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テーマ:管弦楽(55)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.3.20(日) 13:30開演
![]() 場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容) 上田高校室内楽班 第27回定期演奏会へ行ってきました。 ![]() プログラム 第1部 1.組曲「ホルベアの時代から」I.Preluede E.グリーグ 2.アブデラザール組曲 I.Overture II.Rondeau III.Air V.Minuet IX.Air H.パーセル 3.ヴァイオリン協奏曲《四季》より「春」 I.Allegro II.Largo III.Allegro A.ヴィヴァルディ 上田高校吹奏楽班によるミニコンサート 1.金管十重奏 アラカルトより第3、4、5楽章 2.サックス五重奏 サクソフォン五重奏のための抒情組曲「エウロパ」 第2部 4.ペールギュント組曲 E.グリーグ 第1組曲 朝 オーゼの死 アニトラの踊り 山の魔王の宮殿にて 第2組曲 イングリッドの嘆き アラビアの踊り ソルヴェイグの歌 アンコール 5.エニグマ変奏曲 作品36よりニムロッド E.エルガー レポート 「ホルベアの時代から」I.Preluede ノルウェーの大自然を表した曲ということで、つい1カ月ほど前の第2回サントミューゼ新進演奏家リサイタルでピアノ版を聴いて馴染みのあるところで、今度は弦楽アンサンブル版を聴かせていただき、その違いを楽しみつつも、コンサートのオープニングにぴったりなステキな曲だと感じました。 ![]() アブデラザール組曲 全9曲の組曲から、1、2、3、5、6曲の演奏となりましたが、作られた年代が17世紀と古風な印象があるものの、当時音楽の先進地だったイタリア音楽の作風を取り入れたとのことで、古風な時代を気づかせないようなところがありました。またこの曲は、劇音楽として作られたこともあり、そのストーリーを想像しながら聴くとさらに面白みが増すのかなと感じました。 ![]() ヴァイオリン協奏曲《四季》より「春」 有名な曲ですが、私の中ではほぼ生演奏では聴いたことが無かったので、その鑑賞はとても貴重な機会となりました。ヴァイオリンのソリストを立てての演奏でしたが、曲中でソリストに絡むパートもソロになっており、その繊細なアンサンブル感がじつに見事で、私の中では今日一のブラボーと感じました。 ![]() アラカルトより第3、4、5楽章 力強い金管群のアンサンブルでしたが、その音圧は弦楽器のアンサンブルとは段違いの迫力で、その切れのあるサウンド感も大いに感じた次第です。またその音圧を生かす所作として、我こそ主役!という時にベルの向きを正面にするとさらに音圧がアップするので、とてもわかりやすかったです。 ![]() サクソフォン五重奏のための抒情組曲「エウロパ」 サクソフォンで五重奏となると、ソプラノ・アルト・アルト・テナー・バリトンなのかなと勝手に想像していたのですが、今回の編成は、ソプラノ・アルト・テナー・テナー・バリトンということで、比重が低音の方に寄っているイメージがあり、どっしりとしたサウンド感がじつに骨太と感じました。 ![]() ペールギュント組曲 第2部は吹奏楽班のメンバーが加わり管弦楽編成での演奏となりました。そして演奏するのはあまりにも有名なペールギュント組曲。多くの日本人に耳なじみがあるのは、学校の音楽の授業でのクラシックの鑑賞の教材として取り上げられているからなのか…。かくゆう私も学校の授業でペールギュント序曲を聞かされて各楽章ごとに感じたことをレポートにまとめるという課題をもらってあれこれ悩んだものですが、レポートの曲のタイトルを格好良く装飾したことだけは覚えているが、肝心の内容がどうであったかは忘却の彼方という次第で、そんな昔の懐かしい記憶をたどりつつ、第1組曲・第2組曲の7曲を楽しませていただきました。 ![]() エニグマ変奏曲 作品36よりニムロッド アンコール曲は、昨年に続き上品な曲調がとても心地よいニムロッドとなりましたが、このステキな曲を聴きながら、今日の演奏会の余韻を感じ、派手に終わるのもよいけれど、こういった終わり方も乙なものだなと感じました。 ![]() まとめ 一昨年、昨年に続いて上田高校室内楽班の定期演奏会を拝聴させていただきましたが、お話の中で今年は特に弦楽器経験者が少なく、1年生に至っては楽器を手にして1年経っていないという中で、日々の活動を通して腕を磨き、このような素晴らしい演奏会に漕ぎつけたことに驚きを禁じ得ないと感じました。過去に誰かが、若い時の伸びしろはふわふわのパンのように厚みがあるが、年を取ると伸びしろがパイの生地のように小さくなってしまいますが、それでも一歩一歩前進するためにがんばっているというお話をされていましたが、まさにそんなふわふわパンの伸びしろで成長した1年は驚異的なものがあると感じた次第です。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2025 11:44:31 PM
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