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Nice to meet you!

3.エイエンのライバル

皆さんにはライバルっていませんか?


俺はプロフィールにも書いたように、
性格としては「和を乱す」ことを嫌います。
だって、気持ちよくないですよ、気まずいのって。

だから友達との付き合いではあまり主張はしないんですね。
あ、一部を除いてですけど…。
ところが俺は皮肉なことに小学6年生のときは和を乱す中心にいたんですね。
その理由として俺にライバルがいたからだと思います。

俺の永遠のライバルは
近所に住んでいながら、小学6年生のときに初めてクラスが一緒になったタロウという男です。

タロウは野球をしていました。
俺はサッカーをしていました。

こんなことが最初の対立要因となってしまったんです。

体育の授業で先生が、
「クラスでやるのは野球とサッカーどっちがいい?」
そう聞いたんです。

野球大好きのタロウはもちろん野球を、
サッカー大好きの俺はもちろんサッカーを…。

この二人が別れてしまうと大体クラスの男子も二つに分かれます。
そうなったらもう、じゃんけんです。


俺とタロウ。いざ、勝負!


俺は負けてしまいました。翌日からの体育は野球となったのです。
こんな些細なことからでも、「ムカっ」としてしまった俺。もちろん小学校のテストでもタロウを意識するようになりました。

こちらは全勝です(←たしか)。


タロウとはいわゆる冷戦状態でした。直接的に殴り合うことはなくても、なかなか和みはしません。
まさに教室内には鉄のカーテンが敷かれ、
教室左前のテレビから教室右後ろの清掃用具入れまで
俺たちにとっての教室は真っ二つに分かれていました。

なんてピリピリした所でしょう(笑)。
これじゃ小学六年生とは思えないですよね。

どんな些細なことでも小競り合いをする日々が続きました。
ところがこれまでとは違った状況を生み出すことになるのです。

小学校最大の行事である修学旅行が目前に迫りました。
俺たちは某大仏さまと日本最大の自動車メーカーの製造工場を訪れると言う、
日本古来の文化と日本が世界に誇る現代産業の二つを直接目で見ることになったのです。

ここでもタロウとは衝突することになるんですね。

事前学習において大仏を調べてレポートするか、
自動車を調べてレポートするかでクラスを二つに分けることになったんです。

タロウも俺も自動車について調べるほうに挙手。
なんと二人で同じグループに入ったのです。
内輪でもめる状態となりました。
…そう冷戦時代―。
 西側陣営に属していたフランスがアメリカに反旗を翻したように…

同じ陣営の中でも対立することとなったのです。

この期間、タロウと俺は優れたレポートを作るために図書館にこもりました。
気づけば俺たちはお互い好きな野球もサッカーもしていなかったのです。

「負けらんねぇー」

その気持ちだけが俺を動かしていたのでしょう。

グループ内での締め切り。
タロウも俺も自分のレポートをグループ班の最終決定にしようと躍起です。
最終決定は学年集会で大きく取り上げられます。

もめにもめた結果、自動車についてのレポートは俺たち二人の案を折中することになりました。
俺たちはもちろん大反対です。
でも、そうなってしまったんなら論点は移ります。
「どっちの記事が多くを占めるか」にです。

この論争の記憶はあまりないんですが、最終案ではタロウの記事からの方が多く採用されたんです。

はっきり言って悔しかった。でも負けは負け…。

俺はとても小さいフィールドで意地を張っていました。
…でも、それが終わるときがやってきたのです。

卒業。

友と別れ、新たな学び舎へと移る一大イベントです。
とはいっても学区が一緒なのでほとんど面子は変わらないんですが…。


なぜタロウと別れることになるかって言うと…
タロウは私立の中学校に通うことになったのです。
学年で大体毎年4~5人は私立の中学校へと進学するんです。
以前の成長キロクに登場したHちゃんもその中の一人でした。

俺はいざ嵐が過ぎ去ると無上にさびしさが訪れる性格みたいなんです。

卒業式が終わり、タロウと電話で話をしました。
まじめに話をしたのは、これが初めてだったんじゃないかな?
会話はこんなカンジでした。


俺「おまえさ、なんで私立行くんだよ?」
タ「…関係ないじゃん。もしかして寂しいの?」
俺「んなわけねえだろ!ただ、張り合いがなくなるじゃん。」
タ「お前さ、勘違いしてるんじゃないの?」
俺「は?」
タ「お前、張り合う相手、間違ってるよ。」
俺「どういうこと?」
タ「お前、サッカー好きなんだろ?だったら、その好きなサッカーで他のヤツと張り合えよ」


俺の中の支えが一気に崩れたような気がしました。
「こいつ、大人じゃん…」
その気持ちが俺を素直にさせました。普通聞かないだろ、ってことも口に出していました。

俺「おまえさ、今まで俺と張り合ってたんじゃないの?」
タ「ああ。なんか、ソリが合わないとは思ってたけどな。でも張り合ってたんじゃねえよ。ただ、自分のおもったこと言って、違うこと言うヤツがいても俺は、自分の方が正しいと思ってるから譲らなかっただけ」
俺「…」
タ「だから、別に張り合ってるっていうつもりはなかった」
俺「…」


野球かサッカー、冷戦状態、自動車のレポート…
どれもみんな、俺が勝手に張り合ってるって思い込んでいただけだったんです。
タロウはそんな意識、まったくなかったし、ましていわんや俺を蹴落とそうなんてこれっぽっちも思ってなかったんです…。

この会話は確か、以下のように締めくくられました。
タ「中学は違うけど、家近くじゃん?だから、遊びに来いよ。サッカーとか、教えてくれよ」

俺はもうKnockout.
タロウはたった12歳でもきちんとした考えを持っていて、広い視野・寛大な心を持った男だったんです。

このときもまた、自分自身の愚かさを感じました。

タロウとの出会いは思春期をまだ迎えていない12歳の俺に、
甘い甘い子供時代を脱却する一つのきっかけを与えました。
(↑といっても、今でも子供なんですけどね…)

そして1997年4月。二人は違う門へと入っていきました。


その後は?
家が近くだったタロウも、お父さんの仕事の関係で、
その年の6月に地方へと引っ越してしまいました。
ゆえにタロウは私立中学からも転校を余儀なくされたのです。

しかし、その5年10ヶ月後―
タロウとは再び同じ学び舎で過ごすことになります。

タロウは俺と同じ大学・学部・学科に入学したのでした。
まったくの偶然です。突然の再会に戸惑う俺…。
しかしタロウは当然と言わんとばかりです。なんで?
実は入試会場で俺と同室だったそうです。

6年経っていても俺は面影が変わってなくって、すぐわかったと言います。
おまけに俺の受験票を見て、確信したそうです。

タ「…俺、実はここ。模試でずっとD判定だったんだよね。だから記念受験だったんだ。でもさ、お前みたいなヤツでこの大学受かるんだとしたら、俺も受かると思って。そしたら、受かっちゃった」
俺「はぁ…」

タ「張り合いがないんだよな。今の俺…」

実は記憶があいまいだったのでこのページはタロウと一緒に作ってます。
今はタロウと記憶の正しさで「張り合って」います。
俺は、照れくさいけど、タロウって永遠のライバルだと思ってます。

小学校卒業のときは完全にあいつのほうがすごい、って思ったけど、
今はもうそんなのチャラ!これからが勝負ですよぉ~!




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