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テーマ:吹奏楽(3446)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.12.1(日) 14:00開演
場所 :信州の幸あんずホール(千曲市更埴文化会館)(760名収容) 千曲市吹奏楽団の第31回定期演奏会に行ってきました。 プログラム 第1部 1.市民のためのファンファーレ 2.楽器紹介のためのファンタジーメドレー 3.Xmas Swingin' コレクション 4.ピンク・レディー・メガコレクション 5.スピリティッド・アウェイ《千と千尋の神隠し》より 第2部 6.吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による~ 7.愛のあいさつ 8.フニクリ・フニクラ狂詩曲 9.スペイン狂詩曲 アンコール 10.オーシャンゼリゼ 11.76本のトロンボーン レポート 市民のためのファンファーレ オープニングは金管楽器と打楽器によるファンファーレ曲でスタートとなりました。曲調が格調高く打楽器が派手に入ることで、かなり豪華な印象を受けました。 楽器紹介のためのファンタジーメドレー ディズニーの楽曲をメドレーにしたとても楽しい楽器紹介曲ですが、私自身も昨年演奏したことから、曲の構造がわかっているため、次はどのパート!と流れるように楽しませていただきました。ポイントとしては、クラリネットの楽器紹介のためにこの曲に限ってバスクラをB♭クラリネットの隣に移動していたことがよい配慮だと思いました。 Xmas Swingin' コレクション かなり豪華なクリスマスメドレーですが、12月に入り街がクリスマスムードに色づく中で一足先に音楽でクリスマスを感じさせていただきました。こちらの曲も数年前に演奏したことがあったので、あのソロはどう演出するのかな?といった演奏者目線での注目もあって大いに楽しませていただきました。そして最後にはメリークリスマス!の掛け声のサプライズがありました。 ピンク・レディー・メガコレクション 10分超のまさに「メガ」コレクションですが、あまり演奏しているのを聴いたことがないので、よくぞ取り上げてくれた感がありました。私自身も昨年この曲をやりましたが、譜面5ページに及ぶ長い尺もさることながら吹奏楽としてはあまり馴染みのない調を使っていたり、5ページまで行ったらダルセーニョで1ページに戻って、さらにコーダで5ページに飛んで終わるという破天荒なリピートにも手こずった感があり、そこをどうやってクリアしているのかなと注目していましたが、皆さんとてもスムーズに演奏されていたので、さすがと感じました。 スピリティッド・アウェイ《千と千尋の神隠し》より コンクールの自由曲でもよく耳にするシンフォニックなアレンジの千と千尋の神隠しですが、コンサートなので時間制限がないこともあり、カオナシと竜の少年の両方が入った全部入り7曲フルバージョンでの演奏で、久石譲氏と木村弓氏の世界を堪能させていただきました。また原曲では木村弓氏がライアーハープで奏でるいつも何度でもは、とてもかわいい感じにアレンジされており、途中からふたたびのテーマがかぶってくる箇所の美しさは森田一浩氏の神かがった編曲の妙を感じるところがありました。 吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による~ 演奏に先立って司会の小関益子氏が天の岩屋戸の物語の朗読があり、曲の背景をリアルに感じることができました。アマテラスオオミカミが天の岩屋戸から引っ張り出された後、また隠れられてはたまらないということで岩屋戸を人間界に投げ捨て、それが戸隠伝説になったということで、演奏を聴くにあたり、神の世界での出来事や戸隠の風景を想像しながら楽しませていただきました。 愛のあいさつ 編成をぐっと絞っての演奏となりました。デュオで演奏されることが多い愛の挨拶ですが、私自身も先日五重奏で演奏する機会があったので、この曲をどのように吹奏楽編成に振り分けて演奏するのか大いに興味があるところでした。実際に聞いたところでは、旋律はオーボエ、フルート、サクソフォーンとリレーされ、その後いくつかのパートのミックスとなりホルンが顔を出したりと色彩感豊かなアレンジと感じました。 フニクリ・フニクラ狂詩曲 あのフニクリ・フニクラをここまで膨らませて狂詩曲に仕立てた後藤洋氏の手腕もさることながら、中間部に異世界へ飛ぶ部分はあるものの、全体として原曲感を損なわない馴染みの良い楽曲と感じました。 スペイン狂詩曲 コンクールの全国大会で耳にすることが多い曲という印象がありますが、コンクールカットでは第4曲「祭り」だけのことが多いので、第1曲「夜への前奏曲」、第2曲「マラゲーニャ」、第3曲「ハバネラ」と通しで聴くことができたのはとても貴重な機会と感じました。このあたり演奏者にとっては第1、第2、第3ときて第4を演奏するのと、第4だけ演奏するのとでは気持ちの上でぜんぜん違うということも容易に想像できるところで、いわゆる抜粋演奏の功罪を感じたひとときになりました。 オーシャンゼリゼ アンコール1曲目は、フランスへワープ!聴き始めこそスペインからのギャップはありましたが、曲の持つ底抜けに明るいフレーズからとてもうきうきした気持ちになりました。 76本のトロンボーン アンコール2曲目は千曲市吹奏楽団の18番ともいえる定番曲での締めくくりとなりました。 まとめ 千曲市更埴文化会館(信州の幸あんずホール)は、スプリンクラー工事のため今年7月から閉館していましたが、大ホールの工事を先行して進め12月から部分開館となったものの、まだ建屋外部には足場が組まれており、ホール内部も落下防止の柵が残っていたりと工事の生々しさを感じるところがありました。そんな中で復活の第1公演となる今日の演奏会はとても盛大で内容も大曲てんこ盛りで、尺も2時間20分と充実したひとときを感じることができました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 23, 2024 09:03:14 PM
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