読み聞かせ
台湾で初めての読み聞かせでした。新年度早々に読み聞かせの機会がないか問い合わせをしていました。初めての試みだったと思いますが,低学年を対象に日程を作ってくださいました。中休みの15分間一人で読むことになりました。自由に本を選んでよいとのことでしたが,事前に蔵書はチェック済みでした。ラチとライオン,ふしぎなナイフ,なつのいちにちをチョイス。どれも外さないだろうし,全体の流れもいいかと思いました。ふたを開けると,休み時間に入ってしばらくしても全員がなかなかそろいませんでした。開始が大幅に遅れて残りは10分を切っていました。これはもう最初の1冊しか読めないと踏んで,メインの「ラチとライオン」に集中することにしました。タイトルコールから最初のページをめくるところで少し全体を見渡す余裕がありましたが,どんな話が始まるのか期待しつつ真剣に顔をこちらに向けているのが伝わってきました。ところどころで一人二人がクスクス笑うような場面もありながらも,終始真剣に本の内容を聞いてくれていました。後半の手紙を読む場面でチャイムが鳴ってしまいましたが,こちらも気にする素振りは見せずに読み進めました。結局正味の時間は7分程度だったと思いますが,何とか1冊読み切ることができてよかったです。最後には拍手をもらって,後ほど感想なども聞かせてくれるようです。貴重な体験ができて本当によかったです。日本のメンバーにも写真付きで報告したところ,自分のことのように喜んでくださいました。ほんの僅かですが,これまでの経験を国を超えて生かすことができて充実した一日になりました。