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テーマ:吹奏楽(3491)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2025.10.18(土) 13:30開演
場所 :さかきテクノセンター(180名収容) 2022年10月以来の、さかきテクノセンターでの定期演奏会のレポートです。 また演奏会のテーマは「アメリカンミュージック」で、第1部をメインにアメリカの楽曲を取り上げました。 プログラム オープニング 1.行進曲「よろこびへ歩きだせ」 第1部 アメリカンミュージックステージ 2.アメリカン・パトロール 3.ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー 4.アメリカン・グラフィティー 5.グレン・ミラー・メドレー 第2部 アンサンブルステージ 6.坂ブラクラッツ ショート・ファンファーレ 7.坂ブラクラッツ ワルツィング・キャット 8.坂ブラクラッツ 君といつまでも 9.おにぎしブラス 真昼の用心棒 10.おにぎしブラス 愛を見つけた場所 第3部 坂ブラ2025 オータムステージ 11.ひまわり 12.私のお気に入り 13.星の船 14.Another Day of Sun 15.J-BEST インフェルノ~私は最強~ダンスホール~僕のこと~ケセラセラ アンコール 16.ウィー・アー・ザ・ワールド 17.亜麻色の髪の乙女 レポート 行進曲「よろこびへ歩きだせ」 この曲は、2012年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲2で、同じく2012年度の課題曲1であり絶大な人気を誇るさくらのうたの裏側に印刷されていた楽曲として知られていますが、じつはこの「よろこびへ歩きだせ」は、讃美歌などを手掛ける土井康司氏による作曲ということで、行進曲でありながら、福音的なよろこびに満ちたとても暖かい曲調が特徴的と感じました。また曲中でのかけあいが会話をしているようなイメージもあり、聴けばきくほど奥の深い楽曲という印象を受けました。 アメリカン・パトロール 1885年に作曲された行進曲ですが、後にグレン・ミラーがジャズに編曲し、それが全世界でヒットしたため、ジャズの曲というイメージが定着した感があり、恥ずかしながら私自身もアメパトはジャズの曲と誤認して節があり、今回改めて原曲は行進曲であるとのイメージを再構築した感がありました。そしてこちらの楽曲はあの小島里美氏による編曲版ということで、ひねりが効いていて、難易度も高めではありましたが、その分やりがいがあるのかなと感じました。 ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー 今回の演奏会のメイン曲という位置づけですが、「アメリカ」「トゥナイト」「マンボ」という毛色の異なる3曲をピックアップしていることから、メリハリがあって粋を感じるところがありました。特にマンボでは、掛け声が何度か出てくることから、観客もかけ声で参加できるという盛りあがり効果も期待できるところで、このあたりはさすが吹奏楽ポップスの父と言われる岩井氏の編曲だなと感じた次第です。 アメリカン・グラフィティー 1950~1960年代に各国でヒットを飛ばし、特に日本で親しまれたアメリカン・ポップスの5曲「悲しき片想い」「恋の片道切符」「オンリー・ユー」「ミスター・ベースマン」「ヴァケイション」を岩井氏がメドレーに編曲し、後にシリーズ化されるニューサウンズインブラスのアメグラの元祖となる楽曲ですが、ソロとして悲しき片想いのフルート。オンリー・ユーのテナーサクソフォーン。ミスター・ベースマンのチューバと見せ場も多く、演奏者も聴き手も楽しめる1曲と感じました。 グレン・ミラー・メドレー アメリカンミュージックといえばジャズは外せない1ピースと思いますが、グレン・ミラーの名曲「茶色の小びん」「イン・ザ・ムード」「タキシード・ジャンクション」「アメリカン・パトロール」「ムーンライト・セレナーデ」を岩井氏がメドレーに編曲したもので、こちらもソロもあって見せ場あり。そして今回の演奏会のポイントとしてあえて1曲目のマーチのアメリカン・パトロールとグレン・ミラーが編曲したジャズのアメリカン・パトロールを被らせることで、マーチとスウィングジャズの音楽観の違いというものも聴き比べることができたことが面白いと感じました。 ショート・ファンファーレ 11/8に開催される千曲音楽祭の開幕ファンファーレとして練習している楽曲の先行披露ということでしたが、1分弱で堂々たるファンファーレとなっており、曲名は簡素なものですが、もっと堂々たるネーミングもありだったか?と思わせるところがありました。 ワルツィング・キャット ルロイ・アンダーソンの名曲からの演奏となりましたが、グリッサンド奏法を活用してネコちゃんの鳴き声の再現やコミカル感を出すためのスライドホイッスルの活用など、アンダーソンらしい楽しい音楽であり、演奏者が猫耳バンドをつけるというのも定番の演出で、いろいろな意味で楽しませていただきました。 君といつまでも 永遠の若大将のおなじみの楽曲ですが、親しみやすいメロディーに加えてセリフの演出も入り、改めて若大将の楽曲の中でも素晴らしいヒット曲なのだろうと感じるところがありました。 真昼の用心棒 1966年のマカロニ・ウエスタンの楽曲ですが、そんな西部劇映画の殺伐とした雰囲気を想像しながら約60年前の楽曲を楽しませていただきました。 愛を見つけた場所 響けユーフォニアムの第8話の劇中曲として使用され、その後アンサンブルや吹奏楽譜も発売され、吹奏楽の世界ではおなじみの楽曲になっていますが、トランペットとテナーサクソォーンが会話しているかのような雰囲気がとてもよい感じでした。 ひまわり 1970年公開のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合作のドラマ映画で、ソフィア・ローレンが演じる主人公のジョバンナが行方不明になった夫を探して訪れる広大なひまわり畑の映像が作品を象徴するシーンになっている作品ですが、その音楽はヘンリー・マンシーニによるもので、主人公の絶望感にも似た悲しみをアルトサクソフォーンが歌いあげる…そんな雰囲気にステージの照明も暗くしたいと思うようなムードが出ていた感がありました。 私のお気に入り 1959年公開のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の中の楽曲の1つですが、つい先日演奏した岩井氏編曲のサウンド・オブ・ミュージック・メドレーには入っておらず、そういった意味ではミュージカルの中でも少し異色感がある曲なのかもと感じましたが、JR東海の「そうだ京都、行こう。」のCMでおなじみなこともあり、京都の風景を連想しつつ音楽を楽しませていただきました。 星の船 たなばたの織姫と彦星のために、一年に一度だけ天の川を渡る星の船をイメージして書かれた曲で、吹奏楽の世界では7月の演奏会では「たなばた」と並んでよく演奏されているイメージがありますが、こちらはよりしっとり系で、聴く側の想像力をよりかきたてるところがあるのかなという印象がありました。 Another Day of Sun 2017年に日本で公開されて一大ブームとなった映画「ラ・ラ・ランド」のオープニングナンバーですが、情熱大陸の伴奏を想わせるような細かい動きと、今日演奏されたウインズスコア版では、後半からシャープが6個になるという演奏のしにくさも手伝って、奏者の必死感が伝わってくるところもあり、舞台となったロサンゼルスの雑踏感を演奏者の必死感で表現したかったのかなというところです。 J-BEST インフェルノ~私は最強~ダンスホール~僕のこと~ケセラセラ 令和のJ-POPを代表するMrs.GREEN APPLEのヒット曲5曲をメドレーにした楽曲ですが、曲名をあえてMrs.GREEN APPLEメドレーにしなかったことは、大人の事情があったのかと推測されるところです。そんな紆余曲折はありますが、楽曲とすれば5曲とも大森元貴氏による楽曲ゆえに、メドレーとはいってもクラシック音楽における組曲のような風情を感じることもでき、そういった意味ではJ-POPのメドレーで同一作曲家によるものに対する見方が少し変わったような印象がありました。 ウィー・アー・ザ・ワールド あまりにも有名な楽曲で、コンサートのエンディングまたはアンコールの1ピースとして秀逸感を感じました。編曲的には、前半のフルートソリや締めくくりのアルトサクソフォーンのソロがお洒落と言えます。 亜麻色の髪の乙女 この曲の題名は、ドビュッシーの方を想像する方も多いかもしれませんが、こちらは島谷ひとみのJ-POPの方であり、ドラゴンクエストで有名なすぎやまこういち氏による作曲ということで、キャッチ―なメロディーによって演奏会の締めくくりがおなじみ風のメロディーで終われた感がありました。 まとめ 坂ブラとしては秋の定期演奏会2022以来のさかきテクノセンターでのコンサート開催となりました。テクノセンターもコロナ禍をはさんで特にロビー部分で改修が行われ、来場者の憩いの場がある施設として生まれ変わった感がありました。また今回の演奏会は、アメリカンミュージックというテーマをともに、1部、そして2部と3部でもいくつかの曲がアメリカ仕様となっており、まさにアメリカ一色というところがありました。
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Last updated
October 26, 2025 09:16:51 AM
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