2018/03/16(金)00:52
奥羽本線で北秋田市へ
今日は、北秋田市へ。
北秋田市といってもやたらに広いが、今日の目的地は鷹巣。
10時15分発の普通列車(1643M)は701系2両のワンマン運転。
秋田駅発車時点での客数はざっと80人位。
次の土崎、追分、八郎潟、東能代が乗降客が多い駅。
列車は秋田駅を発車すると、旭川を渡り、左手に秋田貨物駅が見えます。
貨物駅が過ぎて直線区間を走ると、右手に土崎工場(今は秋田総合車両センター…だっけ?)。
スタンバイOK?のロータリー式除雪用機関車が2両並んで停まっていました。
お座敷車両「おばこ」も端っこに停まったまま。廃車なのか、廃車にする予定なのか、また使う気なのか?
ここを過ぎると土崎です。
秋田~土崎間、約7分。どこかに駅を造ればいいのに、という議論が昔からありますが、秋田の官庁街は駅から遠いし、商店街は壊滅状態で郊外にしか店がないので、この時代に駅を造ってもお客さんが居なさそう。
土崎を出ると、すぐ左手に分岐している線路が。
それは、秋田港へと続く貨物線です。
本線はここから上飯島、追分とほぼ直線。
追分は男鹿線分岐駅ですが、全て秋田直通になっています。
県立博物館、小泉潟公園へは当駅下車。
また、上飯島~追分間の左手に見える丘は、何と砂丘です。
飛砂防止のため、松が植えられています。
大久保、羽後飯塚、井川さくら。
大久保はかつて急行停車駅でした(特急「たざわ」も一時期停車)。
駅前の蕎麦屋が美味しいと評判です。
駅近くには銀行もあるこの辺の中心地。
羽後飯塚は、井川さくら駅開業後、客数がガタ落ち。井川さくらは逆に目論見以上の利用があるそうで、新設駅ながら委託駅員がいます。
ちなみに、「さくら」は、駅からだいぶ遠い「日本国花苑」の桜から命名。
追分~大久保間には信号場があります。
八郎潟は、湖東地域の中心地で、盆踊りで有名。かつては、東方の谷口集落「五城目」まで私鉄がありました。
ここを終着とする電車も多いですが(東北地方で唯一、午前0時を過ぎてから始発駅を発車する下り最終はここ止まり)、今日はあまり乗降なし。
八郎潟から、鯉川、鹿渡、森岳、北金岡、東能代。
八郎潟発車後、右手に「森山」を、左手に「寒風山」と八郎潟干拓(手前の水田と見分けつきませんが…)を見ながら北上。
採石場のすぐ脇も通過。
鯉川は畑と林に囲まれた無人駅ですが、ここで交換待ちする列車が意外に多い。
今日は交換なし。
鹿渡は、町の施設と合築。
森岳は、有名温泉地「森岳温泉」への最寄り駅。
秋田県民の皆さんなら、丸富ホテルのCMでお馴染み。
客室、温泉はもちろんですが、宴会場に会議室にゴルフ、ナイトクラブにボウリングレーンで売る、懐かしき昭和的集客をしている大規模温泉旅館です。
駅はちょっとだけ観光玄関駅の雰囲気がありますが、寂しい駅です。
北金岡~東能代間には信号場があります。
高速道路をくぐり、住宅地の急カーブをノロノロ通過すると、五能線との乗換駅、東能代。
木都と呼ばれ、木材産業が盛んだった町ですが、中心へ行くには五能線で1駅です。
今ではバスケットボールの能代工業(有名なバスケ選手、田臥勇太君の母校)が有名。
鶴形、富根、二ツ井。
鶴形駅は珍しい高床式の駅。富根は以前、農協ストアが同居していましたが、今はどうなのか?
二ツ井は、ここも木材産業で繁栄した町で、だいぶ寂れましたが特急が停まります。ここからは男子高校生が一人、乗ってきました。
東能代~鷹ノ巣間は、米代川に沿うように、渡りながらの旅行です。
二ツ井の「きみまち阪」は桜の名所です。
前山は米代川のすぐ近くに設けられた無人駅。
もっとも、堤防が高く、川は見えません。
鷹ノ巣到着。
国鉄~JRの駅名は「鷹ノ巣」ですが、旧町名・秋田内陸線の駅名は「鷹巣」です。
合併して「北秋田市」になったので、JTB時刻表の索引地図では、「市代表駅」に格上げ?されました。
県北の要衝で、官公署の出先は殆どが大館ではなく、ここ鷹巣にあります。
ですから、当駅を通る旅客列車は、「トワイライトエクスプレス」以外の全列車が停車します。
秋田県北部の政治上の要衝だったので、ポイント予報がなかった頃の天気予報は「大館」ではなく「鷹巣」で発表されていました。
駅前にはかなり立派な商店街があります。
また、綴子地区の「大太鼓」が有名です。
ただ、商業の中心、人口の中心は大館でして、商店街は営業している店もまばら、悲壮感が漂う?感じです。
列車はここから大館へ向かいますが、私はここで下車。
秋田内陸縦貫鉄道(旧国鉄阿仁合線)が、仙北市(旧角館町)までおよそ100km走っています。