279252 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【お気に入りブログ登録】 【ログイン】

Nice to meet you!

12.卒業と空にいった友

楽しい中学校生活も、いよいよ終わりのときがやってきました。

「あおーげばー、とーとしー♪わが、しのーおん♪♪」
俺の卒業式には母が参加してくれたんだけど、
実はそのしばらく前まで、母は俺の家から荷物を持って実家に帰ってたんだよね。

その理由は、俺の受験の失敗でした。
俺が行きたい高校であり、父が行って欲しいと願った高校は落ちていました。
今回は俺の卒業前後数週間に起こった出来事について書きます。


俺はユウキ、タクマ、トシヤたちとは違う高校を志望していたんだよね。
それにはもちろん、父上からの圧力が大きく影響していました。

この当時の俺は「自分で物事を決める」ということが、
外見的には出来ていたように見えても、
実際は、荒波を立てないようにするために周囲の様子をうかがって決めていた―
それだけでした。すなわち、俺の決定基準は父の意に反しないことでした。

俺は勉強することはあまり好きではなかったので、学校から帰ると、
すぐに自分の部屋にこもってサッカーのビデオを見たり、ゲームをしたりしていました。
そして大体午後9時ごろ…
父が帰ってきてからわずか数時間の勉強をするのでした。

こんな生活を続けていたんだったら、受験戦争に勝ち目はありません。
俺は第一志望の高校に落ち、ユウキ、タクマ、トシヤたちと同じ高校に進学することになりました。
(結果としてはこれでよかったんだけどね…)

俺の第一志望としていた高校は、ある私立大学の付属高校でした。
俺の中学校からはかなり志望者がいたんだけど、
たしか受かったのは5人くらいだったと思います。

その中の一人、Tとはかなり親しくしていました。
Tって部活は音楽部、クラスではあまり目立たないっていうおとなしい子だったんだ。
でも、Tはサッカーに興味があったみたいで、
俺は彼にサッカーを一から教えてあげていました。

俺が第一志望(父からの圧力により決めた)をTに教えたとき、
Tはすごくうれしそうに
「がんばろうね、○○くん」って言ってました。

たまに一緒に図書室で勉強したり、学校帰りにご飯を一緒に食べたりしていました。


合格発表の日、Tは俺に合格した旨を連絡してきました。
俺は父に何て言い訳するか、ということで頭がいっぱいだったので、
Tには落ちたことだけ伝え、電話を切りました。

その夜の父はいつにも増した怒りを俺にぶつけてきました。(たぶん、誘拐未遂事件のとき以来、最大のもの…)
一方的に責めてくる父。

父「お前は、我が家の恥だ!出て行けー!」

なんて当たり前。でもさすがにそう言った言葉を延々と続けられると思考回路が変になります。
母は父をなだめようとしますが、結局それはムダに終わり、父の怒りの矛先は母に向かいました。

父「お前はちゃんと○○が勉強してるか、見ていたのか!」
母「私のせいになさっても…結果は結果で受け止めるほうがいいでしょ。行く高校が無いわけじゃないんだから!」

母があんなに抵抗しているのを見たことは、今まで一度も無かったんだよね。
結局母はその日、おじいちゃんちに帰っちゃいました。

俺は受験失敗を結構重く受け止めていました。
受かるはずがないって思ってたんだけど、やっぱり落ちたらショックです。
俺はそんな気持ちを悟られないように、
周囲に精一杯明るく振る舞いました。


卒業式が終わり、母はそのまま俺の家に帰ってきました。
父の怒りもだんだんおさまってきて、
「大学受験をがんばれ」って言ってくれるようになっていました。
このことは、母が俺の家に帰れるようになった直接の要因でした。


俺はCちゃんに電話をします。
Cちゃんは俺とは他の高校に通うことになっていました。

最後にデートして、そして、別れを切り出すつもりでした。
一緒に居られる自信も無かったし、
それによって二人の心が離れていくって、当時の俺はそう思い込んでいました。

別にCちゃんがキライになったってワケじゃなかったんだけど、
このまま付き合い続けても、
Cちゃんはきっと将来的に不満が蓄積してくる…そう思っていました。
俺の場合、すぐに会えないと不安になるし、
近くにいたいって思うタイプだったんですよね。
典型的な遠距離恋愛を苦手とするタイプでした…。(今はヘーキですよ!)

Cちゃんとの最後のデートはある遊園地に決めました。
「みんな(ユウキとエミちゃん、タクマとナツミちゃん)で行こう」って言われましたけど、断りました。

デート当日。
午前中から出来るだけ多くの乗り物に乗り、Cちゃんとの時間を楽しみました。

夜になりました。
遊園地の乗り物はライトアップされ、もっと年が上のカップルの人たちも増えてきました。

俺はメリーゴーランドの前で、Cちゃんに別れを切り出しました。
Cちゃんは信じられないようでした。
何回もワケを聞いてきます。
俺はただ、ゴメンと繰り替えすことにしていました。

彼女にキラわれて別れるつもりだったからです。
そうすればきっと、彼女は俺を引きずることなく、新しい恋に全力投球できると思ったからです。

でも、今思うとあの頃の俺って最低ですよね。
勝手に高校が別れるとダメになるって思い込んで、別れを切り出すなんて…↓↓
でも、当時の俺はそのことしか頭になかったんですね…

Cちゃんとは結局、その場で別れました。
それ以降Cちゃんとは直接会っていません。
自分で別れを切り出しても、Cちゃんと別れた俺には涙があふれてきました。
でも、俺の頭の中は別の高校だと破滅するという考えが依然大勢を占めており、
Cちゃんと交際を続けるという選択肢は、あの当時の俺には全くなかったのです。


家に帰るとさらに悲しい知らせが俺の元に届きました。
Tが交通事故にあって亡くなったというのです。

俺は急いでユウキ、タクマ、トシヤとともにTの家に向かいました。
Tの家には担任の先生や他の友達がたくさんいました。

Tは図書館に向かう途中、ひき逃げをされたと言うのです。
マジで泣きました。

初めて入るTの部屋には、
俺があげたサッカーボールが置いてありました。

それが一層Tとの思い出をよみがえらせます。


俺たちはTのお通夜、葬儀両方に列席しました。
火葬現場まで行き、煙になっていくTを見つめる俺たち。
言葉には出来ないんだけど、
「お前の分もがんばるからな」
ってカンジの思いが、あの当時の俺にあったと思います。

Tをひき逃げした犯人はこの直後、警察に逮捕されました。

でも、Tは帰ってこない…。
Tの欠員補充で、あの高校は一人補欠合格者を繰り上げ合格にしたらしいけど、
Tの代わりになんかなるものか!

「Tの合格をなかったものにしよう」

そんなことをあの高校が考えているって思い、俺は怒りを感じました。

そんな高校には、こっちから願い下げだ!!!

そう感じたつばっち。
後にその高校とはサッカーで対戦することになるのですが、Tの仇、俺の仇はちゃんと取らせてもらいました。


- おしまい -



あとがき

ゴメンなさい。
あの時のことを思い出すと、今でもかなり動揺するので、
文章がかなり変な構成になっていると思います。ホントにごめんなさい。

読みにくいし、話があっちいったり、こっちいったりと大変読みにくいですね…。
でもお願いします。この「卒業と空にいった友」だけはこれで編集打ち切りとさせてください。
本当にゴメンなさい。




Copyright (c) 1997-2018 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.