアンサンブルの演奏となりました。この愛の挨拶は、デュオの演奏会のオープニングでよく演奏されている印象があり、このような5名という編成では少し珍しいところですが、5名で旋律をリレーしてゆく形になっており、それぞれのプレイヤーの音色の違いもあって、いわば5名がそれぞれに愛の挨拶を行うといった形で、同じ曲でもこういう表現もなかなか乙なものだと感じた次第です。 坂ブラクラッツ Trumpet Love letter ズーラシアンブラスのインドライオンさんとホワイトライオンさんの持ち曲として有名ですが、作曲者によって吹奏楽版、アンサンブル版が発表されており、同じ曲でもそれぞれの編成に応じた魅力が感じられるようになっています。今回、6月に信州ルネッサンスのスペシャルコンサートで行われたシンデレラブラスとホワイトライオンさん、ピアニストの金子三勇士氏との共演による演奏に触発されての選曲になった形ですが、改めて曲が持つ力を感じるところがありました。 白日 キングヌーの代表曲ですが、一度聴けば耳に残る独特のメロディーであり、このあたりはもともとメロディー重視の曲作りをするバンドのカラーを感じずにはいられないところでした。 サマータイムBrass Rock ガーシュウィンのオペラ「ポーギーとベス」でおなじみの曲ですが、じつは生まれたばかりの赤ん坊に歌いかける子守歌ということで、それをバリバリのロックにアレンジということで、この曲を聴いた赤ん坊は飛び上がって驚くんじゃなかろうか…などと想像を膨らませつつの演奏となりました。曲的には、中盤にテナーとアルトのサクソフォーンソロがあり、ここをどう演奏するかによってまた曲に色がついてくるという印象がありました。 サムシング ビートルズの楽曲ではイエスタデイに次いで多く演奏されている曲とのことで、そのおなじみのメロディーをユーフォニアムフィーチャーにした編曲版での演奏となりました。このあたり楽譜にはオプションでトロンボーンソロのパート譜もありますが、基本はユーフォニアム!という形になぜ決まったのか?ということを考えた時、その演奏を聴いてユーフォニアムの音色と曲がマッチしているからなのかな?と感じるところがありました。 メモリーズ・オブ・ユー クラリネットとバンドのためのという副題がついているので、ソロはクラリネット一択ということになりますが、音勢が金管楽器やサクソフォーンに比べて小さいクラリネットだけに伴奏とのバランスが難しいところと感じますが、お手本とした参考演奏で2014年9月15日の尚美ウインドオーケストラ第39回定期演奏会 で編曲者の真島俊夫氏自らが指揮した演奏ではマイクを使っていなかったこともあり、あえてマイクは使わず生音での演奏となりましたが、なればマイクは使わずに生音の良さを聴き手に感じて欲しいと思うひとときになりました。 カーペンターズ・フォーエバー こちらも真島俊夫氏編曲版で、淀高の超ハイスピード演奏が有名ですが、一般バンドではさすがにそのようなハイスピードでの演奏は無理なので、カーペンターズの楽曲を1つ1つ感じつつ指定テンポに沿う形での演奏となりました。こちらの曲は、冒頭のアルトサクソォーンソロ、中盤のフリューゲルホルンソロ、終盤のトロンボーンソロと見せ場がいくつも用意されていて、本当にコンサート向きだなあと感じるところで、レギュラーステージの締めくくりにふさわしい印象がありました。 また逢う日まで 演奏会というものは演奏者・聴き手双方ともに一期一会が基本で、同じメンバーがまた集まるということは、まず無いことがほとんどかと思いますが、そんな中でもまた逢いましょう!という気持ちを前面に出すのがこちらの曲なのかなと思うところで、アンコールにぴったり感がありました。 マツケンサンバ2 昨年あたりから人気が再燃しているマツケンサンバ2ですが、アンコール2曲目の本当の締めとして本当に秀逸だなと感じる曲想だなと感じました。 まとめ 今回、南相木村の総合文化祭の演奏の部の枠全てをいただいての演奏となりましたが、尺的にも定期演奏会と同等であり、それゆえに定例としていた秋の定期公演は無しにして、こちらの公演に総力を結集して臨んだ形となりました。公演後には、村民の皆さんとの交流もあり、とても暖かい気持ちを感じたひとときになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 9, 2024 05:14:10 PM
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