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2009/07/03
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さすがに早寝してしまったので、早朝すぎるほど早朝に眼が覚めた。(3時)
寝直して、5:30に起きる。
お風呂に入ったり支度をしたりして、ゆっくり朝食に向かう。

ここでは朝食も指定席。
あやうく気付かず適当な席に着くところだった。
予約席に着くとルームナンバーを確認され、暖かい飲み物を持ってきてもらえる。

朝食ルーム                カップの裏の印

部屋に戻り、天気予報を見ると、今日はどうやら雷雨らしい。まじすか。
城の見学の時だけでも天気よかったらいいけど。
寒くなるといけないので、一応長袖持参で出発。

予約していた時間にレセプションに行き、チケットを受け取る。
本来城の見学は時間指定のチケットを買わなければならない。
(個人旅行だと朝チケットセンターに並んだり、日本からネットで予約してチケットを取る)
見学込みの宿泊パックだったおかげで、チケット取っておいて貰えて楽だった。馬車に案内される。
今日貰ったチケットの、指定時間は9:55。その時間に間に合うように馬車は出発した。
なだらかな山道をゆっくりと馬車は行く。
徒歩と変わらないスピード?と思ったけど、歩いてる人を追い抜いたりしていたので、人足よりは早かったらしい。


馬車の終点までは梺から15分程。そこから城まで5分程歩く。
もう城は目の前だ。


ノイシュバンシュタイン城の門前はすでに観光客でいっぱい。
デジタル表示される番号に従って、入城する。
観光客は日本人率がかなり高かった。でも、みんなツアーで来たようだ。
ガイドの人に連れられて、ご年配のご夫婦が何組も並んで入って行った。

時間になり、入城。
中は、『これでもかッ』というほど凝っていた。凝りまくっていた。
こんな装飾に囲まれていたら落ち着いて生活できないな、と感じるくらい凝っていた。
しかもどれも職人芸だ。完璧な仕上がり。
柱、壁、ランプ、ひとつひとつが自分を譲らないくらい凝っていて、それぞれが各々を主張し過ぎの感が否めなくもない。
白鳥のモチーフはさすがに多かった。

階段を登る時、ぼんやりドラクエを思い出す。
勇者の場合、こうやって階段を登って、何故かすぐに王様の前に通されて、親しげに王様のお願い聞いちゃったりするんだ。

残念ながら城内は撮影禁止なので、カメラの出番はなし。代わりにしっかりと目に焼きつけてきた。
人口の鍾乳洞がとても良く出来ていたことが印象に残っている。
それから、この城の窓から眺めるシュバンガウの街がとても綺麗だった。

ガイドが終了すると、ギフトショップが姿を表す。
ここで母にカレンダーとミニガイドブック、それにガラスの白鳥を買った。
(このミニガイドブック、サイズはA6程、表紙にカタカナで「ノイシュバンシュタイン城」とこれまた小さな字で書いてあるごく地味なものだったが、帰って見てみたら結構密度の濃い本だった)

ここからさらに厨房など見つつ、ノイシュバンシュタイン城の精巧な模型など見つつ、

2つ目のギフトショップに。
ここでしか買えない白鳥城のスタンプ付きのハガキを何枚か購入した。

最後は城の地下を通り抜け、出口に向かう。予想外の結末。


帰りはバスで梺までおりることにした。
来た道と違うコースを行く。


そこから見えたホーエンシュバンガウ城周辺。綺麗。

途中、帰り道コースを逸れて絶景写真ポイントに行ってみた。
そこで判明。ノイシュバンシュタイン城は現在瀕死の重体だ。

包帯でぐるぐる巻きのようだった。
一瞬がっかりしたが、これもまた一興。
綺麗な城の写真は見慣れてる。こんな満身創痍のノイシュバンシュタイン、滅多に見られるものじゃない。

もうすでに雲行きが怪しい。雨が降ってこないうちに早く帰ろう、とバスを待っていたその時、
雨が降り出した。
通り雨だろうけど、ものすごい雨だ。屋根のあるバス停でよかった。

やってきたバスに乗り込み、ホテルミュラーの部屋に一時非難。
幸い雨はすぐに止んだ。荷物を置いた後、今度はホーエンシュバンガウ城の見学に向かう。

城へはホテルミュラーの裏手の坂道を上がって行く。
というか、すぐ上。

時間が来て予約番号が表示されるまで、ギフトショップで時間を潰した。
ここのお店は結構品揃えが良く、欲しいものがいくつか見付かったので、お土産購入。
『エクスキューズミー』が『ゲントシュルディグング』という長い単語の為、覚えるのに時間がかかったが、覚えておいてよかった。


時間になったのでゲートをくぐる。
この城はノイシュバンよりやや明るいイメージ。
城表面もホーエス城のように騙し絵が施されていて面白い。


城内ツアーは30分程で回れる。(ここも写真禁止)
『この部屋からノイシュバンシュタイン城の完成を見ていた』と言われる部屋には望遠鏡があり、窓の奥にはノイシュバンシュタイン城。
そして、『ワーグナーが使用したピアノ』もあった。
歴史を感じた瞬間だった。

城から出た時まだ2時だったので、ヴィース教会に行ってみることに。
行程としては、ここから昨日来た道を戻る事になる。
本当は昨日、そこに寄りつつ来るつもりが、入る道が良く分らなくて通り過ぎてきてしまったのだった。
今日はしっかりと標識を見つつ行く。
よく見てたらちゃんと(小さく)標識出てた。ヴィース教会に到着。


草原のまん中にぽつんと建っている教会。ドイツの世界遺産のひとつ。
しかし中は外からは想像出来ない程凝っている。
凝りすぎのような気がするくらい、凝っている。


上部に見える銀色の羊はキリスト自身を表すそうだ。

教会の見学を終え、外に出るとかわいいわんこがご主人を待っていた。
ドイツではこのコくらいの大型犬を連れている人を多く見かけた。黒い犬が多かったかな。
教会への道で、紫色の首輪をした山羊にもあった。

                  ヴィース教会周辺で出会った動物達


かわいい標識だ。

お昼がまだだったので、近くのレストランに入る。
ズッペ+パン、ケーキ、それにカフェラテを2つ注文。



出てきたズッペが、それはもうめちゃくちゃ美味しかった…!
これ。これ!ドイツに来たらこういうスープを注文したいと思ってた!
ビーフシチューとトマトスープを足したような味付けで、とても美味しい。
びっくりしたのはカフェラテ。
これが出てきた時、「熱いのを注文したつもりだったけど、冷たいの出てきた」と思ってストローで飲んだら
熱いのだった
ギリギリストローOKの温度で、美味しかったけどびっくりした。

食べていたら、店に年輩の日本人夫婦が入ってきた。
「こんにちはー」って声かけたら嬉しそうに「じゃあ隣に座ろうかな」って来てくれて、色々お話をした。
なんとご夫婦、自転車でドイツを旅行中とのこと。
約一ヶ月かけてドイツやスイスを巡るそうだ。す、すげー!!
「ドイツは自転車旅行者用の道がちゃんとあるのでそれほど大変じゃないですよ。でも標識がちょっと分かりにくいかな。1日3回は迷います。今日は雷雨で3時間も足留めくらっちゃって」
と笑って話す旦那さん。
「いつもは夫が1人で自転車旅行していて、私は今回初めて同行してるんですけど、意外と大丈夫ですね。あ、でも荷物になるから、って買い物出来ないのが辛いですけど」
と奥さん。
旅行には色んな形があるなぁ、、、と、このお二人には本当にびっくり。
しばらくお話させていただきつつ、食事。楽しかった。
食事後、「じゃあ今日の宿を探さないといけないので」とお別れ。
私達もホテルに戻る。


部屋に帰ると、今日はワインが置かれていた。嬉しい気配り。

ホテル周辺で昨日見れなかった辺りのギフトショップに入ってみた。
スワロフスキーの店で、小さな白鳥を、母への記念に購入。
あとは普通の土産物屋でドイツの職人の手描きだというグラスをいくつか買った。
お土産を部屋に置き、周辺を散歩。
アルプ湖まで歩く。晴れ間の見える気持ちのいい夕方だった。

この日のディナーは宿泊パックに含まれていなかったので、どこで食べてもよかった。
が、結局ミュラーで食事をすることに。
今日は指定席じゃないので、その辺の席に着こうと、、したらウェイターのおじさんがこっちこっちと我々を誘導。
結局ガラス張りのテラス席に通され、「ここに宿泊してるんですよね?」と言われ、シャンパンをサービスされる。
なんて太っ腹な待遇。日頃サービスされ慣れていないから、心中ドキドキしちゃったぜ。
メニューが読めずに適当に注文。しかし好きな味のものが出てきて大成功。
食後に飲んだカプチーノも、とても美味しかった。


9:30、昨日ここから見れなかった『ノイシュバンシュタイン城のライトアップ』を見てから部屋に戻る。


テラスに出て城を見つつ、ワイングラスに水を入れてまた乾杯。
(せっかく部屋にワイングラスセットされていたので使いたかった)
酔いをさましつつ、今夜で見納めの城の夜景を楽しむ。

部屋に入り、明日の出発の準備をしつつ、TVを点けたらドイツ語だけどジャッキーチェンが出ている映画(ドラマ?)がやっていた。
ドイツ語なので全然聞き取れなかったけど、ジャッキーチェンのことを「君はまるでシャーロック・ホームズみたいだ」と言ったセリフだけは自動的に聞き取った。

明日のミュンヘンまでの道のりを考えつつ、深夜1時就寝。
ホーエンシュバンガウの2泊は、帰国後一番印象的な滞在として思い出すことになるとは、この時はまだ思わなかった。


明日へつづく




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Last updated  2021/08/03 02:21:14 PM
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