2019/10/06(日)19:58
湯沢市稲庭町「佐藤養助総本店」 稲庭うどんの本場で、稲庭うどんを食す!
半月ほど前、栗駒山方面へドライブに行ってきました
行路は、湯沢IC→稲庭→栗駒道路→須川温泉(秋田・岩手県境)→厳美渓→平泉前沢ICの、秋田県側から登り、岩手県一関市へ降りるコースでした。
秋田県側の道路のコースは湯沢市からの経路と東成瀬村からの経路があり、両者は須川温泉の直下で合流しますが、今回は湯沢市ルートで。
湯沢横手道路(秋田自動車道の横手ICから分岐する、国道13号に並行する自動車専用道路で、将来は東北中央自動車道の一部となる)の「湯沢IC」で高速を降り、湯沢市街を抜けて山谷峠(ちょっとした鞍部)をトンネルで抜けると、皆瀬川流域の湯沢市川連(かわつら)町、そこから南下すると湯沢市稲庭町です。湯沢市川連町、稲庭町と、川連の北の駒形町は、かつての雄勝郡稲川町です。
佐藤養助総本店
稲庭饂飩のメーカーは数社ありますが、最有力にして最大規模の業者の直営レストラン・売店です。
以前はここより数軒北側にありましたが、最近新築して大きくなりました。
お昼時は過ぎていましたが、やはり人気の郷土名物とあって、8組ほど待ち。
リストに名前を書いて、先に工場見学しました
お店の奥が見学用の工場になっているんです
稲庭饂飩は、タネを手でくるくる綯う「手綯い」という手法で作られます。
この場面は、小麦粉を練ったものを手綯い1回分の量に分けているところ。
綯っている場面は見られませんでしたが、手綯いで延ばした麺を更にグ~ッと伸ばし、乾燥させている場面です。手綯いの場面と乾燥の場面が、稲庭うどんの製造工程イメージではよく知られるシーンです。
一番奥では、規定の長さや太さに合わない麺をはじいている場面が見られます。
特に、太さの吟味は、熟練の技だそうです。
このほか、佐藤養助商店に関する資料を拝見できます。
古い道具や大福帳などが展示されています。
この方は現在の社長さんですが、お若いころにテレビ東京系の名物番組「TVチャンピオン」にお出になったようですね。
見学しているうちに、レストランの順番が回ってきました
平日の午後2時とあって、待ち客8組ほどで、10分少々で順番が回ってきました。
オーダーして、待つことしばし。
二味せいろを注文しました。
たれが「しょうゆ」と「ごま」の2種類になっております。しょうがは「ごまだれ」に入れるとよいというアドバイスを頂きましたのでその通りに。
つるりとして、コシがある安定の養助うどん。秋田市内の店(西武秋田店・駅ビルトピコ店)など他の同社直営店でも同じメニューを頂けますが、なぜか現地で食べるとよりおいしく感じるのが不思議
稲庭うどんは乾麺なので、直営店ならどこでも同じはずなんですけどね。気分の影響って大きいですね。
うどん1玉を追加注文しました。今度はオーダーしてから30秒ほどのスピード配膳でビックリ
同行者は、天ぷらうどん。
養助さんでは、温かいうどんであっても天ぷらは別皿で供され、サクサクのうちに食せます。
冷たいのは「天せいろ」で、二味うどんに天ぷらがついた「二味天せいろ」もあります。
付け合わせの漬物は、どちらもやはり秋田県南部の名物いぶりがっこです。
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養助さんは現地の稲庭うどん業者としてはいち早く県外出店したり、キッチンカーを所有してイベントに出店したり、営業面では時代に即した動きをされております。
食事をするとJAFの優待で、家庭用の長さの乾麺1人前を頂戴しました
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なお、総本店の向かいには、天ぷらと稲庭饂飩の「正心庵」を出店されています。
カウンター8席の落ち着いた店だそうです。天丼のほか、コースがあるそうです!
一方、総本店の裏手には・・・
佐藤養助商店さんの巨大な工場が新築されていました
…見学した店内の工場だけで、出荷量を賄える筈ありませんね。さすが稲庭業界のリーディングカンパニーです。
佐藤養助総本店
秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80
レストランのほか、売店と工程見学があります。
営業時間等は同社公式サイトを見てください。
列車・バスでのアクセス
JR奥羽本線「湯沢駅」より、羽後交通の路線バス「皆瀬ゆき」「小安温泉ゆき」に乗って27分、「稲庭中町」下車。バスを降りて後方すぐ。
おおむね2時間おきの運行です。
または、JR奥羽本線の「横手駅」より、羽後交通の路線バス「稲庭ゆき」に乗って50分、同じく「稲庭中町」下車。
(湯沢駅・横手駅へは、秋田新幹線の大曲駅か、山形新幹線の新庄駅より普通列車で。横手駅へは東北新幹線の北上駅から北上線も利用できます)
なお、栗駒山須川温泉から湯沢へ下る路線バスはなく、観光用の乗り合いタクシー(予約制)となります。
マイカーでのアクセス
E13 湯沢横手道路「湯沢IC」・湯沢市街より、 国道398号線 経由で20分ほど。
R398を道なりに進んでも到着しますが、同社の野立て看板は途中から近道を案内してくださいます
~これが本文中に紹介の秋田名物~
佐藤養助稲庭干饂飩
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