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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.9.14(日) 14:00開演
場所 :信州国際音楽村 ホールこだま(300名収容) 9月12日から開講した上田ウィーンアカデミー2025のアカデミー受講生コンサートに行ってきました。 プログラム 1.フルートアンサンブル ●W.A.モーツァルト/オペラ ドンジョヴァンニより「お手をどうぞ」 ●J.シュトラウスII,J.シュトラウス/ピツィカート・ポルカ 2.トロンボーンアンサンブル ●フォアルベルガー/パレード・マーチ ●R.シューベルト/聖なる感動とともに ●R.ワーグナー/さまよえるオランダ人より操舵手の歌 ●R.ワーグナー/リエンチより平和の使者の合唱 3.クラリネットアンサンブル ●W.A.モーツァルト/交響曲第25番ト短調より第一楽章 ●G.ロッシーニ/セビリアの理髪師より序曲 レポート フルートアンサンブル 今回のフルートアンサンブルは、モーツァルトのオペラ曲でおなじみのお手をどうぞと、生誕200周年のヨハン・シュトラウスII世と弟ヨーゼフ・シュトラウスの合作によるピツィカートポルカの2本立てのプログラムでしたが、1曲目はフルートらしい淡色のやさしい音色が楽曲のほのぼのとした雰囲気とよくマッチして大変心地よく感じられました。2曲目のピツィカートポルカは、弦楽器のピツィカート感をどう再現するのか…ということが大いに興味深いところでしたが、歯切れよく音を切る奏法を取ることで縦割り感のある粋な音楽をとてもよく表現していると感じました。 トロンボーンアンサンブル ハーモニーを得意とするトロンボーンによる9重奏となりましたが、1曲目のマーチは高音のパリッとした音色がよく通る小気味よい曲で躍動感が素晴らしく、2曲目の聖なる感動とともには讃美歌のような聖なる響きがまるで教会にいるような厳かな気持ちになるところ。3曲目のさまよえるオランダ人は、アカデミー最終日の大編成ウインドアンサンブルの演目にもなっている曲で、それをトロンボーンアンサンブルで!ということで、その違いなどをとても興味深く聴かせていただきました。4曲目のリエンチより平和の使者の合唱は、演奏に先立って市村先生より、昨今の戦争が絶えない世界情勢への憂いのコメントがあり、そんなお言葉をかみしめながらの拝聴となりました。 クラリネットアンサンブル 今回も縁あって、チームの一員として参加させて頂きました。交響曲第25番は、モーツァルトとしてはめずらしい短調の曲で、大変有名な曲でもありますが、事前に受けたヤイトラー氏のレッスンで音符の処理が大きく変わったことで、それまで演奏していたアンサンブルチームとしての曲キャラクターが大きく変わったようなイメージがありました。これはまさにヤイトラー氏のマジックというところです。そしてセビリアの理髪師より序曲は、曲の導入部からのスローテンポな部分と後半の疾走するような部分に分かれますが、私自身は、このスローテンポな部分のロッシーニらしいユーモア感にあふれた曲調がとても好きでいつも楽しい想像をしつつ、取り組ませていただいた感があり、その集大成がこのアカデミー受講生コンサートということで感無量なところがありました。
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Last updated
September 15, 2025 09:55:52 AM
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