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2020/02/11
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カテゴリ:近場旅
田沢温泉、ますや旅館。
家から車で30〜40分。
この素敵な宿が自宅のこんなに近所にある事を、私は最近まで知らなかった。

きっかけは去年、県外からやって来る友達がもし泊まりになるとしたら
この辺でいいホテルと言えば?と探した事だった。

結局その友達は日帰りになったので泊まることはなかったのだが
それ以来、どうしてもますや旅館に泊まりたい。

母を誘ってみたがつれない返事。過去に行ったことがあるし、
しかも母の話によると、私も幼少期にここを訪れているらしい。
全く覚えていない。そうだったのか。
しかし私は自発的に行きたいと思った 今 行きたいんだ。


年があけて一週間もした頃、友達から年賀状が届く。
連絡は取ることがあるが、もう何年も会っていない地元の友達から。
こんなに遅く年賀状出す人じゃ無いし、消印も無いし、何処かで迷ってた?
ああ、この友達と行けってことか。
と単直に思い、連絡を取り、トントントンと宿泊が決まり
8日、ますや旅館に行ってきました。

予想以上の素晴らしい旅館だった。


明るいうちから写真を撮りたかったので、最速の15:00にチェックイン。
上田から青木村方面に向かってどんどん山に入っていくと到着。
駐車場は真横にあった。


入り口。素敵感が溢れ出とる。こういう旅館に泊まってみたかった。


入ったところが談話室になってる。暖かい。TVは誰もいなくてもずっとついてる。
時代劇がやっててtrickぽい。


玄関をふりかえったところ。兎に角美しい。

宿帳に名前を書いたらすぐ部屋に通される。
予約したのは書院付き二間という部屋のはずだった。
が、「本日は一番いいお部屋が空いていますのでそちらをご用意しました」
という嬉しい展開が待っていた。

この旅館の一番いい部屋と言えば、売り文句になっている
「島崎藤村の逗留した部屋」

「本日は藤村の間に宿泊客がいるから見学は出来ないよ ごめんね」(簡略化)の立て札。
この階段を上がったところが藤村の部屋。


ああ、部屋がもう既に暖かい。
部屋の隅のガスストーブがフル稼働していた。
申告したチェックイン時間に合わせて準備して下さっていた様子。


手前に布団が敷いてある一間、奥にこのような炬燵の間。
二間がひとつの客室という贅沢な広さ。
しかもこの棟、階ごとがひとつの客室になっている。
階段を上がったこの階は、この客室だけ。
畳敷きの二間を回廊が囲む作りで、回廊と部屋は障子で、
回廊と外は硝子戸で隔てられている
という面白い建築構造。

↑写真はこの美しい部屋を撮るために障子を開けているけど、
用が済んだらすぐ障子閉めます。何故なら寒い。
廊下は硝子戸のみで外界と遮断されているので、ほぼ外並みの寒さ。
ずっと開けて外を見ていたいけど、冬は障子を締め切るのが正解のようです。
閉めて、炬燵とストーブで暖かく過ごせます。


この椅子セットが素敵な古さで何度も写真撮ってしまった。

ひと通り説明を受けて「この後何処かに出られますか?」
「多分、どこにも行かないと思います」
「じゃあ夕食買ってこられたんですね、良かった」
良かったと思われるのも無理はなく、この辺り徒歩圏に夕食をとれるような店は無い。
(車で20〜30分行けば飲食店があるけど、それだと我々は自宅に戻る感が強すぎる)

そのため、持ち込みOKらしい。
今日は好きなものを持ち寄って食べたりしながら
ずっとこの異世界で「何もないを楽しむ」趣向。

部屋には瞬間湯沸かし器と足し水用ポット、冷水ポット、お茶セット2種 と
想像以上に色々用意されていて驚き。きめ細かい。
湯呑みも種類違いで2客以上、水のグラスもある。
紅茶やかぼす茶も持ってきたので水が無くなったら貰いに行こうと思ってたけど
その必要もないくらい。

既に敷かれた布団の側には 浴衣、広袖、靴下、歯磨き、手ぬぐい、バスタオル
カイロまで用意されており、私の想像を超える旅館ぶりだった。見事だ。

部屋に荷物を置いた後は、おやつも食べずにまず旅館探険からスタート。



階段を降りたところ。左手が玄関に続く扉。
廊下には各所で暖かいストーブが焚かれる。

廊下は艶があり美しい。



この階段の向こうは多分別のお部屋へ。途中まで登って引き返す。

露天風呂へ続く道。

幾つかの棟の周りを囲うような廊下は 多分後で作られている。
風呂までの道のりは長い。





一度部屋に戻り、おやつのプリンを食べる。お茶も飲む。
暖かい炬燵を囲んで談笑。
私わざわざ渋温泉とか群馬まで行ったんだけどさ、ここでも充分だよ
千と千尋感。こんな近所に存在していたなんてさぁ…!と熱く語る。


中座。早めにお風呂入る。
誰も居ない明るい内風呂を独占。
ちょっとぬるめ、でもお肌ツルツルになった。
露天は…冬はちょっと無理みたいだ。湯温が体温くらいしかない(笑)
夏なら入れるだろう。

たくさん人が入ってきたので風呂を出て、部屋まで戻って
カメラを持ってまた戻る。
何往復もして風呂場から棟の道のりをカメラに収める。
気がすむまで歩いた。湯冷めしかけた。




満月に近い丸い月が出てた。

部屋に戻って、ちょっと早いかなと思いながらもう夕食にしてしまう。
買ってきた弁当と味噌汁。
食後そのまま夜会へとなだれ込む。
数年会ってなかったというのに不思議なくらい会話は弾んだ
久しぶりに大声で笑った。

8時過ぎ、窓の外を見ると 予報通り雪が舞っていた。
「雪だ」と思わず言ってしまうくらい今年は雪が少ない。
久しぶりの雪…今年になってまだ2度ほどしか見てない気がする。
もちろんここは山裾という事もあり、上田盆地よりは降雪回数が多いだろうけど。

外に出て、寒い寒いと言いながら夜のますや旅館を撮る。
私たちの部屋も然り、部屋の周囲が全て障子なので全体が幻想的な行燈のようだ。
粉雪が舞って、とても綺麗だった。

部屋に戻って新作お菓子を小出しに追加しながら夜は更ける。
そろそろ寝よか、とお開きなったのは夜中の2時だった。
よくそんなに喋っていられたな。

炬燵があまりに暖かかったのでここで寝たい、と言いながら布団へ。
捲って驚く、大きい湯たんぽが入ってる!いつから?最初からか!
布団が超超温い。楽しい。幸せだ。
そのお陰か 思った以上に早く寝落ちした。


5時半。
早朝風呂に入るつもりで早起き。

外はうっすら積雪していた。


一風呂浴びて、部屋に戻ってもまだ7時前。
朝食は8時から食堂で。
昨日あれだけ食べたのに何だか腹が減っていたのでご飯の前にプリンを食す。
この時この部屋に入って以来初めてTVをつけた。
そうか今日は日曜日なんだっけ。



朝食が思った以上にしっかりしていた。米の友が多い。
こんなに用意してもらうの幸せだな。温かいご飯と味噌汁だけでも美味しい。
しかも後片付けしなくていいという幸せ付き。


食事後部屋でゆっくりしてたら遅い朝日が差し込んだ。
今日はいい天気になりそうだ。


チェックアウトの時間は何時だろう?10時前には出よう。
と表を見ると、宿泊客の車のフロントガラス上に積った雪が取り除かれていた。
ワイパーも上げられていた。
とんだ上流旅館だった。御見逸れした。


最後に折角なので藤村さんの御子息が書いたと思われる書を撮影。
明治からずっと変わっていないのだろうか。
すごいな。さすが有形文化財。


そして チェックアウト。
思った以上の体験。予想以上の満足度。
ミステリの舞台になりそうな、何かが起こりそうな宿でした。
こんな立派な建物を維持し続けている事自体が凄い。
HPを見ると他の部屋も他の棟も気になるくらい素敵だが
愛着が湧いてしまった藤村の間にまた泊まりたい。

お世話になりました、
また近いうちにいずれ。





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余談ですが映画「卓球温泉」の舞台になったようです。





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Last updated  2020/02/11 11:49:08 PM
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