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Nice to meet you!

Nice to meet you!

8.チカンされる

今回は俺が初めてオトコの人に狙われた話をします。

1月のある日。俺は電車に乗り、4駅ほど離れたところにある英会話教室に向かいました。
時間は午後7時くらい。帰宅ラッシュの時間です。
俺は駅の階段付近のドアから電車に乗り、そのままドア付近に立っていました。
電車の中は人がとにかくたくさんいました。乗車率は恐らく200%以上だったでしょう。
車内は大人の匂いというのでしょうか、混雑時に特有の匂いがしていました。

ドアが閉まり、電車は発車します。
窓の外を眺め、ボーっとしていると電車がいきなり急ブレーキ。
周りの乗客さんたちが容赦なく俺に押し寄せてきます。
しばらくするとこんな内容のアナウンス―。

「ええ、ただいま××駅にて接触事故が発生いたしました。そのため、現在□□線の電車は上下線ともすべて停車いたしております。お客様におかれましては、お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけいたします」

今と当時の決定的な違いは、電車が遅れても携帯電話で通話をする人がいないってこと…。
この頃はよかったなぁ。電車の中で電話してる人、いなかったもんね。
ちょっと余談ですけど、電車の中では最低でもマナーモードにしてくださいよ!着メロが鳴ることでイライラしてるお客さんが結構います。そして喧嘩になるんですよね…↓↓俺、そういう喧嘩って好きじゃないんですよ…出来れば立ち会いたくないんです…。
小市民の俺を安心させてください。
『マナーモードにして、車内で通話しない…』
これだけで電車の中ってかなり平和になると思うんですが…。

電車の中は暖房も効いていて暖かかったし、俺は電車に乗ったばかりだったので他の車内の人よりは不快度数は小さいほうだったと思います。俺は外のほうを向き、ドアに体を預け目をつぶっていました。

しばらく経って俺のお尻がムズムズしてきました。
「かじろう」
そう思って、手をカラダ伝いにお尻のほうへ…。
するとそこには他のお客さんの手がありました。
「これが当たってるからムズムズするのかぁ~」
そう思い、俺は再び目を閉じました。

またアナウンス―。

「ええ、本日も□□線をご利用くださいましてありがとうございます。××駅では現在も接触事故による影響で電車が入線できない状況が続いております。もうしばらくお待ちください」

他の乗客のため息がそこら中から聞こえます。

また何分か経ちました。
今度は俺の下半身・前のほうに手が…。別に性的な意図があるとは感じませんでした。でも、そこにあるのはもちろんチ○○ン。

俺はビックリして手が伸びてきている方向を見ました。人と人の間から伸びてきていて誰の手かはわかりません。ただ、ものすごく長い手であるように思えました。
近くの座席に座っている人は新聞を読んでいたり、あるいは目をつぶっています。
立っている乗客の人もみんな俺の下半身に伸びている手は気づきません。

俺には二つの思いが…。

1.チカンだよ。俺、狙われてる~↓↓
2.チカンかな?でもこんなに混んでるんなら手が思うように動かせないのかも…。もし追及してチカンじゃなかったら、俺、名誉毀損だぜ~↓↓

ただ、どうしていいものかわからずに、ただ立ちすくんでいました。
こういう時って本当に声とか出せないんですね。もう頭の中では上記の1と2の思いがグルグルと…。

ズボンの上から触られてても俺は立ちませんでした。
普段なら、触っただけでも“にわかに起こり立ってくる”のですが、今回は違います。
恐怖が俺の脳裏をまず支配していたからです。

でも2の可能性は打ち消されることになります。
手つきが…変わってきたのです…。なんていうんでしょうか…、擦って刺激する…みたいな…(笑)
俺は伸びてきた手をかわそうと試みますが、周りに他の乗客がいるため、思うように体を移動させることは出来ません。
俺はただ、時が経つのを待つしかありませんでした。

ついに電車が動き出しました。

「ええ、お客様におかれましては大変ご迷惑をおかけいたしました。ただいま××駅での安全確認が終了いたしました。運転を再開いたします」

しかし混雑状況に変わりはありません。
伸びてきている手は容赦なく俺の下半身を刺激してきます。

どうやら電車が詰まっているようで、徐行運転です。
通常だったら一駅の区間は3分程度。この日はいつもより余計に時間がかかっていることは明らかでした。

しばらくして車掌のアナウンスが…
「ええ、ご乗車お疲れ様でした。まもなく※※です。降り口は右側です」
開くのは俺がいるほうのドアです。
俺の下半身に伸びていた手が離れました。

ホッと一安心。
俺は降りるお客さんの波に押されてホームへ…。
チカンの犯人を捕まえるなんて発想はありませんでした。
「助かったぁ~・・・」
俺はただずっとそう思っていました。

発車ベルが鳴ります。俺は再び車内へ。
混雑状況は著しく緩和されました。俺は今度はドア側に背を向けていました。
少しでもチカンされる可能性を下げるためです。


ようやく目的の駅へ。着いた時間は午後7時40分ぐらいだったと思います。
電車を降りて、駅前の英会話教室へ。

遅刻です。レッスンは午後7時30分からなのに…。
カナダ人の先生が言います。先生はまず日本語で話し、その後英語を話す人でした。

先生「ナンデ、キタノ?…What brought you here?」

…明らかに怒ってる…。

遅刻は許せないって言ってたっけ…。
でも、俺のせいじゃねぇ~↓↓

俺「電車が…遅れました」
先生「英語で言って~。…English, please.」

ムリ!話せないもん!だからここに来てるんだもん…

でも知ってる単語を並べました…。なんて言ったかな~。
確か…

「Train is slow」だったと思う…(笑)


その日のレッスンの参加も(当然)許されました。
午後9時。レッスンを終え、家に帰ります…。

上り電車はスキスキでした。
一応周囲を意識して、 「俺は勉強してるんだぜっ!」と勝手にアピール(←意味不明な見栄)するために英会話のテキストを開きます。単語リストに目をやりながら…俺はその日の電車内でのデキゴトを思い出していました。
刺激をされていた感覚が下半身を襲います。

「やっべ~、立ってきちゃった…」
実際チカンされてたときは全く立たなかったのに、恐怖がなくなったとたん想像だけで…。

車内アナウンスは俺が降りる駅に間もなく到着する旨を伝えます…。

なかなか収まらない。血液はすでに俺のチ○○ンにどんどんと送り込まれてきます。
俺は電車を降り、駅のトイレへ…。

「もう仕方ないよね…」
彼女Cちゃんのことを想像しながら個室に入り・・・・をする。

―中略―

駅からまっすぐ家に向かいます。
帰りの途中、俺は父上の車に拾ってもらうことになりました。父上の隣に座る俺…。
無言のまま車は俺の家のほうへと進んでいきます。
父が沈黙を破りました。

父「○○(←俺ね)。今日は英語の日か…。どうだった?何か変わったことはなかったか?」
俺「電車で…」
俺は途中で言葉に詰まりました。父上にはウソはつけません。でも本当のことも言いたくない…。言えるわけないじゃん↓↓

父「ん?」
俺「いえ、電車が遅れたので英語に遅刻しました…」
父「そうか。□□線は人身事故が本当に多いらしいな…」
俺「…そうですね」

父上にウソをついてしまいました…。
自分は被害者なのに、なんか言えないんですよね…。

チカンにあったことのある方、このキモチわかりませんか?(男女問わず…)
家族には今でも誰にも言っていません。


生涯において俺がチカンされたのはこの時と高校時代の2回です。
この際だから俺は言っておきたいんですよね。

「よーく かんがえよ~ ちかんは はんざいよ~ ダーメ、ダーメなのよ~」
 

- おしまい -


この次はタクマカップルと俺とCちゃんでダブルデートした時のことを書きます。
同じ部屋でエッチしたんですね~。タクマのプレイ状況もご紹介できると思います…(^_^:)




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