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カテゴリ:特別編! フィッシングメールにご注意!
トライス:・・・さてさて、今回もまた、血祭りにあげられそうな迷惑メールが来たから、注意喚起用に出しておこうかな。
数希:今回は、前回の「アマゾンプライムを語るフィッシングメール」に続く迷惑メール第5弾、だね。毎度毎度方法を変えてよく来るよね。手を変え品を変え言語を変え・・・。こんなメールが来ても、だまされないようにしてもらいたいよね。
翔:なお、前回のアマゾンプライムを語るフィッシングメールのお話につきましては、 『アマゾンプライムを語るフィッシングメールのお話。』 https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202004130000/ に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
千里:そうですね。では、まずはその文面からとなります。
トライス:こんなメールが来たわけだ。ちなみに、連絡先などを誤ってアクセスされてはたまらないから、一部加工しているけどね。
新型コロナウイルスによって、東京2020オリンピックは2021年に延期されました。 私たちは海外機構で予約したチケット、ホテル、航空券、材料などの巨額の損害賠償を負担せざるを得ません。 国は資金を集めて海外機関の賠償に対応しています。もし賠償ができなければ、日本国民の国際イメージがひどく損なわれてしまい、国際社会から唾棄して、東京2020オリンピックはキャンセルされます。このため、国家オリンピック委員会は今回の寄付活動を開催して、日本国民に東京オリンピックのために賠償するように呼びかけました。 今はすでに100000国民が行動しています。 入金側は国際オリンピック委員会の口座です。私達は貴方がデジタルマネーを買って寄付するように呼びかけます。 BTC募金の住所:㋐ USDT(omni)募金の住所:㋑ ETH募金の住所:㋒ USDT(erc20)募金の住所:㋓ 寄付すれば東京オリンピックのチケットを3割引で買う資格があります。 寄付後は個人情報をメールボックス ㋔ に送って登録してください。
※㋐~㋔には送付先などの記載がありましたが、クリックしてはまずいので、消しております。
トライス:・・・なんというか、どこからツッコミを入れようかね?もう、あからさまに不自然すぎて、どこから指摘しようかというところだよね。まずは、「私たちは海外機構で予約したチケット、ホテル、航空券、材料などの巨額の損害賠償を負担せざるを得ません。」かな。・・・えっと、誰が負担するって?
数希:国は原則、負担は一切しないからね。例えばチケットについて、東京オリンピックが中止となった場合、大会組織委員会が定める規約によって、チケットを買った人への払い戻しはしない見通しだとIOC(国際オリンピック委員会)が言ってのけているから。まずはそこから、このメールがニセモノ(=フィッシング詐欺)だということに気付く理由の一つだよね。次に、ホテル、航空券についてだけど、払い戻しをするのはあくまでもホテルや航空会社、いわゆる民間企業のお話だから、国が払い戻しをするわけではないからね。巨額の損害賠償って誰がするの?それって国のことなの?ありえない。
千里:そうですね。3月18日のお話となります。新型コロナウイルスの感染拡大を理由として東京オリンピック・パラリンピックが中止となった場合につきまして、その理由が「不可抗力」によるものの場合、大会組織委員会は観戦チケットの払い戻しはできない見通しになっていることがわかりました。「不可抗力」の対象に「公衆衛生に関わる緊急事態」がありますが、新型コロナウイルスが原因で中止となった場合、こちらにあてはまるということですね。
トライス:これは議論があってまだ決まってはいないけど、もし払い戻しナシなら、頑張ってチケットを取った人は大変だよね。そもそも、「海外機構」って何なのかがわからないし。日本語として使うことはないよね。中国の熟語かな?
数希:このほかにも、やっぱり変な内容が随所にちりばめられているよね。「国は資金を集めて海外機関の賠償に対応しています。」だって?いつ、そんな話が出たんだ?もし賠償ができなければ、日本国民の国際イメージがひどく損なわれてしまい、国際社会から唾棄して、東京2020オリンピックはキャンセルされます。」・・・について、まず、「唾棄(=つばを吐き捨てること、非常に軽蔑して嫌うこと)」って何?そんな言葉は普通つかわないってツッコミはさておき、言い方は悪いけど、東京オリンピックは少なからず中止になるのではないかって思われているからね。国民の間では、新型コロナウイルス感染者の増大を抑えることに躍起になっているわけだから。
トライス:そして、「賠償」って何?させるなら、最初に発生した中国・武漢での感染拡大について隠していた中国政府と、なかなかパンデミックを宣言して、その後の対応をしなかったWHOのテドロス事務総長に賠償させるべきじゃないのか?
数希:・・・また、火がついた。言っていることは分かるけどね。「このため、国家オリンピック委員会は今回の寄付活動を開催して、日本国民に東京オリンピックのために賠償するように呼びかけました。」って、そんな話は一切出ていないからね。騙されないでほしいよね。出ているのは、近々申請が開始される1人あたり10万円の現金給付について、一部の自治体で寄付を募っていることくらいかな。
翔:なお、1人あたり10万円の現金給付のお話につきましては、 『所得制限を付けない一律10万円の現金給付案実施へ、のお話。』 https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202004170000/ に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
【・・・ということで、【後編】に続きます!】
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Last updated
Apr 25, 2020 02:29:35 PM
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