プログラム
第1部
1.THE SINFONIANS
2.2025年度全日本吹奏楽コンクール課題曲I「祝い唄と踊り唄による幻想曲」
3.Elsa's Procession ti the Cathedral
4.MISS SAIGON
第2部
ラッパ隊による ラッパ吹奏
第3部
5.ツァラトゥストラの大作戦!
6.ジャパニーズ・グラフイティXIV A・RA・SHI~Beautiful days
7.ライラック
8.塔の上のラプンツェル・メドレー
9.L-O-V-E
10.昭和アイドル・コレクション Vol.2
アンコール
11.ツールド・フォース
12.明日はきっといい日になる
レポート THE SINFONIANS
オープニングは、重厚な金管ファンファーレから始まり、中間部のピッコロ・スネアドラムのソロ。そしてお洒落なトロンボーンアンサンブル。さらに美しい木管系の弱奏部を経て、堂々たるグランディオッソという約5分半の中に音楽のいろいろな要素が詰め込まれたマーチでの幕開けとなりました。出版社webサイトではクリフトン・ウィリアムズの最も尊敬される交響的行進曲として紹介されていますが、実際に演奏してみると前述した多くの要素がじつにドラマチックで、バンドの中でバトンを受け渡しながらリレーしているかのような感覚がありました。
Elsa's Procession ti the Cathedral
エルザの大聖堂への行列は、もともとはオーケストラの曲ですが、管楽器の活躍が多い楽曲という印象があり、そういった意味では吹奏楽との親和性が高いイメージがあります。そして私自身この曲を演奏するのはおそらく3回目で、過去2回は金管セクションでの演奏であり、3回目にして木管セクションでの演奏となった訳ですが、楽譜の内容を見ても同じ曲でもずいぶん眺めている風景が違うものだなと感じたところです。とある練習で、金管奏者の方から休みが多すぎて数えるのが大変だという声も聞こえてきて、まさにオーケストラらしい贅沢な楽器の使い方をしていると感じた次第です。
MISS SAIGON
ミスサイゴンもいろいろなアレンジがありますが、今回演奏されたのは宍倉晃氏によるもので、運よく手持ちのCDで「ミス・サイゴン 宍倉晃作品集 埼玉栄高校吹奏楽部」があったため、そちらを参考演奏として聞いて曲のイメージを作りましたが、このアレンジではピアノ、ソプラノサクソフォーン、オーボエ、ティンパニー(ヘリコプターの音)が特に活躍する形となっており、収録された5曲をじつにドラマチックに仕立てている感じが素晴らしいと感じました。演奏にあたっては、編曲者の演奏者への配慮が感じられるやさしさがあったり、中間部のサイゴン陥落では調性を変え、変拍子をたくみに使って強調した雰囲気を表現したかった感を見て取れ、これでもかという締めくくりの後、さっと調整を戻して最終曲の今がこのときに入り、感動的なフィナーレへと起承転結が見事な曲と感じました。
ジャパニーズ・グラフイティXIV A・RA・SHI~Beautiful days
2026年春のコンサートをもって活動を終えるということで話題の嵐のヒット曲をメドレーにした楽曲ですが、ファンク、ダンスビート、バラード、ヒップホップ、ロックといろいろな音楽の色が詰め込まれたアレンジになっており、これ1曲でいろいろな音楽が楽しめる多彩さに加えて、弱奏によるオーボエを主とする木管アンサンブル、アルトサクソフォーンによるソロと見せ場も用意されており、まさにコンサート向きの1曲と感じました。演奏にあたって特に印象に残ったのが、終盤にあるマルカートの存在で、演奏者の気持ちをよくわかっている編曲者だなという感覚があり、ずっと積み上げてきた曲の集大成としてかなり効果を発揮しているように感じました。