280920 ランダム
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Nice to meet you!

2.初恋

今回は俺の初恋について書きます。

初恋って誰にでもありますよね?
大学の知り合いで(友達に入るかは微妙な仲)
「一度も恋と言うものを意識したことがない」って言う人がいるんですよ。
「ほんとうかな?」「あやしいなぁ?」
って俺はいつも思うんですけど、他の友達は信じてるみたい。
「確かに恋愛なんかいらない。勉強第一」
こんな風に言いそうな人も学内にはウジャウジャいます。
でも俺は、そんなに勉強が楽しいか!と思っちゃいます…。

さて、そろそろ本題を…。
ある日、学校で俺の机の中に手紙が入っていました。
「はぁ~?なんじゃこれぇ~??」
持ち前の明るさのせいか、教室中に聞こえるほどの大きな声で皆の注目を集めました。


つばっちはこの時、その後訪れる悲劇のドアを自分で開いたのでした。


皆が集まる中、手紙を開封。
内心どんな内容が書いてあるのかなぁ?とハラハラドキドキ…。

開封してまさに手紙自体を取り出す寸前、担任の先生が教室に入ってきました。
「はーい、帰りの会始めまーす!」
そんな中、友達のタクマが先生に言ったのです。
「せんせい!○○(←俺ね)に不幸の手紙がきてます!」
この頃はやけに『不幸の手紙』っていう概念が流行ってたんですよね。
もちろん、このクラス内だけですが…。
今思うと、この時の先生はひどかった。
タクマの発言を無視し、(←教育上、さすがに無視は良くないんじゃないのか?)
日直に帰りの会の進行を指示しました。

俺は「この手紙は家で読もう」と思って、カバン(この頃にはすでにランドセル以外でも可だった)にその手紙をしまいました。
そして友達を誘い、サッカーボールを持って校庭に向かいました。


しばらくサッカーをして帰ってくると教室は大騒ぎでした。
教室にいた男子と女子は、教室の前後に真っ二つに分かれて群がっていました。
黒板のほうに目を向けるとクラスメートの女の子Hちゃんが泣いていました。
それを数名の女子が慰めています。

教室にいたクラスメートたちが俺に気づくとそのザワザワはさらに増します。
そんな中で、ある男子(これ以降S)が笑いながら言います。

S「○○(←俺ね)!お前もてんだな~!ラブレターじゃん!」

「は?」
俺にはもう何がなんだかわかりませんでした。

Hちゃんはランドセルを持って、教室を走り出て行きました。
クラスの委員長を務めていた女子が言います。
「○○くん(←俺ね)も悪いのよ」
そういうとHちゃんを追いかけて出て行きました。
他の女子もそれに続き、教室に女子はいなくなりました。


俺は察しました。
「あの手紙、Hちゃんからだったんだ…。」
急に帰りの会前の出来事についての後悔が俺を襲います。
「はぁ~?なんじゃこれぇ~??」なんて言わなければ…。

俺の心の中で責任の転嫁が一瞬で起こりました。
俺のカバンを勝手に開け、手紙を読んだSが悪い!怒りが込み上げました。

俺「ふざけんな!」
S「あんだよ!」
俺は生まれて初めて、他人の胸倉をつかんで殴る態勢に入りました。
周りの男子は必死に止めます。

Sも臨戦態勢でした。
あまり覚えていませんが、この時、お互い殴り合いはしなかったと思います。
しばらくの沈黙が教室を包みます。何分か経ったでしょうか。
俺は手紙を取り返し、お互いピリピリしたまま下校しました。


家に帰って手紙を読むと、予想通りでした。
無上につらかったです。自分の配慮のなさがHちゃんをさらに傷つけていたんですね。
「Hちゃんに会って謝らなきゃ」

Hちゃんの家に電話します。
「お願い。ちょっと△△△△(←近所の公園)まで来て」

Hちゃんより先に着いた俺は、サッカーボールを持って行きました。
リフティングの練習をしていました。
振り返るとHちゃんがそこに立っていました。

夕暮れ。
さっきまで高い声をあげて遊んでいた小さな子たちは一人二人とお母さんの手に引かれ消えていきました。
もはや俺とHちゃん以外、公園には誰もいません。
Hちゃんは何も言いませんでした。
ただ何も言わず、じっと地面を見つめる彼女に俺は赤い実がはじけたのでした。(←当時の国語の教科書より)

俺「ごめんね。ほんとに…おれ」
そういうとHちゃんはさえぎるように言います。
H「もういいの、もういいから」
笑顔で俺を見ました。

俺「Hちゃん…手紙、ありがとう」

たった一言、それだけしか言えませんでした。
無言のままHちゃんを送り、家に帰りました。
もう、Sに対する怒りなどは消えていました。

次の日にSは友達とともに、Hちゃんと俺に謝りました。
俺たちはSを許しました。とはいってもやはりHちゃんはSに対するトラウマは持っていたようですが…。
その日、俺はHちゃんと一緒に下校しました。
これが最初で最後の彼女とのデートでした…。


小学三年の癖にクサい。このマセガキってカンジです。
このテキストを読んだ友人タロウ(次のエイエンノライバルで紹介予定)は吹き出していました。
でも俺からしてみるとこのデキゴトは、後に不良へと染まっていく自分が立ち直るきっかけとなるエピソードなのです。


結果的に俺の初恋は実ったんだと思います。
一瞬で人を好きになったことを「軽い男」と見られるかもしれませんが、
当時は小学3年生、甘い目で見てください。

今ではSとは大親友なんだけど、彼は海を渡りはるか西方のフランスに留学しています。
Hちゃんとはその翌年からずっとクラスが別れ、さらに別の中学校へと進学したため、今では連絡を取り合ってもいません…。


小学校時代…
初めて異性を意識して手をつないだあの瞬間の自分が、
俺にある教訓を教えてくれています。

「まず最初、全ての物事は冷静に受け止めなさい。
 そして笑いを取るか、まじめに取り組むのかを決めなさい」




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