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トライス

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Dec 2, 2018
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カテゴリ:本日のよもやま話

 

トライス:今回は珍しく、前回のユネスコ無形文化遺産つながりで、ユネスコのお話でも~!

 

数希:そういえば、レムは「なまはげ」の家々を訪れるときの掛け声、どんな意味だか知っているの?

 

レム:えっと、確か、「ここに悪い子はいないか~?」、「ここに泣く子はいないか~?」・・・だっけ?

 

トライス:お、さすがだね~!優秀な家庭教師(=アトラ)がいるから、レムは補正が楽でいいね~!ちなみに、実際には方言が入っているから、「悪い子はいねが~?」とか、「泣ぐコはいねが~?」とかっていう掛け声になっているけどね。

 

レム:ちなみに、その掛け声で、子供を怖がらせて泣かせて楽しむ儀式なのか?

 

トライス:・・・アトラ、しっかり内容まで教えてあげといてね。

 

アトラ:レム様・・・。

 

トライス:話をユネスコ(国連教育科学文化機関)のお話に戻すぞ。この風習、国に対してやってほしいものだよね。「悪い国はいねが~?」って。・・・特に、「約束を手のひら返しで破る悪い国はいねが~?」とか。

 

数希:・・・いろいろと思い当たる国があるけど、今のところは、あまり言及しないようにしておこうかな。今のユネスコは、全部で大体何か国(・地域)が加盟していると思う?

 

レム:大体5くらいかな?

 

数希:それは、国際連合(国連)の常任理事国の数(=アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシア)。それよりはかなり数が多いから。

 

レム:じゃあ、20くらいかな?

 

数希:もっと多いから。G20の数を言っているのかな?

 

千里:なお、G20とは、先進国に新興国を加えた世界の主要20か国・地域を表しています。アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の国際連合の常任理事国、日本、ドイツ、、イタリア、カナダ、ブラジル、インド、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン、メキシコと、EUですね。

 

トライス:さて、それではラストチャンス。大体いくつくらいかな?

 

レム:じゃ、200くらいかな?

 

トライス:お、やるね。正解~!今は195の加盟国(・地域)で構成されているね。

 

千里:そうですね。ユネスコにつきまして、少し補足しますね。1946年に創設され、現在、本部はフランス・パリにあります。今回の無形文化遺産のほか、世界自然遺産や世界文化遺産などの世界遺産の登録・保護、記憶遺産の登録などを行っています。今月末にもその加盟国(・地域)数が変わろうとしています。

 

レム:そうなのか?じゃあ、今度どこか新たに加盟する国が増えるのか?

 

トライス:いいや、実際には、その逆だね。

 

千里:既に2017年のお話となりますが、アメリカの国務省がユネスコからの再脱退と、今後はオブザーバーとしての参加とすることをユネスコに通知しています。同じく、イスラエルもユネスコからの脱退を表明しています。いずれの国も、20181231日に再脱退と脱退になります。

 

レム:え、アメリカは再脱退?これまでにもアメリカは脱退したことがあるの?

 

トライス:そう。当時のアメリカ・レーガン大統領のころの1984年だけどね。確か、ユネスコがソ連寄りの政治姿勢で放漫財政だから、ほかにも縁故の人事があった、などという理由でだったね。ちなみに、2003年のジョージ・W・ブッシュ大統領の時に、再加盟をしているんだ。言い方は悪いけど、アメリカって権利・権益にあまりうまみがないと、自分の都合が悪くなると脱退・離脱する国のイメージだよね。「京都議定書」の件にしても、「パリ協定」にしても・・・。

 

レム:でも、なんで今回アメリカは再脱退するんだ?お金がかかるから?

 

数希:確かにそれは前々から、少なからずあったけどね。

 

あやか:2016年現在の主要国の分担率は次のようになっています。

1位:アメリカ(約22%)

2位:日本(約10%)

3位:中国(約8%)

4位:ドイツ(約6%)

5位:フランス(約5%)

 

カズサ:このうち、アメリカは分担金の支払いを全額止めているから、日本が最大の、ユネスコの分担金を出している国になっています~!

 

トライス:お、今回は、あやかとカズサのお子ちゃまタッグも登場か。本当に、これまでのようにいろんな人物が登場するな~!

 

【さてさて、皆さんは覚えていますかね~?それでは、話を戻しますかね。】

 

数希:今回だけど、主な理由はほかにあるんだよね。ヒントは、さっき千里が言っていた、アメリカと一緒にユネスコを脱退するイスラエル。

 

レム:イスラエルは、アメリカの友達というか、子分のような関係だから、子分のイスラエルの意見にアメリカが耳を傾けたってことかな?

 

トライス:そう、やるじゃん。

 

千里:話は2011年にさかのぼります。当時のアメリカのオバマ大統領のころ、日本はまだ国としての承認をしていませんが、国際連合に未加盟であるパレスチナがユネスコに正式加盟しました。このパレスチナは、ヨルダン川西岸地区とガザ地区から構成され、東エルサレムを首都としています。このパレスチナの正式加盟が原因で、国家として承認を認めていないイスラエル、そしてアメリカの反発して、アメリカはユネスコへの分担金の支払いを凍結しました。

そして2017年に入り、トランプ大統領のころ、ユネスコの世界危機遺産として、ヨルダン川西岸地区にある「ヘブロン/アル・ハリール旧市街」が登録され、さらにイスラエルの反発を招きます。このヘブロンですが、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の3つの宗教の聖地だとされいていますが、ユネスコはイスラム教徒の多いパレスチナの聖地として認定したものと、イスラエルが受け止めたからです。その結果、2017年の10月に、アメリカが先にユネスコからの再脱退を表明し、数時間後にイスラエルも脱退の表明をしました。

 

レム:国の対立がそんな形までになるんだよね。もう少し、お互いに冷静になれないのかな?

 

トライス:領土問題を抱えていると、正直、なかなか冷静な対応はできないよね。特に、パレスチナとイスラエルは、歴史的な背景も複雑なんだよね。・・・その対立する下地を作ったのは、第一次世界大戦時の、イギリスの二枚舌外交・・・いや、三枚舌外交だったりするんだけどね。

 

レム:え、そうなのか?

 

トライス:そっか、そういえばイギリスって、レムの母国だったよね。レムは、歴史でパレスチナやイスラエルの独立のいきさつって習ったりしなかったの?

 

レム:どうなんだろう?学校では、ただ教えられて学ぶだけがすべてではないからね。

 

数希:・・・聞こえのいいことを言っているような気がするけど、単に授業を聞いていなかっただけだよね。まあ、これはレムへの宿題としておこうかな。

 






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Last updated  Dec 2, 2018 03:12:51 PM
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