18.勧誘勧誘って様々なモノ・方法があるよね。町を歩いていて一番多いのは、やっぱりお店の客引き。 カラオケとか飲食店の勧誘は多いよね。 他にもモデルとか、危ないバイトとか・・・(笑) 危ないバイトの勧誘は実際されたことあるけど、 それはまた別の機会に書くことにして、 今回は俺の最も印象に残った勧誘について書きます。 当時の俺は請負バイト?が中心で、 回覧板の文書打ちを一挙に引き受けたり、 中小企業のウェブデザインを引き受けたり、 と、まあこんなカンジでした。 俺が高校時代で一番印象に残ってるのは、 客引きのバイトの勧誘でした。 つまり、町を歩いている人の中から、 スカウトマン候補をスカウトするっていう ちょっと訳のわからないこと。 でもその客引きのバイトの勧誘はあまり話を しっかりと聞いてなかったため、ここでは書けません。 だから別にバイトを勧誘された時のことを書くね。 俺がいわゆる若者の町に服を買いに行った帰り、 駅前のスクランブル交差点で信号が変わるのを待っていると、 中年のオジサンが、俺の隣に立って話し掛けてくるんです。 印象的なセリフで(笑) オ「僕らと一緒にやってみない?」 は?何を?主語を言え、主語を! みたいなカンジでしたけど、 オジサンは話を続けます。 オ「バイトしない?」 俺「いえ、結構です」 即答。 でも、こういう時に限って信号はなかなか変わりません。 それをいいことにオジサン、話を続けます。 「オジサンたちの仕事は時給で換算しないの」 とまあこんなカンジで俺の注意を引こうとしてきます。 いや、俺も時給換算のバイトはしてません…↓ 心の中でそう思う俺。 オ「時給だとさ、割が悪いこととかない?」 俺「そうですね」(←いいとものお客さん風の口調で) お願い、もうアナタとは話したくありません… そう感じつつもオジサンの言葉に相槌を打つ。 俺ってムシは出来ないんですよね。 なんか相手に失礼だって感じちゃって↓↓ オ「だよね?じゃあさ、話だけでも聞いてよ!ねっ?」 押しに弱い俺…。 話だけ聞けばもう解放される・・・そう思ったんですよね(^o^; 俺「わかりました。なんですか?」 オ「ここじゃなんだから、あそこ行こう!」 オジサンが指差す先には某ファーストフード店… 仕方がなくコーラを買い、 オジサンと二人向かい合って座る。 オ「じゃあ早速なんだけど…」 まあ、こんなカンジで切り出したオジサン。 俺も大体の見当はついてました。 何かのエキストラだろう、と…。 オ「話術、自信ある?」 ん?わじゅつ・・? え、セリフあるんですか・・・? え?どーゆーこと?? 俺「…わかりません」 オ「あ、そうだよね。自分じゃわかんないよね」 しばらく両者沈黙。 その後、先に口を開いたのはオジサンでした。 オ「じゃあ、芸能人とかでは誰が好き?」 ん?なにいってるんだ? 共演する人に話題を持っていきたいのか? もうエキストラの勧誘だと確信している俺。 エキストラもやってみたいなーと 思っていたためドンドンと妄想が膨らみます(笑) でも一応聞いておかなくてはならない。 俺「すみません、何のバイトですか?」 オ「えっと、何を担当するかは選べるんだけど…」 えー!じゃあ、セリフ持ちのエキストラも選べるの?? 演技、気に入られたらデビューか!? (↑完全に舞い上がっているアホな俺) オ「これがまだあいてるリスト…」 オジサン、A4と思われる紙をカバンから取り出します。 どれどれ・・・? 『喫茶店で話すカップル男』とかじゃイヤですよ… 紙に目を落とす俺。 ・・・ん? イメクラ△△・・・契約内容・・・広告配布□□□□? テレクラ◎◎・・・契約内容・・・ポケシュ□□□□? は?町で配布物を配るエキストラですか? (↑何が何でもエキストラにこだわっている) ・・・もしかして・・・エキストラじゃ・・・ないの?? 俺「ポケシュって?」 オ「あ、ポケットティッシュのこと。そこに書いてある数字は配布数ね」 ( ̄□ ̄;)!!ガーン 俺「え?じゃあ、ティッシュ配りのバイトですか?」 オ「そうそう。ティッシュがいい?チラシもあるけど(^o^)」 ( ̄□ ̄;)!!ガーン×2 オ「契約先によっても違うんだけど、大体一つ配るごとに1円ね」 ( ̄□ ̄;)!!ガーン×4 オ「この中で一番条件いいのは…これかな…3円。いいよ、これ。早い者勝ちだから…」 ( ̄□ ̄;)!!ガーン×8 でも、ちょっと待てよ… 3円で100配って300円…1000配って3000円か… 人通りも多いし…無理やり渡しまくっちゃえば、 意外と割りはいいかも… …でも、ここは若者の町…。 少年少女にテレクラのティッシュ配っていいのか!? 俺「どこで配るんですか?」 オ「ここだよ。駅前とか、そこの通りとか…」 絶対捕まる。 そして、父親にぶっ殺される…↓↓↓ チキンな俺は、 「せっかくですが、お断りします…」 そう言って立ち上がり、その場を出たのでした。 - おしまい - あとがき 以上が高校時代で一番印象に残った勧誘です。 若干、記憶の曖昧な部分がありますけれど、 事実内容には誤りはありません。 大学でビラとかティッシュ配りのバイトをしている 友達がいるんで、聞いてみたんですけど、 話術に自信があるか聞いてきた理由は、 次のような可能性が考えられるそうです。 街中で配布物を配布するのは、大体が一種の 派遣会社のような場所に登録している人があたっており、 そういった派遣会社はスカウトの代行なども行っている。 したがって、ビラやティッシュ配りだけではなく、 スカウト代行もできる人材をバイトとして雇いたかったのではないか? とのことです。また、好きな芸能人について聞いてきた理由も、 恐らく、俺の話術を見るためではないか?とのことです。 その友達がいくら貰っているのかってことは聞かなかったし、 俺もいくらの条件だったかってことは話さなかったけど、 一つor一枚配るごとに俺が言われたような値段ていうのは、 高いのでしょうか?安いのでしょうか? それとも、今では時給換算なのでしょうか? 実際にそう言った仕事をしている(していた)方、 現状を教えてくだされば幸いです。 |