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カテゴリ:ロスチャイルド
日本では最近、政府が国民に地球温暖化対策の実施をさかんに呼びかけている。役所やマスコミは、二酸化炭素などの温室効果ガスをなるべく出さない生活を心がけましょうという宣伝を繰り返している。企業活動や生活の中で人間が排出する二酸化炭素が温室効果を激化させ、地球の温度を過剰に上昇させてしまうという、国連の専門家機関(IPCC)で主張される地球温暖化の理論(仮説)は、完全に「事実」として定着した観がある。
しかし私が見るところ、世界の専門家の中には、温暖化対策が必要だとする政策の根拠になっている「地球温暖化は人類排出の二酸化炭素が主因」という考え方に対し「間違いだ」と思っている人がかなりいる。「IPCCは、温暖化対策が必要だという結論を先に持ち、それに沿った議論だけを束ね、懐疑的な指摘や質問を拒否して、温暖化の報告書を作ってきた」という見方も強い。IPCCや、イギリスを主導役とする先進各国が、温暖化対策を世界に義務づけようと急ぐほど、専門家の中からの疑問視や反発が強くなっている。昨年あたりから、IPCCのやり方に反対する専門家らが集まる会合や組織も多くなってきた。 テロ戦争や、中国ロシアに関する報道に見られるように、英米を中心とする世界のマスコミは、イギリスが立案する「英米中心主義」の戦略に沿って政治的な誇張が入った国際報道を展開する傾向がある。テロ戦争は「第2冷戦」として企図されているし、中露への敵視報道は、米英中心主義を崩壊させかねない中露台頭を阻止する意味で、冷戦型戦略の一環である。 地球温暖化問題でも、イギリスのBBCなどは一貫して「地球の温暖化は激化しつつある」「懐疑派の理論は間違っている」といった、極端な主張を含む報道を繰り返している。米英のマスコミは、IPCCと同様、実際の気候変動について分析することよりも、温暖化対策を支持する方向に世界の世論を持っていくことの方を重視し、懐疑的な学者たちの見方をほとんど紹介しない(日本の報道は米英の翻訳なので、同じ傾向を持つ)。 たとえば米調査機関(Business & Media Institute)によると、アメリカの地上波テレビ3局は昨年後半、地球温暖化や気候変動について205回報じたが、その80%は、通説に懐疑的な人の主張に全く言及せずに報じられた。昨年カリフォルニア州で大きな山火事があり、これについて地元の大学の専門家は、地球温暖化とは関係ないと分析しているのに、こうした分析は無視され、温暖化のせいで山火事が増えたという報道が目立ったと指摘されている。 日本でも、何でもかんでも温暖化のせいにする報道の風潮は強い。こんな状態なので、世の中の人々の多くは「人類が出す二酸化炭素のせいで地球が温暖化していることは、もはや確定した事実なのだ」と思ってしまっている。 かつてイラク侵攻前、米英政府が、無数の諜報情報の中から「イラクは大量破壊兵器を開発している」という結論につながる情報だけを集めて理論を組み立て、マスコミを通じて「だからイラクの政権を転覆せねばならない」という国際世論を掻き立て、イラク侵攻を挙行した。イラク現地を査察した経験を持つ専門家は「イラクは大量破壊兵器を開発していない可能性が高い」と主張したが、確定的でないとして米英政府に拒否され、代わりにもっと不確定な「イラクは大量破壊兵器を開発しているに違いない」という結論が採用された。 地球温暖化問題をめぐるここ数年の流れは、このイラクの大量破壊兵器をめぐる世論操作と、やり方が似ている。この類似性から、イラク戦争前からマスコミウォッチを続けている米英の反戦運動家の中には、地球温暖化問題を胡散臭いと思っている人がけっこういる。 私はこれまでに、地球温暖化問題に対する懐疑的な見方の記事を5本(うち4本は上下2組)書いているが、私の分析の筋は、今回も同じである。私の分析は2点ある。一つは、温暖化の主因が人類排出の二酸化炭素だとは考えにくいこと。もう一つは、それなのに温室効果ガス排出削減策や排出権取引構想が世界的に推進されているのは、先進国(特にイギリス)が、自分たちが世界を主導する地位を途上国に奪われないよう、途上国の経済発展を、温室効果ガス排出規制、つまり石油利用規制によって縛り、途上国の政治的な国際台頭を防ごうとするためだろう、ということである。 ▼太陽活動説の方が説得性がある すでに書いたように、マスコミは温暖化人為説だけを強調し、人為説への懐疑を表明する専門家の意見が報じられることは少ない。しかし、懐疑派の主張を探して読んでいくと、なるほどと思うことが多い。 ウィキペディア英語版に、温暖化に関するIPCCの結論(人為説)に反対している専門家(関連論文を発表したことがある人)がどのような主張をしているか、発言元の論文などをたどれるものを並べたページがある。そもそも地球が現在温暖化しているとは思えないと言う人から、温暖化の主因は人為ではなく自然由来のものだと言う人、温暖化は寒冷地の気候が和らぐので良い、二酸化炭素の増加は植物を増やすので良いと言う人まで、約50人の主張が並んでいる。 私なりに分析すると、この専門家たちの多くに共通している見方は「地球の気候は大昔から何度も大きく変動してきた。多くの人がいろいろ調べてきたが、変動の理由は確定できず、まだわからない部分が大きい。あえて言うなら、人類排出の二酸化炭素による温室効果より、太陽活動の変化など自然由来の原因の方が大きそうだ。IPCCは、人類排出の二酸化炭素が主因だと断定しているが、これは間違った結論だ」というものである。 温暖化の悪影響としてマスコミなどで語られているものの中には、氷山の溶解による世界的海水面の上昇、北極南極での動物の減少など、極地に由来するものが多いが、このページで紹介された専門家の一人であるオタワ大学の北極専門家、イアン・クラーク教授は、北極圏の温暖化は太陽活動が主因だと書いている。 クラークの主張は、以下のようなものだ。北極圏では今から1万-5千年前に温暖期があり、その後19世紀末から現在まで、小氷河期の終わりに位置づけられる温暖化傾向が再び続いているが、いずれも太陽活動の活発化(黒点の増加)と連動していると考えられる。二酸化炭素が原因だという人々の主張は、二酸化炭素が増えると水蒸気(雲など)が大気を暖める温室効果が強まるという仮説に基づいているが、この仮説は実地に検証できていない。雲には(太陽光線を反射する)寒冷効果もあり、温室効果と寒冷効果の両方がもたらす複雑さは解明できていない。それに比べると、太陽活動が温暖化につながることは多くのデータで実証されている。 ウィキペディアの前出のページで紹介されたもう一人、ウェスタン・ワシントン大学の地質学者であるドン・イースターブルックによると、米カスケード山脈の過去の氷河の伸び縮みから推察される温度変化は、1890年代から1920年代の寒冷期の後、1925年から45年まで急速に温暖化、45年から77年まで寒冷化、77年から現在までは再び温暖化している。 温暖化の原因が人類排出の二酸化炭素だとしたら、世界の工業化が進んだ1950-70年代に温暖化が進まねばならないが、実際には、この時期は逆に寒冷化している。このようなジグザグは二酸化炭素ではなく、太陽活動で説明した方が辻褄が合う。 専門家たちの間では、IPCCの運営方法に対する不満や反発も強い。IPCCのメンバーで、ニュージーランドの気候専門家であるビンセント・グレイは「IPCCの議論では、突っ込んだ質問が無視され、コメントが理由なしに拒否されるときが何度もあった。分析のやり方に問題があると何回も指摘したが、拒絶され続けたので、私は、IPCCは意識して不健全なやり方を採っていると結論づけざるを得なくなった。この病的な状況は、IPCC結成当初からのものだ」と書いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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