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2021/01/28(木)00:06

秋田臨海鉄道北線(休止線)線路沿いをウォーキング&観察 その1

街の風景写真館(184)

今年3月をもって事業を終了する「秋田臨海鉄道」。 秋田港にある「秋田港駅」から(※)北と南へ線路を伸ばしていますが、その「北線」の線路沿いを、11月の天気が良かったある日に歩いてみました。 ※奥羽本線土崎駅と秋田港駅との間はJR貨物の路線(奥羽線の支線) 秋田臨海鉄道北線は、秋田港駅から北へ向かって秋田北港駅まで2.5kmの路線で、晩期には小坂(小坂精練)からの濃硫酸の到着がありましたが、2008年に荷を失ってからは貨物列車は走っておらず、2015年には「休止」となりました。 南線も、2020年度に入ってからは運転日が限られ、運転日であっても設定列車すべてが運転されているのではないようです。 今回のお散歩では、並行する幹線道路の歩道を終点の秋田北港まで歩きました。 画像はすべて公道上から撮影しました 秋田臨海鉄道では、敷地内への無断立入、車両部品の盗難が発生し、大きな問題となっています。 同社敷地内・沿線企業敷地への立入は厳に慎んで下さい。 北線もあくまで「休止」であって、同社の手を離れたわけではありません。 スタート地点は、秋田港駅。 秋田港のポートタワーセリオン直下に扇形に広がる構内を持ち、秋田臨海鉄道とJR貨物の管轄区域が混在しています(ほか、JR東日本がクルーズ列車用の旅客設備を所有)。その歴史は、1907年の雄物川荷物取扱所開設まで遡ります。その後、1971年に秋田臨海鉄道が開業するまでは国鉄単独の貨物駅でした。 秋田臨海鉄道事業終了後はJR貨物の単独駅に戻るのかな?(JR側に関しては発表がないので)。 ヤードの線路が歩道の間近まで敷設されていますが、使用はされていないようです。 国鉄の境界標みっけ。 これより奥が鉄道敷地、手前は道路敷地です。 しかし、海外譲渡がとん挫し、埠頭から戻されてきた24系はどうするんだろう? 秋田港駅紹介がメインではないので、他にも画像はありますが、秋田北港駅方向へ歩き始めましょう とはいえ扇形に広い秋田港駅。 JR貨物所有の着発線も、道路際まで線路が敷設されています。 日に数回やってくる秋田貨物駅からの貨物列車はこの線に入線します。間近で見るDE10は迫力があるでしょうなあ。 コンテナが積まれた間にコキ車が留置中。 幼い頃、まだ国鉄時代でルールが緩かった頃に祖父に連れられて見に行った秋田操車場を思い出しました。 秋田港駅では現在荷役はないと思っていたのですが、構内をフォークリフトが走り回り、コンテナを積んだトラックが出入りしていました。 コンテナ置き場にでもしているのかな? 上3枚は、いずれも秋田港クルーズターミナルから秋田港駅(クルーズ船客専用駅)までの徒歩ルートとなっている歩道から撮影したものです。秋田港に着いたクルーズ船客は、この光景を横目に見ながら(興味があるかはわからないけど)歩いて、秋田港駅からクルーズ列車に乗り込むわけです。 もちろんストリートビューでも観察できます。 さて、秋田港駅はこのくらいにして、秋田北港駅方向へ歩きましょう。 しかし、ここから500mほどは、道路と線路との間に他社の敷地があり、歩道から線路が見えません。ただの歩道を北へ歩きましょう。 道路の反対側にはクルーズ船ターミナル。 今年度はコロナのせいで一度も稼働していないようです。 一方、クルーズ船ターミナルの反対側には2社のセメントサイロがあります。 秋田港はもともと工業港なのです。 秋田臨海鉄道北線の線路は、これらのセメントサイロの向こう側に敷設されているので、公道からは見えません。 道路をまたぐパイプラインは、ドライブで秋田港を通過する時のシンボリックな施設だと思います。工業港ならでは。 この辺50mくらいだけ、なぜか歩道がありません。 秋田市から男鹿市の中心部までおよそ30km、全線歩道完備同然なのに、本当に太平洋セメントさんの前50mくらいだけ歩道がない。男鹿大橋や脇本のトンネル(生鼻崎TN)にだって歩道がついているのにね。 歩く人はめったにいませんが、有名なクルーズ船が入港すると見物客が歩き、少し危険な状態になったりします。高速で通過する車に十分注意して路側帯を歩きましょう さて、太平洋セメントさんを過ぎると丁字路交差点となっています。 右折すると踏切があり、そこはかつて油槽所への引き込み線があった場所。また、その油槽所の外周にも懐かしいモノがありますので、そちらを見に行きましょう。 DVD秋田港シーバス・ワインドチャレンジ価格:2954円(税込、送料別) (2021/1/22時点) 以下、次 回!

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