■山口光市母子殺害事件差し戻し控訴審、判決は「死刑」
今日の日を待ち望んだ方も多いと思います。(私もその中の一人です)世論に多くの影響を与え、差し戻しという異例の経路をたどったこの事件26の傍聴権をめぐり、3886人が押しかけたそうです。判決は「死刑」という事で、当然だと私は思います。この事件の被害者の遺族、本村洋さん、TVなどで事件当時から多くの発言をされてこられましたが、とても心が広く、色んな司法の勉強もされ、話される内容がとても冷静かつ客観的で、とても人間として大きい人だなと感じていました。でも、今の本村さんの客観的な姿勢をを取り戻すまで、何年もかかっているだろうし、事件当時は本当に今すぐにでも犯人をこの手で・・・と思われたと思います。数年前公開された犯人が知人にあてた手紙には「被害者(本村洋さん)はちょーしづいてる」とか書いて、反省の色が全く見られない犯人の言動も私がこの事件に対して強い関心を頂いた要因でもあります。弁護人の懲戒騒動や、ここにきて加害者側の主張が変わった事など、そこまでして極刑を免れたいのか・・本当に反省しているのか?と今でもわからない部分が多いです。先週でしたか、差し戻し審の裁判についてコメントを求められた時に「もし極刑がくだったとしても、妻と子供、そしてこの加害者の3人の命の重みを背負っていく事になるし、極刑が出なかった場合、司法が信じられなくなるだろう」という趣旨の話をされておられました。憎んでも憎みきれない犯人の、命の重さまで考えていらっしゃる事にとても驚き感銘を受けました。その分、犯人にはこの判決を真摯に受け止め従って欲しいと願っています。もし私が本村さんの立場なら、何が何でも死刑にして欲しいし、それが叶わないならば自らの手で仇討ちをしてしまうと思います。年々、凶悪犯罪の低年齢化がすすみ、私は犯罪の内容に年齢なんて考慮する必要なんかないし、なかなか更正するのは難しいと思うので、極刑について年齢の枠は外すべきだと思います。それから、被害者は亡くなってから写真が公開されたりして、遺族は辛い思いもするのに、未成年だからという理由で加害者のプライバシーが守られるのは本当に納得がいかないですよね。未成年でも社会的制裁は浴びるべきだと思います。どんな事件、どんな判決であれ、被害者・遺族にとっては事件が起きた瞬間から時間が止まってしまい、本来の自分たちの生活を取り戻す事は不可能だし、生涯忘れる事のできないものとなってしまいます。また、いつ自分も被害者の立場になってしまうかもしれません。改めて、命の重さ、尊さについて考えさせられる日となりました。。。残念ながら、弁護側は控訴を決めたそうで、またこの裁判が続くのかなと思うと被害者を一体どれくらい苦しめれば気がするのかと怒りがおさまりません。加害者に、本当の誠意・謝罪の念があるならば、控訴を取り下げて、潔く刑をうけて欲しいですね。事件・裁判の概要はこちら