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テーマ:吹奏楽(3463)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.3.23(日)14:00開演
![]() 場所 :須坂市文化会館メセナホール(1,124名収容) 2014年~2016年の3年間に渡りメセナホールで実施した「東京佼成ウインドオーケストラ 吹奏楽大作戦inメセナ」の合同演奏参加者を中心に、須坂市内外の吹奏楽愛好者で2016年5月に結成された吹奏楽団の第6回定期演奏会に行ってきました。 ![]() プログラム 第1部 1.スター・パズル・マーチ 2.マーチ「プロヴァンスの風」 3.レイダース・マーチ 4.大仏と鹿 5.ラプソディー・イン・ブルー(ピアノソロ 丸山凛) 6.NHK大河ドラマ「光る君へ」(ピアノソロ 丸山凛) 7.ソリストアンコール 愛の挨拶(ピアノソロ 丸山凛) 第2部 6.タイムパラドックス 7.il vento d'oro 8.「すずめの戸締り」コレクション 9.ルパン三世メドレー「愛のテーマ」~「ルパン三世のテーマ'79」 10.「ラピュタ」~キャッスル・イン・ザ・スカイ~ アンコール 11.宝島 レポート スター・パズル・マーチ コンサートオープニングまたはステージオープニング曲として演奏される機会が多いと感じますが、きらきら星をベースに星に関する曲のピースが埋め込まれているという宝探しのようなところがあり、お約束であるあなたはいくつピースを見つけられましたか?というのは吹奏楽あるあるなのかなという感があります。私自身も2回ほどこの曲をやったことがありますが、10年以上前なのでだいぶ懐かしく感じながら聴かせていただきました。 ![]() マーチ「プロヴァンスの風」 スペインの香りのするオープニングが特徴的ですが、プロヴァンスはフランスの南東部地域なので、シチュエーションとすれば、南フランスにてスペインからの南風を感じる…そんな感じなのかなと想像しつつ楽しませていただきました。 ![]() レイダース・マーチ インディー・ジョーンズシリーズとして「失われたアーク《聖櫃》」「魔宮の伝説」「最後の聖戦」「クリスタル・スカルの王国」「運命のダイヤル」といった作品群のテーマ曲として知られる曲ですが、曲調はまさにアドベンチャー。曲を聴きながら、作品の情景を想い起しつつ楽しませていただきました。余談ながらディズニーシーのインディージョーンズのアトラクションも想い出した次第です。 ![]() 大仏と鹿 奈良県吹奏楽連盟からの委嘱によって、あの「たなばた」の作曲者である酒井格氏が1998年に書いた楽曲とのことですが、たなばたを彷彿とさせる夢見心地的な作風が心地よいところで、堂々たる奈良の大仏と鹿せんべいを食べにくるシカたちの営みを想像しながら楽しませていただきました。 ![]() ラプソディー・イン・ブルー ゲストピアニストの丸山凛氏を迎えて20分におよぶガーシュウィンの大作の演奏となりましたが、ピアノをステージの中央に据え、丸山氏のダイナミックな演奏は終始聴き手を虜にする魅力があり、間合いの取り方も絶妙で、音が鳴らない時間もしっかりと表現している感があって、次の音がさらに輝く…そんな好循環があるように感じました。また吹奏楽は音圧があるのでピアノとのコラボは埋没しやすい印象がありましたが、そのあたりのバランスもうまく取られていて、ピアノが出るとバンドがすっと引いて行く感じがあって素晴らしいと感じました。余談ながら、演奏を聴きながら2023年3月に拝聴した郡馬交響楽団と小曽根真氏によるラプソディー・イン・ブルーを想い出し、名演再びというところです。 ![]() NHK大河ドラマ「光る君へ」 ラプソディー・イン・ブルーの興奮冷めやらぬところで、プログラムには掲載のなかった「光る君へ」の演奏となりました。このあたりは、聴き手もこのままでは終わらないだろうという期待感があり、それに応えた形になりました。 ![]() 愛の挨拶 そしてそして…ここまできたら聴き手とすれば、ソリスト単独でのアンコールを期待する訳ですが、それにも応えていただき、曲目もごあいさつ代わりにとエルガーの名曲が披露されました。私自身愛の挨拶は、ヴァイオリンorチェロとピアノといった編成ではよく聴いてきましたが、ピアノ単体ではあまり聴いたことが無かったので、とても新鮮でした。 ![]() タイムパラドックス~il vento d'oro 「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」主題歌ということで、近年映画ドラえもんとJ-POP曲による主題歌のタイアップが話題というところ。そしてil vento d'oroは、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」の主題歌ということで、いずれも日本が誇るアニメ文化とJ-POPとの融合がとても印象的でした。またこちらの2曲は、部活動の地域移行にも関わっているメセナウインドの活動の一環ということで東中学校の生徒さんが加わっての演奏となりました。 ![]() 「すずめの戸締り」コレクション 新海誠監督の大ヒット三部作、「君の名は」「天気の子」に続く「すずめの戸締り」の曲を集めた楽曲ですが、曲の始まりと終わりがヴィヴラフォンによる同じテーマになっているところが特徴的な楽曲ですが、私自身1年半ほど前にこの曲をやったところだったので、その時のことを想い出しつつ懐かしく聴かせていただきました。 ![]() ルパン三世メドレー「愛のテーマ」~「ルパン三世のテーマ'79」 ソロの見せ場がいくつもあるご機嫌なアレンジのルパン三世ですが、私自身つい2月にこの曲をやったばかりということで、記憶に新しいところであのソロはどんなふうにやるのかな?と興味深々で楽しませていただきました。またテーマ'79では木管高音には酷な早いパッセージもあり、私自身も苦戦したところでもあり、そこはお疲れ様ですという気持ちで聴かせていただきました。 ![]() 「ラピュタ」~キャッスル・イン・ザ・スカイ~ この曲の注目点はハトと少年のトランペットソロがどんな演出になるか?というところですが、ドソロのプレッシャーがかかる場面にも関わらず、堂々として安定感のあるソロが印象的でした。また冒頭に鳥のさえずりのような描写がありますが、このあたりもキャッスル・イン・ザ・スカイならではの醍醐味で、改めて森田氏の編曲の素晴らしさを感じた次第です。 ![]() 宝島 アンコールでは、パーカッションパートの皆さんと1部でソリストで登場した丸山凛氏が客席のサイド中央扉から楽器を奏でながら登場!そのままステージに上がり演奏開始となりました。宝島にはサクソフォーンのソロ1、ソロ2。金管のソリというおなじみの見せ場がありますが、ソロ1は中学生が担当。そしてソロ2はサクソフォーンではなく丸山凛氏がピアノで先ほどのラプソディー・イン・ブルーを取り交ぜながらのダイナミックなソロが入り、こちらも大きな聴きどころとなりました。曲の終わりはに、おなじみの特大クラッカーが左右に3発づづ、計6発が順番に爆発して前方の客席にはテープが咲き乱れる形となり、紅白歌合戦のフィナーレを彷彿とするものがありました。 ![]() まとめ メセナウインドオーケストラは、月1~2回程度の練習で活動しており、他のバンドとの掛け持ち参加のプレイヤーも多く、さらに中高生と思われるメンバーも加わっているようですが、それだけにいろいろな文化が混ざり合って、それを指揮の上原先生がうまくまとめ上げている感があるのかなと思いました。また、各曲のソロは上手なプレイヤーが何回もやるのではなく、なるべくたくさんのメンバーが経験できるようにするというアマチュアならではの温かい配慮も感じられ、そこは上原先生の方針なのか、バンドの風土なのかはわかりませんが、とても素晴らしいことだと感じました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 24, 2025 11:30:00 PM
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