| 【内容情報】(「BOOK」データベースより)
人口減少社会でも、経営者視点でまちを見直せば地方は再生する!補助金頼りで利益を生まないスローガンだけの「地方創生」はもう終わった。小さくても確実に稼ぐ「まち会社」をつくり、民間から地域を変えよう!まちおこし業界の風雲児が、心構えから具体的な事業のつくり方、回し方まで、これからの時代を生き抜く「10の鉄則」として初公開。自らまちを変えようとする仲間に向け、想いと知恵のすべてを吐露します。
【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 学生社長、ハゲる/第1章 まちから「利益」を生み出そう!(アメリカで学んだ「自立型」まちづくり/ふたたび“実践”の世界へ/「まち会社」の顧客は誰か)/第2章 まちづくりを成功させる「10の鉄則」(小さく始めよ/補助金を当てにするな/「一蓮托生」のパートナーを見つけよう/「全員の合意」は必要ない/「先回り営業」で確実に回収/「利益率」にとことんこだわれ/「稼ぎ」を流出させるな/「撤退ライン」は最初に決めておけ/最初から専従者を雇うな/「お金」のルールは厳格に)/第3章 自立した「民」がまちを変える(金食いインフラを「稼ぐインフラ」に/行政と民間は緊張感ある連携を/民間主導でまちを変えていく)
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
木下斉(キノシタヒトシ)
1982年東京都生まれ。まちビジネス投資家/事業家。一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事(2009~)、一般社団法人公民連携事業機構理事(2013~)。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、経営学修士。高校在学中から早稲田商店会の活動に参加し、2000年株式会社商店街ネットワーク設立、社長に就任。その後経営学の理論を合理的な地域再生ビジネスの方法論に落とし込み、2008年より熊本城東マネジメント株式会社を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
まちづくりに実際に携わってきた著者だからこその経営の視点があります。
印象的だったのは,活性化の定義についてです。
活性化とは「事業を通じて経済を動かし,まちに新たな利益を生み出すこと」に尽きるのです。
利益を生まない事業に過大な期待と投資をするなということだと思います。
しかし,実際には降りてきた補助金を使い切るために公益事業に投資する案件は多いと思います。
それでも運営コストを賄える継続性のある仕組みであれば,まだいいのかもしれません。
特に,教育や医療など効率化はしづらいが,住民の生活のためには赤字構造でも実施しなければならない事業もあろうかと思います。
そこは,地方だけの問題としてとらえるのではなく,複数の市町村や都道府県まで巻き込んだより広域の視点でとらえる必要があると思います。
すでに自分たちで何ともできない部分をどうするかについて合意形成を図っていくことの重要性と難しさを感じるこの頃です。