キラキラの彼方
彼女と夏に会ってから殆ど会話がない。本当に普通とは思えない程おはようもおやすみもない週に2~3回LINEで交わすぐらい。だからお互い性格の分からない状況で住めないと話しタイミングがズレてるからハッキリと住みたくないと言いました。しかしだからこそ彼女は一緒に住むのだと言う・・・。ちょっと変わってる。前々から思うところは、あったのだけど無添加物が良いとかワクチンは打たないとか神社に行けば綺麗な空気だと思ってるのかマスクもしない。ぞして都合の悪いことは電話越しには音が歪むようで聞こえず夏に遊びに来ていた時もだったが対面ですら僕の声は彼女には届かないようで彼女は何度も聞き直してた。テレビは情報拡散と言って全く見ないのにネットでの情報を信じて変な知識と言葉だけが信念となり自分が良いと思うこと以外は全てシャットダウンしてるのかと思うぐらいで彼女に対して凄く恐怖を感じました。この子と住むとヤバぃことが起きる・・・。僕の世界観と違い過ぎると・・・。だけど最近気付いたんです。彼女はキラキラした物を求めてるのかなと。そう思うと全てが納得しました。でも僕には何もない。なぜ僕なのだろう・・・。僕は20年前にバイク事故をして術後は、まともに歩けず、それを悟られたくなくて子供と元嫁を置いて逃げ出しました。結局、術式があってなくて骨壊死してたのが分かったのが今から5年前の話です。15年そんな状況だったので、色々と身体に負担も掛かり骨移植したところで今更、普通に歩くことは出来ない感じです。そして僕が苦しんでる間、兄の統合失調症が発病するのですがこれが僕の人生を大きく変えることとなります。社会生活に馴染めない兄は会社で働けず何度も職を転々としました。その兄を障害者と認めない父は兄を養う為、悪いことに手を染めてしまいそして今は、刑務所に服役してます。そして僕は兄を厚生させる為一緒に生活をして兄が気付かないところを注意したり投薬を変えてもらったりして社会に馴染めるまで回復しました。今回の結婚の話が出てから、兄は自立し家を出てもらう形となりましたがこんな色々と続く中で結局、何も知らない他人と住むことになる選択肢になったのは不安は大きい。出会った当初に勢いで結婚してればこの不安は無かったのだろうけど彼女を知れば知るだけ不安が募ります。一緒に住めば何かビジョンが見えるのでしょうか・・・。未来が見えるのでしょうか・・・。だけど彼女の中ではキラキラした眩しい世界が広がってるようでした。そして今日から一緒に住むこととなります。