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テーマ:吹奏楽(3474)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.6.15(日) 14:00開演
![]() 場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容) 上田市民吹奏楽団の定期演奏会に行ってきました。 ![]() プログラム 開演前 1.サクソフォーンアンサンブル 2.木管アンサンブル 前半 1.「ラ・ペリ」のファンファーレ 2.オリエント急行 3.星屑パレット 4.Rapsody~Eclipse(2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲4) 5.ハンガリー民俗舞曲 op.18 後半 6.Awayday 7.アーデンの森のロザリンド 8.オセロ~5つの場面によるコンサートバンドのための交響的描写 アンコール 9.マーチ「メモリーズ・リフレイン」(2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲3) 10.夕焼け小焼け レポート 開演前アンサンブル 大ホールのエントランスにて2チームがウエルカム演奏を行いました。サクソフォーンアンサンブルとホルンが加入した木管アンサンブルが、同じ場所で入れ替え制での演奏となりました。 ![]() 「ラ・ペリ」のファンファーレ 曲目解説によれば、バレエ音楽「ラ・ペリ」のオープニング用に作曲されたファンファーレとのことで、ファンファーレと言えば金管の独壇場!ということで、編成的にも金管楽器のみでの演奏となりました。改めて金管だけでの演奏を聴くと、吹奏楽とは違った響きがあり、それこそが金管アンサンブルの醍醐味なのかもと感じました。 ![]() オリエント急行 スパークの代表的楽曲の1つですが、近藤久敦氏が2009年に上田市民吹奏楽団の音楽監督に就任した1年目に演奏した想い出の曲との紹介がありました。この曲は、汽笛の効果音が入ったりと、遊び心が満載で聴いていて非常に楽しく、さらに私自身も過去に2回ほどこの曲を取り組んだことがあり、当時の楽譜を脳裏に浮かべつつ、親しみを持って聴かせていただきました。 ![]() 星屑パレット 曲目紹介によれば、芳賀傑氏が作曲した吹奏楽曲「水面に映るグラデーションの空」から、終結部のコラールを独立させた小品とのことで、まさに星屑が散りばめられるような景色が見えてきました。そして芳賀氏といえば…ちょうどこれから「星の生まれる場所で」を演奏する機会もいただいたので、生まれた星が散りばめられる…といった連想もしつつ楽しませていただきました。 ![]() Rapsody~Eclipse 今年度の課題曲の委嘱作品ですが、大島ミチル氏といえば大河のテーマ曲!というイメージがあることから、そんな壮大なスケール感を感じながら聴かせていただきました。構成とすれば前曲の星屑パレットで散りばめられた星屑をたっぷりあびて力を蓄え、今度は颯爽と宇宙へと羽ばたいて行くといったシチュエーションを感じました。 ![]() ハンガリー民俗舞曲 op.18 演奏にあたって、ハンガリーは親日的。名前が日本と同じように「姓名」という順番になっているなど興味深い情報をいただきました。私の中でハンガリーといえば、ピアニストの金子三勇士氏が真っ先に浮かんでくるところですが、一般的にはブラームスのハンガリー舞曲というイメージなのかもしれません。そんな中で、このハンガリー民俗舞曲は、音楽監督の近藤氏自らが編曲したというまさに自作自演というアドバンテージも加わっての熱演になりました。 ![]() Awayday 曲目紹介によれば、タイトルの「アウェイデイ」は、イギリス英語で「遠足」や「小旅行」を意味するとのことで、ブロードウェイミュージカルからインスピレーションを得て作曲したとのことで、じつに華やかで疾走感がある曲という第一印象を持ちました。またどこか映画音楽の香りもあり、そういった意味では、ジョン・ウィリアムズの色も持ち合わせた曲なのかなというところです。演奏後に「ここ最近やった中では最も高難易度でした。」とのお話もあり、楽譜を見た訳ではないので憶測の範疇ですが、躍動感を出すために連符を多用したり、変拍子を組み入れたりしているのかな?という感じです。 ![]() アーデンの森のロザリンド 2004年に作られた楽曲で、アルフレッド・リードは2005年に亡くなっているので、まさに最晩年の1曲ですが、紹介では上田市吹の18番でもあるとのことで、そういえばこれまでの演奏会で何度か耳にした記憶があるなところです。また私も2016年に演奏したことがあり、そういえばこの曲が好きなメンバーが多かったこともあり、曲としての魅力の高さを改めて感じました。 ![]() オセロ~5つの場面によるコンサートバンドのための交響的描写 今回の定期演奏会のメインとなるオセロですが、私自身にとっては学生時代で最も印象に残った(練習した?)記憶のある楽曲で、久しぶりに全楽章を聴いて、1楽章の緊迫感。2楽章の宮廷の華やかな様子。3楽章はレクイエム。4楽章は勝利の行進。5楽章は再現部。みたいなイメージを抱きました。5つの場面となっているので5楽章までの演奏は必須なのかもしれませんが、組曲としての盛り上がりを考えると、もしかすると4楽章でエンディングの方が自然なのかも…いやいや5楽章はエピローグだからやはり必要とかいろいろなことを考えながら、懐かしく聴かせていただきました。 ![]() マーチ「メモリーズ・リフレイン」 今年度の一番人気の課題曲的なイメージができつつありますが、アンコールの1曲目でこの底抜けに明るいキラキラしたマーチというのが、オセロの5楽章でフェードアウト的に終わってどこかもやもやした空気感を吹き飛ばしてくれた感がありました。 ![]() 夕焼け小焼け 上田市吹の定期演奏会のフィナーレは鉄板とも言えるこの曲ですが、記念すべき第1回定期演奏会のプログラムの1つで演奏され、2回以降はずっとアンコールで演奏されてきた歴史ある曲ということで、旧上田市民会館の頃から舞台が夕焼けのようになる演出も変わらないところがいいなと改めて感じました。 ![]() まとめ 昨年も感じたことですが、市民バンドは練習時間の制約もあって年1回の演奏会のところが多いのですが、そんな中にあって上田市民吹奏楽団は春の定期演奏会と冬のポップスコンサートと2公演を行っており、地域の皆さんに音楽文化向上の機会をより多く提供していると言えます。だからと言ってスクールバンドのように毎日のように練習している訳ではなく、週2回、各2時間という、市民バンドとしては多い方かもしれないけれど限られた時間の中で練習をされているとのことなので、きっと効率の良く時間を使っているのだろうと感じました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 15, 2025 11:49:15 PM
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