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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
男鹿半島の入り江の小さな集落にある廃校の木造校舎をご紹介中です。
※廃校ですが、市有施設としては現役 二宮金次郎像の設置は地域差がありそうです。 それにしても、数年前に話題になった「歩きながら本を読むとは危険というので撤去が進んだ」というのは、本当に的外れ そういう事じゃないと思うんですけど。 玄関にはいくつかのプレートが取り付けられています。 一番上は風化して正体が分かりません。 一番下は「NHK TV」。NHKテレビの受信契約者であることを表していると思われますが、かなり古いタイプですね。私はブラウン管テレビを模したデザインか、放送衛星を模したデザインのシールしか知りません。 そして真ん中は注目錆が進んで、じっくり見ないと読み取れないのですが、これには「ラヂオ聴取章 96917 日本放送協会東北支部」 よく残っていたなと思いました いつの時代のものか分からないので、今さっと検索してみたところ、「日本ラジオ博物館」(長野県松本市)の公式サイト内にある「インターネットミュージアム」に、これとおそらく同じ(番号違い)の、しかも錆びていない1932年(昭和7年)の物が紹介されておりまして、加茂青砂小学校のものも、たぶん同時期のものなのではないかと思います この校舎は1928年築ですので、もしかしたら新築時からついているものかもしれませんね。 テレビの受信章も、全く錆びていない、1958年頃のものが紹介されていますので、ご覧になってみて下さい。 「日本ラジオ博物館」公式サイトTOP 窓から覗くと音楽室でした。 たぶん、掲示物は往時(廃校時)のままでしょうね。私が通った小学校は古いながらも鉄筋コンクリート造でしたが、一般教室の内装はこんな感じでした。 向かって左手には屋内運動場(体育館)がありました。規模に見合った小さな体育館で、こちらは戦後、1951年(昭和26年)の建築とのことです。戦後のまだ物資や資金の乏しい時期に建った建物らしく、本校舎と比較するとはるかに質素な作りです。 コンクリートのマスは防油堤ですね。冬季の暖房に灯油は欠かせません。 体育館は地域行事でいまでも使われているのでしょう。 大漁旗が「らしさ」ですね。 そうそう、玄関の中にはビールが箱で置いてありました(笑) 現役末期~2011年の修理までは、教室の窓はサッシがはめられていたようですが、木枠の窓に復元されて、雰囲気満点 大変大事に保存されている、まさに地域の宝。 これからも加茂青砂の集落の拠り所として活用されて行くことでしょう。 こちらが、校舎前に設置されている説明看板です。 男鹿半島・大潟ジオパーク統一フォーマットのものが設置されています。 (この画像はクリック・タップで拡大できます) 男鹿国定公園 男鹿半島・大潟ジオパーク「加茂青砂ジオサイト」 旧男鹿市立加茂青砂小学校校舎・屋内体操場 秋田県男鹿市戸賀加茂青砂字山道添38 内部の見学は、男鹿市文化スポーツ課 文化ジオパーク推進班へ事前の連絡が必要です アクセス情報は、「カンカネ洞その2」をご覧ください。同じ駐車場を使います。 さて、この分校の近くには慰霊碑があります。訪れたら手を合わせましょう。 以下、次回。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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