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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
秋田県にある「日本一深い湖」こと田沢湖の湖畔に、この夏オープンしたニュースポットに行きました
訪問日:2017年8月14日 田沢湖クニマス未来館 01 posted by (C)Traveler Kazu 田沢湖クニマス未来館へ 日本一深い湖として知られる、円形の湖「田沢湖」の南岸にあたる「仙北市田沢湖潟」というところに、この夏オープンしたクニマスの展示館です。 クニマスとは、別名「キノシリマス」などとも呼ばれたサケ科の淡水魚で、第二次世界大戦前まで、野生(天然)ではこの田沢湖だけに生息していた固有種でした。それが、戦時国策により、日本一の酸性泉として有名な玉川温泉の温泉水が多く混じった河川水が発電用に引き込まれ、そのせいで絶滅してしまった…と思われていました。 ところが、2010年、山梨県の西湖で見つかり…見つかったというか、変なヒメマスの存在は知られていたがまさかクニマスだったとは…ということのようですが、この度、山梨県から貸与という形でクニマスが田沢湖にやってきたというわけです。 西湖で見つかった理由は、戦前、絶滅する前、人工孵化用として西湖など県外のいくつかの内水面に受精卵が移出されていたもののうち、西湖のものが定着、繁殖を繰り返していたのだということです。また、最初にクニマスの生存にハッキリと気づいて学者に個体を送ったのが「さかなクン」だったというエピソードも有名な話です。 ギョギョ~~~~と思ったそうな。 注:さかなクンが見て驚いたのはイラスト作成用に取り寄せたヒメマスに混じっていたクニマスであって、展示されているクニマスを彼が捕まえてきたわけではありません… さて、館内に入りましょう。 入館は有料ですが、近隣の施設「思い出の潟分校」とのセット券もあります。 田沢湖クニマス未来館 03 posted by (C)Traveler Kazu これがクニマスです。 接写ではないので分かりづらいのですが、全体の色合いやヒレの形がヒメマスとは違っています。これは保護用の個体ですが、伝承や西湖での釣果によると、味は絶品だそうです。 このほか、比較観察用に「ヒメマス」「ウグイ」も、それぞれ別箇の水槽で展示されています。 田沢湖クニマス未来館 04 posted by (C)Traveler Kazu かつて、田沢湖の湖面での漁業に使用されていた丸木舟が展示されています。 強酸性水(いわゆる「玉川毒水」)流入前の田沢湖は極めて豊富な魚類が獲れていたようです。 マス類のほか、ナマズやウナギも。 現在は中和処理で表層を中心に中性に回復しつつあるそうですが、それでも棲む生物はウグイなどごく限られた生物のみだそうです。 田沢湖クニマス未来館 05 posted by (C)Traveler Kazu 夏休みの、しかもお盆とあって、驚くほどの入館者数がいました 田沢湖クニマス未来館では、クニマス展示のほか、玉川毒水の経緯や、そもそも田沢湖が形成された地質・地形的経緯について詳しく解説されています。この記事での紹介はここまでにとどめますので、詳しくはぜひ現地で貴方の目で学習してみてください。 売店(ミュージアムショップ)もあり、クニマスグッズやクニマスデザインの菓子などが豊富。 田沢湖で毛色の違う土産を買いたいときも、ここクニマス未来館に立ち寄ると良いでしょう 田沢湖クニマス未来館 06 posted by (C)Traveler Kazu 廊下は日の光がふんだんに入り、ソファがたくさんあってひと休みに最適。 北向きに窓が展開しているのでズバリな直射日光には当たらず、田沢湖の湖面や対岸(御座石方面)の森がとても綺麗に見えます 田沢湖クニマス未来館 07 posted by (C)Traveler Kazu 館内を辞して、湖岸へ出てみましょう。 ちょっとした階段で簡単に下りられます。 クニマス未来館はこんなに湖岸に近い場所に建設されました。 田沢湖クニマス未来館 09 posted by (C)Traveler Kazu 田沢湖の湖岸は、長年にわたる(特に発電用水流入以降)湖岸の崩落により切り立っているところも長いのですが、白い砂の浜が長く続いているところも残っています。 田沢湖クニマス未来館 02 posted by (C)Traveler Kazu (この写真は館内から撮影) 田沢湖は水上スポーツもさかん。 モーターボートはもちろん、この日はカヤックを楽しんでいるグループもいました。たつこ像近くにあるホテルでは、船体が透明なクリアカヤックというカヤックのアクティビティを用意しているようです。 田沢湖クニマス未来館 08 posted by (C)Traveler Kazu これは復元・新造だと思いますが、丸木舟が一艘、つないでありました。 イベントで使うようですね。 クニマス未来館は新設の施設ですが、駐車場は既存の「大沢駐車場」を使用しています。 その駐車場脇に、こんな土盛りが2つ、ひっそりとありました。 田沢湖クニマス未来館 11 posted by (C)Traveler Kazu 蚕魚墳(さんぎょふん・復元) 現地の説明看板によると、平地が狭いこの地区では、絹糸を吐く蚕と、贈答魚として高値で取引されたクニマスが重要な収入源であった。これらを供養するために2つの塚がかつてつくられていたそうです。左手前が国鱒塚、右奥が蚕塚だということです。 では、ここ 田沢湖クニマス未来館への交通手段、アクセスを紹介しましょう。場所:秋田県仙北市田沢湖潟ヨテコ沢4 列車・バスでのアクセス JR秋田新幹線こまち号の「田沢湖駅」や、路線バス乳頭線・玉川温泉線も通る「田沢湖畔」より、羽後交通の路線バス「田沢湖一周」に乗車し「大沢」下車。徒歩2分。 路線バスは2時間~2時間半間隔の運行で、ここでは散策停車はありません。短い距離(クニマス未来館~たつこ像など)でタクシーを併用されるのが効率的でしょう。 なお、たつこ像まで歩くと45分かかると、google先生が計測してくださいました。 マイカーでのアクセス県道60号田沢湖畔線 田沢湖一周する道路の、田沢湖の南側に位置します。 田沢湖クニマス未来館 10 posted by (C)Traveler Kazu 駐車場の入口から潟尻(たつこ像がある地区)方向を撮影。看板がちょっとわかりづらいので注意。 「大沢駐車場」「たつ子茶屋」が目印です。時計回りに走行すると、途中でいったん湖岸を大きく離れ森の中に道路が入ります。その森を抜けてすぐ右が、駐車場です。 田沢湖クニマス未来館 12 posted by (C)Traveler Kazu ナビでお越しの場合は「田沢湖クニマス未来館」。 データが古く検索できない場合でも「たつ子茶屋」「大沢駐車場」「大沢ヨットハーバー」(閉鎖)で検索をかけてみてください。どれも同じ場所を指します。 辰子像がある「潟尻」にあるホテル 温泉ではないが田沢湖を目の前に一望する眺望は抜群で 本文中で紹介した「クリアカヤック」などのアクティビティも用意! 【交通】路線バス田沢湖一周線・田沢湖遊覧船の「潟尻」で下車・下船 目の前 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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