15.同性愛と異性愛今回は「同性愛」と「異性愛」っていうテーマなんだけど、以前の成長キロクにも書いたとおり、 俺はすでに同性からの告白は経験済みでした。 それ以来、自分では同性愛に対する理解もしているつもりでした。 好きな子もいながら異性と付き合うこともなく、サッカーに没頭していた俺。 そんな俺に、高校時代、再び恋してくれる男性が現れたのです。 俺に告白してくれたのはJくん。 ツークンと同じ中学出身で、ハンドボール部でした。 彼が隣のクラスだったこともあり、ツークンと話しているところに俺が乱入。 そんな感じでJくんと仲良くなっていったのです。 告白をされたのは芸術祭シーズンでした。 俺たちの高校の学園祭は7月の上旬に演劇と合唱を行う芸術祭、 9月の下旬に行われる体育祭と2つに分かれていました。 ユウキ、タクマ、トシヤの3人は芸術祭の準備で忙しい時期。 対する俺は、クラス運営を早くに軌道に乗せていたため、 演劇の大道具・小道具などを制作せよ、という先輩からのノルマや 歌の練習などは順調に事が運び、 芸術祭当日まで比較的余裕を持って過ごしました。 どうやらJくんのクラスもそのようで、ツークン・Jくん・俺の三人は、 一緒にカラオケに行ったり、ご飯を食べに行ったりする毎日を過ごしていました。 でも、俺がそんな風にJくんと一緒に過ごすことは、 彼に俺への恋心を抱かせるキッカケとなっていたのでした。 結果的に彼には芸術祭の日に俺の部屋で告白されました。 J「ねえ、ビックリしないでね。俺、○○くんのこと好き…かも」 Jくんは冗談を言うタイプではありませんでした。 俺の部屋にはその時、たった二人だけ… え、マジ!?ビックリするよ! Jくんが俺を恋愛対象としていたことなど気づきませんでした。 そんな素振りをJくんは全く見せていなかったからです。 告白された時に聞いた話なんですが、 Jくんは中学2年生のころ、同じクラスの男の子に恋をして、 自分が同性愛者だということに気づいたんだそうです。 でも偏見を恐れ、周囲にそのことは相談できず、 またその彼に告白することもできなかったそうです。 Jくんが初めてそのことを打ち明けてくれたのは俺で、 俺が好きだからこそ打ち明けられるんだ、と言っていました。 でもやっぱりJくんは自分がゲイであることを受け入れつつも、 セクシャルマイノリティーとしての自分に負い目を感じていたのです。 俺はJくんに、付き合えないとの旨を伝えました。 その日、Jくんからはいろいろと悩みを聞きました。 Jくんにとっての一番の恐怖はやはり、 周囲に自分がゲイだって知られること… でも、こればかりは俺はどうしようもないことでした。 同性愛者に対する偏見は俺の高校ではひどかったし、世間的にもまだ十分認知されているとはいえません。 しばらくの沈黙の後、 J「俺さ、○○くんに言っておきたいことがあるんだ…」 Jくんはそう切り出します。 J「…実は俺さ、○○くんを想像してオ○ニーしてる…。それに、一緒にエッチしてる夢も見る……ホントにゴメンね」 俺は唖然としてしまいました。 俺「そうなんだ…」 必死に考えて出た言葉がそれ。 心の中にある「やめてくれ」という思いは口には出せませんでした。 でも考えてみれば、それは当然のことなのかもしれません。 俺だって、好きな人を想像することありますから(笑) Jくんは相談相手も出来て、気持ちも楽になったらしく、 その後はフツーにゲームをして過ごしました。 J「好きな人いるでしょ?」 いきなり何言ってんだこいつ!…でも、図星でした… 俺「いきなり何言ってんだよ!」 J「いいんだよ。俺、わかるから…相談に乗ってやろっか~?」 なんて切り替えが早い人なんだ! 数十分前には失恋したばっかりなのに… 俺「別にいいよ。でも俺が誰かと付き合っても、ヤキモチやくなよ~(笑)」 J「うん。もう大丈夫だよ!」 俺も一安心でした。 帰り際、Jくんは「今日のことは絶対に他の人に言わないで」と念を押します。 もちろんそんなこと、俺には当然わかっていることでした。 むしろ、俺のほうこそ他言しないで欲しかったのです。 さてさてその一方で俺は5月頃から、 同じクラスの女子・Hちゃんに一目ぼれしていました。 6月上旬に行われた席替えで、俺は偶然にもHちゃんの隣の席をGET! ケータイの番号を聞き出したり、メアドを聞いたりとウキウキ気分! いわゆる恋愛妄想期に入っていたわけです(笑) 俺自身Hちゃんの前でいいところを見せるために大張り切り。 (具体的に何をしたかは省略・・・) まあ、そういうことが功を奏し、結局俺はHちゃんと付き合えることになりました。 Hちゃんとは卒業までお付き合いを続けることになります。 Hちゃんと付き合うキッカケの部分はつまらないのでボツ! 大幅に省略し、結果だけを書きました。(ゴメンね~) ジャンル別一覧
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