企業で使う心理テストのすすめ
当方の研究と実践領域のひとつに心理テストがあります。特に働く人の態度測定--比較的長続きする心構えの測定--と、パーソナリティ測定を行っております。ビジネススクールの大学院生や、知り合った人事部の方に、態度測定・パーソナリティ測定をおすすめすることもありますが、一様に反応がいぶかしげ、または固いものがあり、「何でいまさらそんなことをするのですか?」と聞かれるのが普通です。態度は、働く人の仕事への向かい方、仕事との距離、自分自身が仕事を通して得ようと思っているものを明確にするうえで重要なものですし、パーソナリティは成人後めったなことでは変わりませんから、そもそもその人がどういう人なのかを理解するための大きな助けとなります。仕事への取り組みにおいても、やたら最初から準備不十分でも見切り発車で突っ走る人、石橋を叩いて叩いて叩きすぎて壊してしまう人、すぐ疲れる人・粘り強い人など、全部がからんできます。これまでの実績や現在のやる気で従業員をとらえる会社が多いですが、それをもたらす原因となった態度やパーソナリティについても、時々は測定してみてはいかがでしょうか。なかには高価なテストもありますが、大部分は一人あたり1000円以内で収まります。