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トライス：・・・いよいよ3月入りだね。本来なら、小中高校生の場合、卒業式や終業式があって、春休みに入りながら年度末を迎えていくわけだけど、今年に限っては、例年通りの内容は期待できない感じだよね。

数希：そうだよね。新型コロナウイルスがその原因だけど、感染の広がりの防止ということで、中止が決まって、かなり残念だろうね。とはいえ、感染のことを考えれば、あきらめもつくのかな？

千里：そうですね。2月27日のお話となります。安倍晋三首相は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全国にあるすべての小学校、中学校、そして高等学校や特別支援学校について、3月2日から春休みまで臨時休校とするよう、要請しました。北海道ではすでに北海道知事が道内の全小中学校について2月27日からの休校を要請していましたが、休校の範囲の規模が全国に拡大したことになります。なお、NHKの2月29日10時30分現在の情報では、北海道が66人、東京都が36人、愛知県が28人、神奈川県が22人、千葉県と和歌山県がそれぞれ13人となっていますね。

トライス：北海道は今や、全都道府県の中で確認されている感染者数が最も多いからね。当初、北海道はプライバシーを守るためな～んてことで、国籍や住所、職業などといった感染経路につながる情報開示には消極的だったんだ。この遅れが二次感染を含めた感染者の急増を招いたのではという批判も出ているんだ。実際、小規模な感染者の集団「クラスター」が発生しているのではないか、とも言われているからね。こうして、やや遅れをとった印象があった北海道だけど、今回は臨時休校と緊急事態宣言で少し先手を打った気はしたね。

数希：ただ、それを全国的な話に持って行くと、話は別だよね。いろいろと弊害が出てくるわけだから。

トライス：そうだよね。その最たる例が、経済的な問題。小中高校が臨時休校になってしまうと、特に低学年がいる保護者の中には面倒を見る必要が出てくるかもしれないわけだし。お昼ご飯を含めて。

千里：そうですね。突然の臨時休校で、本来は春休み入りとなる3月下旬まで給食の担当を行う給食業者に影響が出ております。政府から休校要請のあった2月27日夜以降、教育委員会は業者に対し、発注済みの食材の納品の停止や納品先の変更などを求めていますが、難色を示される場合が出ています。

トライス：特に、日持ちがしない食材はその傾向が強いだろうね。そもそも、納品先の変更って、給食としてメインで生産を続けている業者の場合、どこに卸せって言うんだろうね。ちなみに、これは2月29日のニュースだね。水戸市内にある納豆メーカー「だるま食品」さんの場合は、水戸市内にある本店で29日に、臨時休校で納品できなくなった茨城県内の小中学校の給食用の小粒納豆30グラムパック約1000個について、商品を1点以上買った買い物客に給食用の納豆2個を無料でプレゼントしたんだ。

数希：普通に売ればいいのかもしれないけど、どうも給食用の業務用の納豆ということで、小売りとして販売していくのが難しかったみたい。でも、廃棄するのはもったいないということで、ツイッターで事前告知を出したんだって。ちなみに、この事前の告知がネットで反響を呼んで、当日の午後4時半ごろにはなくなったんだって。

トライス：とはいえ、やっぱり売り上げにはならないから、本来そこは、言い出しっぺの政府が補償しないといけないよね。下手したら、廃業しかねないような感じで、死活問題になる。

数希：そこが問題なんだよね。もっともなことを言えば、あくまでも「要請」であって、強制ではないから。でも、忖度して休校すれば、何らかの影響が絶対に出てくるわけだから。もちろん、一番影響するのが、低学年の子供の保護者。子供の安全を考えて、そして、仕事を考えて、（ベビー）シッター派遣業者への問い合わせが急増しているのもわかるよね。そして、2月29日に、首相が小中高校などの臨時休校措置に伴って休業して所得減少する保護者に対して、新たな助成金制度の整備して、正規、非正規を問わずしっかり手当てすることを表明したわけだけど・・・。

トライス：それ、本当に対象はそれだけでしかしないの？ほかにも、それこそあえて休園しているテーマパークなどのサービス業にも目を向けてあげないの？何か、一部だけに目を向けるだけで、その先が見えていないというか、大局が見えていないんだよ。だから、首相のやることなすことについて、後手後手感が満載なんだよね。

【3月からの小中高校の臨時休校、影響はどうなるのでしょうかね・・・。】