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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.3.16(日) 13:30開演
![]() 場所 :東御市文化会館サンテラスホール(757名収容) 東御市発足20周年記念コンサート「未来への架け橋」に行ってきました。 ![]() プログラム 第1部 1.《テ・デウム》より「プレリュード」 2.2本のアルトサクソフォンのための演奏会用小品より第一楽章 3.ブローダウン 4.トランペット吹きの子守歌 5.赤とんぼ 6.ガーナイア 第2部 7.歌劇「ラ・ボエーム」より『私が街を歩けば』 8.ミュージカル マイ・フェア・レディより「踊り明かそう」 9.A NEW CARNIVAL OF VENICE 10.ロンドンデリーの歌 11.日本ダイコとティムパニのための「鼓動」 第3部 12.家路「新世界から」第2楽章より 13.チャルダッシュ 14.子供の情景 作品15より第7曲「トロイメライ」 15.ワルツ第6番 変ニ長調 即品64-1「子犬のワルツ」 16.東御市発足20周年記念曲(東御市委嘱初演) 17.「ふるさと」東御市発足20周年を祝う合唱特別編成版 レポート 第1部 ピッコロトランペットの響きが象徴的なテ・デウムのプレリュードにて演奏が始まり、その後コンサートディレクターの深町浩司氏の司会にてプログラムが進む展開となりました。2曲目と3曲目は、サクソフォーンのお二人による演奏でしたが、サクソフォーンのために作曲された楽曲を堪能させていただきました。4曲目は、トランペットお二人とピアノのトリオによるトランペット吹きの子守歌が披露されましたが、こちらは本来はトランペットソロの曲だとのことですが、とても暖かい感じでハモるようアレンジされていて素晴らしいと感じました。5曲目の赤トンボはマリンバのソロということで、独特の打音がとても心地よいサウンドと感じました。演奏後に荻原未来氏より「じつはこの曲は難易度が高いので避けてたんです。」というお話があり、確かに一人でやるには大変そうな感じがありました。6曲目のガーナイアは、パーカッションチームによる演奏ということで、太鼓とマリンバのコラボに加えて深町氏が奏でる東御市の木によるサウンドがとても珍しく興味深いものがありました。 ![]() 第2部 ソプラノ歌手の柳澤萌氏が登場して『私が街を歩けば』・「踊り明かそう」の2曲が披露されました。柳澤氏は八丈島在住とのことで紹介がありましたが、2019年のちょうど今頃の時期に八丈島を来訪したことがあり、その時のことを想い出しつつ楽しまていただきました。特に「踊り明かそう」は、トランペットとトロンボーンが加わる豪華版で聴き応えがありました。続くA NEW CARNIVAL OF VENICEは、トランペット3人による妙技満載の楽曲でトランペットお三方の個人技や、途中で脱線するユーモア感覚にあふれた趣向もあって大うけした感がありました。続いてのロンドンデリーの歌は、トロンボーンの奥村晃氏のフューチャリング曲ということで、マリンバとサクソフォンも加わって伴奏の中で甘い音色のトロンボーンを堪能させていただきました。第2部の締めくくりは、太鼓のコラボということで、深町浩司氏と荻原松美氏による演奏となりましたが、曲目解説によれば、20数年前の東御市誕生前にお二人はこのサンテラスホールでこの曲を演奏したことがあったそうで、当時は荻原氏は北御牧村出身者として。深町氏は東部町出身者としてコラボしたのが、晴れて両自治体が合併したことで、晴れて同じ市出身同士となり、ここに再演が実現したということもほっこりする出来事だなと感じました。 ![]() 第3部 東御市滋野在住の関西人であるヴァイオリン&ヴィオラの近藤聡氏とピアノの神原恵理子氏によるコラボにて、家路「新世界から」第2楽章をヴィオラとピアノで。2曲目のチャルダッシュをヴァイオリンとピアノでの演奏となりましたが、チャルダッシュは後半の弱奏部を口笛で吹くというサプライズで聴衆をあっと驚かせるものがありました。続いて3曲目のトロイメライと4曲目の子犬のワルツは、ピアノの大森晶子氏によるソロ演奏ということで、シューマンとショパンの世界を堪能させていただきました。続いて今回の出演者13名全員でコンサートの集大成となる東御市発足20周年記念曲が演奏されました。この曲は、市内中学校2校の校歌の旋律を組み合わせたもので、作曲者は杉浦邦弘氏。杉浦氏といえば異なる曲の組み合わせを得意としているようで、ど演歌えきすぷれすの有名な氷雨部分の組み合わせを想い出した次第です。そして締めくくりは、特別編成の市民合唱団との共演による「ふるさと」でこの演奏会のために築田佳奈氏が書き下ろしたという編曲版で、祝賀ムードが演出されました。アンコールでは、このふるさとに聴衆も加わってもう一度!ということで和やかな雰囲気の中終幕となりました。 ![]() まとめ 東御市にゆかりのある13名の音楽家の皆さんが、コンサートディレクターの深町氏のもとに集い、東御市発足20周年記念を祝う締めくくりの事業として開催される形となりましたが、コンサート中にも何度か話題となったように、東御市からはその規模に対して大変多くの音楽家が輩出されており、それは地域の誇りとして認識され、その音楽家の皆さんの活躍に憧れてさらに若い世代の音楽家が育つという好循環にもなっているように感じました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 20, 2025 06:41:18 AM
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