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2011.04.17
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カテゴリ:クスリ・自己啓発
良寛が江戸時代末期の三条地震を経験された後に漢詩「地震後詩」を記しています.

詳しくは良寛遺墨「地震後詩」

口語訳を転載します.

地震の後に作った詩
 来る日も来る日も、また来る日も、毎日毎夜肌をさすように寒い。
空一面に広がる黒い雲で日の光もうすく、大地いっぱいに激しい風が雪を巻いて吹きすさぶ。
荒れ狂う波は天にとどくばかりにさか巻き、そのために大きな魚も自由を失い、余震のたびに壁が揺れて鳴り、人々はおびえ悲しむのであった。

思えば四十年この方、世の中が浮わつきぜいたくになっていくありさまは、まことに馬を走らせるような速さである。
まして長い間安らかに治まっていたことにたよって、人々の気持がゆるみ、よこしまで鬼のようなやからは群れを作り、争ってこれにつけこんだ。
情けや正しい道は立ちどころにすたれ、まごころや思いやりはまったく知る人もいない。
もうけになる話をすれば毛の先ほどのわずかな物をも奪い合い、人の道を説く人を底ぬけの愚か者とする。そして自分をえらいと思い、人をだますのをやり手だとする。
さらに土の上に泥を加えるようなあさましい行いをして、終わる時がない。

すべて物というものは、かすかで目に見えないようなことが積もり積もって、やがてはっきりと目に見えるようになるのが普通のあり方である。
このたびの災害は、人々の心の持ち方が招いたもので、なお遅かったといってよい。
日月や星の運行が乱れている(人々は夜遊び呆けて昼は疲れて働かない。昼と夜が入れ替わったようだ。と良寛さんは嘆いている。)が、誰がそれによく気づいていようか。
また四季のめぐりにきまりがなくなってから、すでにずいぶん時がたっている。
もしわたしの言っている意味を理解したならば、すぐに自分をかえりみなさい。どうしてこんどの災害を、他人のせいだとして怨んだり、天のせいだとして悪くいったりして、いくじのない女の子の口ぶりをまねてよいものか。

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小学校3年のときに担任の先生がくれた伝記。
過去の偉人が1巻に2人ずつ記されていて,計2巻わざわざ自宅まで渡しに来てくれました.
2巻のうち1巻は宮沢賢治と良寛でした.

良寛は貧しい人の心の支えになったという内容でした.
当時の自分にはあまりピンときませんでした.

今になってなぜこの巻を先生が預けてくれたのか分かる気がします.

東日本大震災が起こってからこの詩を読んでもその内容がもつ意味は廃れていない.

原発やそれにともなう風評被害は明らかに人災の側面が強い.

けれど,原発に依存せざる得ない状況に,温暖化ガスの出ない安全な電力供給手段であるとなんとなく信じ,ただ同然で電気を使い続けてきた私たち1人ひとりの責任もまた重い.
そうやって安全性を訴えかけられて必要な情報が隠ぺいされて,信じ込まされてきた側面も多分にあります.
それでも,提供される情報だけを信じ,それを鵜呑みにしてきたこと,すべてをお上任せにしてきたツケが今あらわになっているような気がします.

心の底では危ないとどこかで思っていたはず.
そこに目をつぶり続けてきた.

今回の原発事故を受けても,即座に国内の原子炉すべて廃炉にできない.
代替エネルギーを確保しながら,徐々になくしていくというのが現実的な方策だという指摘がある.
一方で,何回事故が起きようとも,原発を運用し続けざるを得ないとの指摘もある.

またいつか,これまで以上に堅牢で絶対安全な原子炉だから使いましょうという主張がなされる日が来るのではないかと懸念します.





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最終更新日  2011.04.17 14:09:22
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