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テーマ:吹奏楽(3465)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.4.12(土) 13:30開演
![]() 場所 :坂城町文化センター 2021年11月以来の、坂城町文化センターでの定期演奏会のレポートです。 また演奏会のテーマは「平成アイドルミュージック」で、第1部をメインにAKB48、安室奈美恵の楽曲を取り上げました。 ![]() プログラム オープニング 1.アルセナール 第1部 平成アイドルミュージックステージ 2.I Was Born To Love You 3.願いごとの持ち腐れ 4.365日の紙飛行機 5.ヘビーローテーション 6.Hero 第2部 アンサンブルステージ 7.坂ブラ金管トリオ 銀河鉄道999 8.坂ブラクラッツ Trumpet Love letter 9.坂ブラクラッツ 世界中の誰よりきっと 10.おにぎしブラス We're All Alone 第3部 坂ブラ2025 スプリングステージ 11.白日 12.サマータイムBrass Rock 13.サムシング 14.メモリーズ・オブ・ユー 15.カーペンターズ・フォーエバー アンコール 16.パプリカ 17.また逢う日まで レポート アルセナール この曲は、ヤン・ヴァンデルローストの作品ではおそらく一番演奏機会が多いのではないかと思いますが、オープニングまたはアンコールでの演奏にピッタリという使い勝手の良さもあるのかなという感があります。またよくよく調べてゆくと本当はアーセナル?と読むのが正しい?という吹奏楽あるあるのネタもありますが、私のまわりではアルセナールで通っているので、ここでもアルセナールと呼んでいます。 ![]() I Was Born To Love You ボーントウーラブユーで知られるクイーンの代表曲の1つですが、郷間幹男氏によるご機嫌なアレンジが、フレディー・マーキュリーの力強いボーカルの雰囲気をとてもよく表現しているように感じました。また曲の後半にアルトサクソフォーンのソロも用意されており、演奏会を盛り上げる洋楽ポップスの1ピースとして良曲という感がありました。 ![]() 願いごとの持ち腐れ 1回聴くと脳内でリピートする不思議な魅力のある楽曲で、NHK全国学校音楽コンクールの中学校の部の課題曲としても採用され、第59回日本レコード大賞優秀作品賞にも選ばれた名曲ですが、前半の1メロが1回目は、クラリネット(オーボエ不在の場合)。2回目はユーフォニアムのソロになっているお洒落なアレンジも印象的でした。またこの曲は歌詞において、もしも1度きりの魔法が使えたら、自分のために使うのか、他人のために使うのか…ということを悩んだ主人公が他人のために使い、悔いはないと言い切る潔さが、人の道の何たるかを表しているようで深いテーマだなと思いました。 ![]() 365日の紙飛行機 ちょうどこの1月からこくみん共済coopのCM「見上げた空に篇」で使用されており、私もつい先日そのCMをテレビで見かけてほっこりしましたが、この曲の魅力はまず冒頭の歌い出しが山本彩さんのソロであること。そして人生を紙飛行機にたとえ、結果よりも過程が大切であると説く歌詞にとても共感できること。そしてそれに合わせたとてもさわやかで温かな雰囲気のする曲がついていることなのかなと感じました。なお冒頭の山本彩さんのソロパートは、アルトサクソフォーンが指定になっており、クラリネットにも影譜があるアレンジになっています。 ![]() ヘビーローテーション AKB48が日の出の勢いで活動していた頃の楽曲で、私の中ではトップセールスこそ他の楽曲に譲るもののAKBといえばこの曲は外せないという印象があります。これまでにNHK紅白歌合戦で3回歌唱されたこともあり、幅揃い世代に認知度があるのもコンサートの1ピースとして良いのかなと感じました。また原曲の雰囲気をとてもよく表しており、ご機嫌なドラムのサウンドに乗ってノリノリのサウンド感がたまらないところです。 ![]() Hero 2016年のリオデジャネイロオリンピックでNHKが放送テーマソングとして使用したことから、幅広い世代に定着した楽曲で、平成の歌姫・安室奈美恵の代表曲として認識されているように感じます。曲調はとても厳かで、モチーフが少ない分、それを繰り返し用いることで、聴き手により曲のイメージを植え付けるという手法が取られている曲なのかなと感じました。アレンジでは、ピッコロとトランペットのソロが用意されており、そこもまたお洒落と感じました。 ![]() 銀河鉄道999 金管三重奏での演奏となりましたが、トランペット・ホルン・トロンボーンという組み合わせは音色に幅があって、旋律を交代した時にガラリと色が変わる面白さがとても印象的でした。 ![]() Trumpet Love letter ズーラシアンブラスのライオンさんの曲で、作曲者の石川亮太氏によってトランペットソロだけでなく、アンサンブル、吹奏楽と幅広くアレンジされている人気曲ですが、沸き上がる恋心を情熱的に表現している曲調がとても印象的で、聴くほどにその気持ちが広がってゆく立体感が魅力的と感じました。 ![]() 世界中の誰よりきっと 昨年末に亡くなった中山美穂さんを追悼する想いを込めての演奏となりましたが、その最大のヒット曲ということもあって、耳なじみも良く、今のアラフィフ世代にとっては青春時代のマストな曲なのかなという感があります。今回クラリネット五重奏での演奏となりましたが、原曲は中山美穂&WANDSということで、そのあたりのハモリもあったり、ないところではメロディーをオクターブで演奏して厚みを出し、賑やか感を演出しているところが面白いと感じました。 ![]() We're All Alone メチャもてシリーズの楽曲で、トランペットソロでの演奏となりました。私自身この曲との出会いは、遠い過去に演奏会のアンコール2曲目で演奏したことがきっかけであり、そんな懐かしさとどこか夕暮れ感のあるアメリカ版夕焼け小焼けのようなイメージがある楽曲だなと改めて感じました。 ![]() 白日 ここからのステージは、坂城町吹奏楽団が昨年11月に南相木村総合文化祭で行った演奏会の楽曲の披露となりましたが、練習期間が約1年というこなれた感もあって、より踏み込んだ表現があったように感じました。キングヌーの代表曲の1つでもあり、一度聴いたら耳に残る独特なメロディーもまた魅力的なところです。 ![]() サマータイムBrass Rock ガーシュウィンの代表曲の1つであるサマータイムをご機嫌なブラスロックにアレンジした楽曲で、この曲の主役はサクソフォーン。中間部にテナーとアルトのアドリブソロが強烈な印象を放つのは言うまでもないことですが、さらにブラスロックということで、金管群と重厚な低音パートもとても格好良いアレンジになっていて、ドラムスとの融合もあいまってこれぞ坂ブラサウンドという感がありました。 ![]() サムシング 1969年の楽曲でビートルズの楽曲としてはイエスタディについてカバーの多いヒット曲で知られ、このアレンジではユーフォニアムソロフィーチャー曲として書かれ、吹奏楽ポップスの父である岩井直溥氏によるアレンジが秀逸。特にカデンツァが奏者の腕の見せ所ということで、聴きどころの多い楽曲と感じました。 ![]() メモリーズ・オブ・ユー こちらはクラリネットソロフィーチャー曲でアレンジは真島俊夫氏ということで、とてもお洒落な感のある曲。原曲は1930年に歌手のミント・カトーがプロードウェイのショーで初めて歌い、その後伝記映画「ベニイ・グットマン物語」で愛を語る曲として用いられたことが印象的なところです。私もこの映画を見たことがあるのですが、主人公がクラリネットを初めて手にとって、やがては世界の舞台へ…という出世物語的な側面もあって、そんなことも考えつつ楽しませていただきました。 ![]() カーペンターズ・フォーエバー カーペンターズを取り上げた曲はたくさんありますが、その中でもこの真島俊夫氏によるアレンジはおそらく演奏機会・人気ともに1番ではなかろうか…というイメージがあります。曲中にはいろいろなパートのソロが組み込まれており、演奏会のメインとして聴き映えのする豪華アレンジもまた素晴らしいと感じました。 ![]() パプリカ アンコール1曲目は、2019年に世に出て2020年に大ヒット!となるはずもコロナ禍によって思ったような未来図を描けけなかった不遇感のあるパプリカですが、歌っていた子供たちも大人になって活躍しているのかな?ということを想いながらの演奏となりました。 ![]() また逢う日まで アンコール2曲目は、おなじみ&おきまり感のあるこちらの楽曲。また逢うというシチュエーションはいつの世も大事なこと!という想いを再確認させていただきました。 ![]() まとめ 坂ブラとしてはウインターコンサート2021以来の坂城町文化センターでのコンサート開催となりました。また文化センターは、昨年の夏に大改修が行われ、舞台裏に残る壁のタイルなどが残る他は全く新しい施設として生まれ変わっており、このあたり同じく大リノベーションした中野市民会館ソソラホールと似たところがあるのかなと感じました。また今回の演奏会は、前半は平成アイドルミュージックという新プログラム。後半は、南相木村総合文化祭で取り上げた楽曲という2本立てということで、特に後半はソロ曲が多く見どころがたくさんあったのかなと感じました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 14, 2025 06:09:22 AM
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