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カテゴリ:乗り物話題いろいろ
JR五能線といえば、秋田県と青森県の日本海沿岸を走る人気の鉄道です。
人気のけん引役「リゾートしらかみ」は、秋田~弘前・青森間を走る観光列車で、車内にボックス席やミニラウンジがあったり、地元産品のふれあい販売、津軽三味線や津軽弁昔話の実演があったり、景色が良いところでは徐行運転したりと、「もう一度乗りたい列車」ランキングでは1・2位を争うリゾート列車であります 人気とはいえ、6月は観光旅行の時期としては端境期なので、指定はすぐ取れます(ただし、大人の休日パス期間になると話は別)。 そこで、前回もちょっとご紹介した通り、ちょうど夕日の時間帯を走る「6号」(弘前→秋田)に最新型の橅(ブナ)編成が運転される6月6日、深浦までお出かけしてきました 通常ならば、往復とも「リゾートしらかみ」にしたいところですが… 「リゾートしらかみ5号」の発車前に秋田駅に行ってみると 発車時刻は13:52。これは「5号」の発車時刻と同じですが、列車名が違いますね。 これについて、解説してまいりましょう。 ご旅行予定日に乗りたかったリゾートしらかみが運休になっている(「えきねっと」などで表示されない)とお悩みの旅行者の皆さんのご参考になれば幸いです ギモンその1 五能線クルージングトレインって何?「五能線クルージングトレイン」は、4月下旬~12月上旬までの期間、車両検査などの都合でリゾートしらかみ車両が使用できない日に、代わりに運転される列車です。リゾートしらかみは1日3往復運転されていますが、このうちの1往復または片道1本が「五能線クルージングトレイン」となる日があります。 運転日はあらかじめ時刻表やJRのプレスリリースで発表され、運転時刻は「リゾートしらかみ」とほぼ同じです。当然、「えきねっと」でも予約可能です。 なお、「リゾートしらかみ6号」はクルージングトレインの代走もなく一般向け運転もされない日があるほか、冬季間は、「リゾートしらかみ」が2往復のみの運転、かつ週末等のみ運転のため車両運用に余裕があると思われ、代走である「五能線クルージングトレイン」はまず運転されません。 ギモンその2 五能線クルージングトレインの車両は?「五能線クルージングトレイン」に使用される車両は、こちらの2両編成です。キハ48型改造車「クルージングトレイン」です 名称ズバリですね 秋田地区で団体列車や臨時列車によく使用されている車両です。 「アメッコ市号」、「犬っこまつり号」、「かまくらまつり号」などなど、使用例を挙げるときりがないほど。 以前乗車した、快速「弘前夜桜観賞号」(秋田~弘前・奥羽本線経由)もこの車両でした。 ※「あきたクルーズ号」とは違う車両です。 内装はこうなっています と~ってもピッチの広いリクライニングシート、と~っても大きな側窓、さらに前面展望ラウンジも設置されている豪華仕様です。 ここまでご覧になると、リゾートしらかみに乗車の経験がおありの方はお気づきかもしれません そう、この車両は、初代「リゾートしらかみ」車両(のちの初代「青池編成」)の1号車と4号車(両先頭車)を背合わせにつないで2両編成に仕立てられた車両です。 ですから、車両自体は「リゾートしらかみ」と言ってしまっても構わない列車です。 この車両は平成9年に改造された車両です。平成9年というと、いまから22年前。秋田新幹線「こまち」が開業し、観光施策のひとつとして、客車の普通列車(各駅停車)に展望車をつないでいた「ノスタルジックビュートレイン」をやめて全席指定の快速列車「リゾートしらかみ」が走り始めた年です。 内外装デザインを「KEN OKUYAMA DESIGN」が手掛けた最新型かつ新車の「リゾートしらかみ橅編成」(後日ご紹介します)と比べると、どことなく質素で、内外装の「見た目や考え方」には時代は感じますね。 しかし、乗り心地はいまでも上々です ギモンその3 五能線クルージングトレインの料金・サービスは?車内サービスですが、残念ながら、津軽三味線の演奏や語り部実演などは、「五能線クルージングトレイン」では実施されないようです。車掌さんによる沿線の案内アナウンスや、眺望が良いポイントでの徐行運転は実施されます。車内販売はありません。車内販売は「五能線クルージングトレイン」では以前からなかったそうですが、この春から「リゾートしらかみ青池編成・くまげら編成」でもNREの車内販売は中止となっているので、この点は「リゾートしらかみ青池編成・くまげら編成」と変わるところはありませんね。 なお、「リゾートしらかみ橅編成」では、カウンターでの車内販売が継続されています。 運転の都合で長い時間停車する駅では、車掌さんから飲料自動販売機や喫煙所の案内がありました。 車内設備ですが、2両編成どちらもリクライニング席です。 「リゾートしらかみ」と同じく、五能線内ではA席が海側です。 「リゾートしらかみ」目玉の「ボックス席」は連結されていません。 平成9年の改造当初はボックス席もつないでいましたが、その後、「くまげら編成」と初代「橅編成」(現在の「あきたクルーズ号」)に転用されました。 運賃・料金や必要なきっぷは、「リゾートしらかみ」と同じです。 乗車券(フリーパスなどもOK)+指定席券という組み合わせです。 「リゾートしらかみ」と違って、「えきねっと」ではシートマップによる座席指定ができました。 ・・・というわけで、「五能線クルージングトレイン」は「リゾートしらかみ」とほとんど同じ列車だとご紹介しても差し支えない列車です。 それでは、この「ほぼリゾートしらかみ」こと「五能線クルージングトレイン」に乗って、青森県の深浦町へ向かいました 途中、スイッチバックのため7分停車する「東能代」では、改札外のNewDaysKIOSKに買い物に行けるのか 試してみました。その結果もご紹介します
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